地元に帰省したら同級生が◯◯に! 東京から帰ってきた親友が××に! 年末年始の再会あるある
早いもので、もう年の瀬です。大掃除やお正月を迎えるための準備など年末はやらなければならないことが盛りだくさんです。
そんな慌ただしい年末年始の楽しみといえば、帰省して家族や古くからの友人たちに会えること、地元でずっと過ごしている方にとっては、友人たちが帰省で戻ってくることではないでしょうか。
今回はそんな年末年始の再会によくある「あるある」を集めてみました! これで年末年始の再会を迎える準備はバッチリだ!
●上京組の再会あるある(久しぶりに帰ってきた側)
その1:標準語が出ると鬼の首を取ったように騒がれる
東京で生活していると、だんだんと方言が抜けて標準語が身についていくもの。何も気取って標準語を話しているつもりはありません。なのに、地元で標準語が出てしまうと必要以上に仲間たちから騒ぎ立てられ、ネタにされがちです。西と東で何かと比べられがちな大阪では特に顕著なのかもしれません。
その2:地元では車を持っていないのは自分だけ。話題ついていけない
車があれば便利なのはわかるんだけど……都心では車を維持するのも大変。置いておくにも駐車場は高いし(地方だったらアパートが借りられる!)、道は混むしそもそも都心は公共交通機関が発達していて、地下鉄も網目のように張り巡らされているため、免許を取らずに生活する人も珍しくありません。しかし、地方は基本的に車移動が当たり前の超車社会。「俺、地元戻ったら生きていけないかも……」と考える上京組も少なくないかもしれません。
その3:「地元を出て東京の大学に通っている」=秀才だと思われがち
「わざわざ地元を出て東京の大学に通うってことは秀才なのでは」……特に、年長者に多い勘違いのようです。東京は他の都道府県に比べて断トツの138もの大学があり(2014年の総務省統計局による「日本の統計2014」より)、もちろんそのレベルもピンからキリまであります。でも誤解を解くのもめんどくさいし、このまま話を合わせてやり過ごそうか、というように、時に人は諦めてしまうものです。
その4:地方では東京とその他関東の違いが曖昧なので、埼玉在住でも「東京」と説明してしまう
帰省の際、住んでいる場所の説明でめんどくさい気持ちになるのは帰省組のあるある。最寄駅がなかなか伝わらないので「池袋から○○分のところ」という伝え方をしてしまうと「ああ、東京ね」と納得されてしまったりすることはよくあります。「訂正するのもめんどくさいし、実際2駅先は東京都だし……まあ東京といっても差し支えないんじゃないか。もう“東京”ということにしておいちゃおう」、そんな「見なし東京人」な関東県民って意外と多いのかもしれません。
その5:地方では結婚している人の立場が圧倒的に高い
かつての日本は、「みんな結婚するのが当たり前」というのが一般の認識でしたが、近年では結婚に対する価値観が多様化して「あえて結婚しない」という選択をする人も増えたといいます。とはいえ、地方によっては初婚年齢が早く、依然として「みんな結婚しているのが当たり前」という地域もあります。20歳を超えて「恋人がいない」というと「自分に何か問題があるんじゃないの?」とかめちゃくちゃ心配されて、なんかすごくダメな人になった気分になる帰省組もいるとか。
その6:20代前半にして「ママの貫禄オーラ」全開の友人がいる
帰省して久しぶりに会うと完全に専業主婦化、または子だくさんママになっている友人の変化に驚いたという経験はありませんか。子育てや主婦業は大変だし、都心に比べて人に見られる機会が減ってしまうとなると、余計に実年齢より老けて見られやすくなる服装を選んでしまいがち。体型隠しのゆったりした服装や、動きやすさ重視の足元や無造作に結ばれた髪の毛などがそう見えさせるようです。
その7:楽しくて、懐かしくて、居心地良すぎて、ちょっとだけ東京に戻りたくなくなる
学生時代の友人というものは何年ぶりに会っても学生時代に気持ちを引き戻してくれるものです。そして、地元の家族や友人との楽しい時間は「明日からも仕事を頑張ろう」そんな気にさせてくれます。地元で元気を充電して、また東京での生活を頑張って乗り切っていきましょう!
●地元組の再会あるある(上京組をお出迎えする側)
その1:地元の変化に過剰反応して、地元から離れている時間を強調してくる友人
自分が離れている間も地元は変化していないと信じて疑わないのか、やたら地元の変化に過剰反応してくる友人にどうリアクションすればいいのか分からないって経験、地元組にはありませんか。東京はそりゃ街の変化は激しいだろうけど、地元だって変化しているんだ!」「スタバもコンビニも出来るんだけど、ロードサイド店舗のスタバに「東京ではこんなスタバは見ない」って言うな~!」のように、本音を言いたいけど角が立つので黙っていることを帰省組にも分かってほしいものですね。
その2:しばらく見ないうちにすごく垢抜けている
地方だと手に入る服が限られているため、友人が着ている服がどこのブランドなのか服を見てすぐに分かったりします。そして人とかぶる(だから、地方でおしゃれするにはネット通販が必要だったりする)。帰省組か地元組の判断基準のひとつになっていたりします。年末年始にひと目でわからない服を着ている人を見かけたら、その人は帰省組なのかもしれません。
その3:「有名人に会った」など定番の東京自慢をされる
「東京に新しくできた話題のスポットでランチした」「有名人の○○を東京で見た」。無意識かもしれないけど、そうした帰省組の東京自慢は地元組からするとどうしても嫌味っぽく聞こえてしまうもの。もしカチンときたとしても「地元には冴えないスポットしかなくて悪かったな……有名なパンケーキはないけど植物園だったらあるぞ!」とは決して言わないように。
その4:東京自慢されるのはイヤだけど、会話に自然と東京の地名が出て来ると劣等感を覚える
東京自慢は嫌なんだけど、普通の会話の中で「渋谷」「表参道」「代官山」といった聞いた事のある東京の地名が出てくるというのは羨ましく、何故か劣等感を抱いてしまうのが一部の地元組の本音。地方でテレビを見ていても東京の、距離的に行けないスポットやお店の情報が入ってくる。だからそこに行こうと思えば行けちゃうという状況は羨ましいんですよね。こっちじゃディズニーランドは修学旅行で行くもので、泊りがけが普通じゃ!
その5:東京で暮らしている感覚で地元を捉えている
上京した友人がいざ帰省したら、東京と同じような感覚で捉えている発言が飛び出して驚いた……という経験はありませんか? 「こっちじゃここからいちばん近いスタバでも車で30分かかるよ!」……極端な例かもしれませんが、似たような経験をしたことがある地元組は案外多いのでは? その友人はたった数年の東京の生活で忘れてしまったのでしょうか。普通電車が1時間に1本しかないこと。そして駅からも徒歩では目的地へは行けないこと。地元をなめてはいけない。
その6:方言が出そうになったのに無理やり標準語を使おうとする
「こっちで方言に慣れてしまうと向こうへ戻って困るから」とか何とか言って地元に戻っても決して方言を使おうとしない友人、いますよね。周りの方言に流され方言がぽろっと出てしまうも、無理やり標準語に言い直す。地元にいる時ぐらい、方言で話してもいいと思うけどな……。帰省組にとって、標準語と方言の使い分けは難しい問題なのだそうです。
久しぶりの再会を楽しもう!
帰省する側も、地元で迎える側も相手に対して思うところはいろいろあるようですが、そんなの久しぶりに会える喜びの前では大した問題ではないんですけどね! 帰省組も地元組も、自分を出すことができる気心知れた友人を、そして地元を大切にしていっていただきたいと思います。それではみなさん、良いお年をお迎えください!
★SPECIAL THANKS:コメントをくれた全国の帰省組、地元組のみなさん
文:リサーチ・イラスト:井口エリ