BAKE-MON優勝トリオ・ジェラードンインタビュー「グループ名を聞いたら誰もが分かる存在になりたい!」

左:西本武徳(にしもとたけのり)、中央:海野裕二(うみのゆうじ)、右:かみちぃ
11月12日、東京ヨシモト∞ホールにてタウンワークプレゼンツ『BAKE-MON』決勝戦が行われた。本オーディションライブは今後BAKE(化け)るモンスター芸人を発掘するというオーディションライブ。ステージでは決勝戦に進出した芸人たちの熱いバトルが繰り広げられた。そして、栄えある今年の優勝者はジェラードン。ライブ終演直後、興奮冷めやらぬ3人に突撃インタビューしました。
今までやってきたことがやっと形になった。
――優勝、おめでとうございます!
3人 ありがとうございます!!
――決まった瞬間、いかがでした?
海野 めちゃくちゃ嬉しかったです。今までやってきたことがやっと形になったのかな、って思いました。
――ネタをやっている間にも手応えは?
西本 正直……ありましたね(笑)。
海野 そうなの(笑)!?
西本 大爆笑でしたから。
かみちぃ 確かにウケてたんですけど、楽屋でほかのコンビのネタを見てると、ウケてる人はめっちゃウケてたので、大丈夫かな、っていう不安はありました。
――客席には錚々たる芸人の皆さんが、審査員でいらっしゃいましたが。
海野 あれは緊張しますよ。見ないようにしてましたね。
西本 僕は自分の出番を待機して袖にいる時、審査員席が真正面だったので、“あ、見てる、見られてる…”って感じだったんですけど、勇気を振り絞って出ました。出たら、大爆笑だったので良かったです。
海野 “大爆笑”は自分から言うことじゃないよね(笑)。
街中にいる変わったおっさんを見つけてはコントに取り入れてます。
――今回、この「地下アイドルの握手会」のネタでいこう、と選んだのは?
海野 僕たちのネタの中で一番強烈なキャラのネタですし、インパクトもあるんじゃないかな、ということで、選びました。
かみちぃ ちょうど3人の役割もしっかりできているネタだと思ったので。
――ネタ作りをするうえで大事にしてること、意識してることは?
かみちぃ 僕はとにかくキャラ。キャラがないと、何もできないと言いますか。普通のことができないと言いますか(笑)。とにかくキャラを、って感じですね。
西本 僕は、常に街中にいる変なおっさんを見つけて、取り入れてます。そういう人を見つけた時に“やった!”って思いますね(笑)。
――今日の“握手会に来るおじさん”もどこかで見た人?
西本 渋谷のウィンズ(競馬の場外馬券場)に行ったんですよ。そうしたら、こんな感じの方がたくさんいまして(笑)。その中でも極めて特徴的だった人が、競馬中継の画面見て「フンッ!」って言いながら見てた方で。「この人だ!」と思って、コントに使わせていただきました(笑)。
――そもそも憧れの芸人さんや、こんな感じのネタをやりたいというのはあったんですか?
海野 僕は、西本に高校の時に誘われて入ったので、憧れ、みたいなものはなかったんです。完全に言われるがまま、という感じで(笑)。
西本 僕は一番最初、くりぃむしちゅーさんで、今は出川哲朗さん。
海野 いや、でも今有田さんの番組出させていただいてるので……。
西本 あ、そうですね。くりぃむしちゅーさんです。
――(笑)。かみちぃさんは?
かみちぃ 僕は昔からナインティナインさんが好きで、お笑い芸人になりたいなと思って、お笑いのネタをいろいろ見るようになって、ロバートさんに衝撃を受けました。
思わぬところで仕事につながってる。バイトも一生懸命やっていて良かった。
――では、ここからはアルバイト経験についてもうかがいたいと思います。印象的なアルバイトというと?
かみちぃ いろいろバイトしてきたんですけど、居酒屋が印象に残ってます。調理場で焼き台を担当してまして、混んできてどんどん注文が来て、「焼き鳥の盛り合わせ7丁!」とか入ってきた時に、普通だったら急がなきゃいけないんですけど、あまりにもテンパって、ゆっくり丁寧に焼く、っていう行動に出たことがありました(笑)。
海野 同じ居酒屋でバイトしてたんですけど、(かみちぃは)真面目といえば、真面目で、「海野の相方、一切ボケないけど、お笑いとして大丈夫なの?」って周りに心配されてました(笑)。
西本 僕、バーでボーイのバイトをしてまして。そこに、よしもとの結構上のほうの方が来られてて、そんなことは僕は全然知らなかったので普通にいつものように仕事していたんです。そうしたら、その日、その方の前で、焼酎の瓶が割れてしまって、それを片づけに行ったのが僕だったんです。で、後日、よしもとの本社に行ったら、ものすごいいいスーツ着た方が僕のほうに来て、「ありがとうね、あの時は」って言ってくださって。
海野 その人だったんだ。
西本 で、その後から、僕らの仕事が増えたので、あの瓶を片づけたことが活きたんじゃないかと、思ってます(笑)。
海野 でも確かに、その頃から増えたかも。
西本 思わぬところで仕事につながってるな、と。バイトも一生懸命やってて良かったな、って思いました。
ジェラードンって名前を聞いたら、すぐわかるような存在になりたい。
――では、ジェラードンの今後の目標も聞かせてください。
海野 いろいろなネタ番組に出たいですね。
西本 ゴールデンに出たい。
かみちぃ 誰もがジェラードンって名前を聞いたらすぐにわかるような存在になりたいです。
海野 あと、具体的には同期のジャングルポケットになんとか追いつきたい、っていうのはありますね。
――同期は活躍されてる方、多いんですよね。
西本 そうなんですよ。渡辺直美も同期なんですけど、この間インスタで見たら、周りのスタッフさんとサプライズパーティかなんかやってる写真で、何メートルもあるケーキに、100人ぐらいの人に囲まれてて……。エライことになってましたね。
海野 同期には追い付きたいですね。最低でも、ジャングルポケット太田にはずっとメシをおごられているので、売れて、おごり返すっていうのは実現したいですね。かなりナメられてるので(笑)。
バイトで接客した人が、もしかしたら将来務める会社の上司かもしれない (笑)。
――では最後に、夢を叶えたいと思ってる学生にひと言メッセージをお願いします。
海野 どの職業につくかわからないですけど、絶対バイト経験って生きる時がくると思うので、どんどんアルバイトに挑戦して頑張っていただいたら、いいんじゃないかと思います。
かみちぃ 僕に関しては、バイト先でいろんなお客様がいるので、その中で見たり、会話を交わしたことが今の活動に活きてるなと思うことがあるので。バイトはいろいろしてみるのがいいんじゃないかなと思います。
西本 接客した人が、もしかしたら、将来務める会社の上司かもしれないですし(笑)、普通に割れた瓶を片づけただけで次の仕事につながるかもしれない(笑)。とにかく、どんな時も必死に頑張る、ってことが大事だと思います!
2008年10月結成のトリオ芸人。NSC東京校(吉本総合芸能学院)12期生で高校の同級生だった西本武徳と海野裕二がコンビを組み、ピン芸人として活動してかみちぃが加入してトリオとなる。トリオ名は元サッカーイングランドの代表選手“スティーヴン・ジェラード”に由来する。
西本武徳Twitter:@nisimotno
海野裕二Twitter:@uminoyuji
かみちぃTwitter:@kamicigerrardon
編集:ぽっくんワールド企画 撮影:河井彩美 文:田部井徹
※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。