現役東大生が教える、受験1ヵ月前にやるべき最強のラストスパート勉強法
受験生のみなさんは大学入試まで約1ヵ月。実はこの1ヵ月こそが合格を左右する大事な時期だと、SNSなどで多くの受験生にアドバイスを行う東大医学部生の宇佐見天彗(すばる)さんは言います。そこで宇佐見さんに試験直前期にやるべきことを聞いてきました。
冬休み前にやること
週2回は過去問を模試感覚で解く
直前期は過去問に集中して取り組む人が多いと思いますが、ただ、過去問を解くだけだとモチベーションが下がり、勉強効率も落ちてきます。ですから、過去問は週2日は模試のように全体を通して解き、残りの5日は単元別に分けて解きましょう。
私のオススメは時間のある日曜日に模試と同じ時間で過去問を解きます。そこでつまずいた問題を月、火曜で単元別に勉強して、水曜日に再び模試形式で解く。そして木~土曜までは単元別に勉強する…というサイクルで勉強方法にメリハリをつけるようにしてください。
また、過去問は最低5年分をチェックしたほうがいいです。1、2年程度だと流行問題やその年だけの傾向などがあるため、過去5年は目を通して志望大学の問題傾向を知ることが大事です。
冬休み中にすること
予想問題集を教科ごとに時間を区切って勉強する
冬休みに入ったら、まず気を付けてほしいのは夜型の生活にしないこと。学校に行かないからといって昼まで寝て夜に勉強するというサイクルはNG。大学入試は朝から始まります。冬休み中も試験時間とあわせて勉強することで、本番でも身体が慣れて頭が活性化しやすいはずです。
過去問をある程度マスターしたのなら、センター試験や大学別の予想問題集に切り替えましょう。冬休みは1日勉強に費やせますが「今日は数学、明日は英語」と日ごとに教科をわけるのでなく、「9時から12時までは数学、1時間はお昼休憩で13時から15時までは英語」と時間で科目を区切りましょう。本番の試験は1日で複数科目を解きます。つまり直前期の勉強は試験モードで取り組むことがポイント。試験当日は緊張しがちですから、冬休みの間に試験と同じ状況を作って慣れておくことをオススメします。
冬休み後にすること
新しい問題よりも復習を中心に取り組む
冬休みが終わって試験まであとわずか。そんなときは新しい問題を頭に詰め込むよりも、いままでやってきたことの復習をして「とれるものは絶対にとる」ようにしましょう。そのためにも自分の得意問題を把握しておくことが大切です。
試験では答案用紙の出題順に解くのではなく、全体をザッと見て自分が得意な問題から解くようにしましょう。最初に難しい問題でつまずくと、時間内にすべての問題が解けない恐れがあるからです。点数がとれる部分は確実にとる。これが試験での鉄則です。そのためにも、自分の得意問題を把握し、しっかり復習しておきましょう。
おまけ:直前期のマインドはこう持て!
直前期は思うような勉強結果が出ずに落ち込んだり、諦めぎみになったりと勉強へのモチベーションが下がりがちな時期でもあります。そんなときはひとりで抱え込まずに友達や親、学校の先生を巻き込みしょう。
友達と一緒に自習室にいって時間を決めてお互い勉強したり、昼食時間には情報交換をしたりと、友達といることでモチベーションを上げやすいです。
そして、自宅では親に「今日はここまで勉強する」と宣言して応援してもらったり、分からない問題があったら先生に相談したりするなどしましょう。
志望大学に受かった自分をイメージすることもモチベーションアップにはオススメですよ!
宇佐見天彗
東京大学医学部医学科3年生。地方高校で「落ちこぼれ」だった自分が現役で東大に受かったノウハウを記した著書『現役東大医学部生が教える 最強の勉強法』が話題に。現在、SNSや動画配信サイト等で勉強法などを教えている。
【著書】
現役東大医学部生が教える「最強の勉強法」
二見書房 刊
1,512円(税込)
http://www.amazon.co.jp/dp/4576161709
取材・文:中屋麻依子