独自の勉強法で東大合格→4年で卒業！ アイドル・桜雪に聞いた“確実に結果につながる勉強法”

東京大学出身のアイドルとしてTV等のメディアで活躍中のアイドルグループ“仮面女子”の桜雪さん。そんな桜さんが受験中に編み出した独自の勉強をご本人に伺いました。受験勉強中の人はもちろん、定期テストを間近に控えた人にも参考になる内容です。

桜雪の勉強法：その1（地理・世界史）
全てを関連させて覚える

私は１年目の東大受験で不合格になってしまったあと、それまでと同じではだめだと思って、まずは全教科の教科書を一から読み直すところから始めました。そこで思いついたのが、地理の勉強法。各地域の白地図をコピーして、そこに、教科書ではばらばらに載っている気候や地形、文化、産業、社会問題とかすべての情報を、一目でわかるように全部書き入れていったんです。

たとえばフランスにレス（黄土）という農業に向いている土壌があるんですけど、その上に「フランスは小麦の生産量が多い」って書いておくと、そうか、土壌がいいからだ！ってつなげて覚えることができます。世界史も同じような感じで、縦の時間軸と横の地域のつながりを自分で表にしました。そうやって自分の頭の中に表があると、世界史の大論述も、小説を書くかのようにすらすら書けるようになったんです。

桜雪の勉強法：その2（英語）
英単語は言葉が成り立った背景を理解する

関連付けて憶える方法は英語でも同じです。たとえば“culture”は、“耕す”という意味のラテン語“colere”に由来して“心を耕す”という意味で用いられるようになって、“colere”から派生した“cultivate（耕す）”や“agriculture（農業）”という言葉があるとか。

そうやって言葉が成り立った背景や発展を自分の頭の中でイメージできるようになったら、知らない単語が出てきても自分なりにこうじゃないかっていう解釈ができたりして、英文もすらすら読めるようになりました。

桜雪の勉強法：その3（数学・物理）
同じ問題集を何度も繰り返して使う

文系の私は、最初は問題集に載っている問題が丸ごと、全然解けませんでした（苦笑）。東大の数学の問題論述なので、前提を自分で作って、それを証明するための数式が相当長くなるんですけど、必ず途中で行き詰まっていました。

そこで思いついた勉強法は、解説を見ながら同じ問題集を何度も何度も繰り返し解く方法。解き方のパターンを体で覚えておけば、似たような問題がきたときに反射的にできるようになるんですよ。本当に、私は数学ってスポーツみたいだなと思います。

私は1冊の参考書が完璧に解ければ通用するはずだと思っています。千本ノックのような感じで、紙がしわしわになって問題を憶えちゃうくらい繰り返したことで、力をつけられました。

桜雪の勉強法：その4
ライバルを味方につける

受験期間は、自分とできる人との成績を比べてしまうことがあります。自分のほうが劣っていると、すごく焦るし、不安にもなるし。でも、そんな気持ちじゃいい結果につながらないので、私の場合はライバルも味方につけるしかないと思いました。

予備校のクラスで一番地理が得意な人と友だちになって、その人が使っている参考書を見せてもらったり、自分がわからないところを教えてもらったり、一緒に問題を解いて考え方のヒントをもらったりしました。

桜雪の勉強法：その5
食事や服装をルーティン化する

センター試験が近づいてくると否が応でも緊張感が高まってきます。それを乗り越えるために私はセンター試験の過去問を、センター試験と同じく2日に振り分けて、同じ時間割で解きましたこれをやると、センター試験ってこんな感じだって慣れるので効果的です。実際、試験本番は落ち着いて挑むことができました。

あと、試験の日の朝に摂るものは、栄養補助スナックと眠気覚ましのサポートドリンクと決めていました。髪型も、試験日程が2日のときは、1日目がツインテール、2日目はポニーテール。同じ行動や恰好をしていると、いつもと同じ落ち着いた気持ちでいやすいんですよ。

桜雪さんから受験に挑む人へメッセージ
目標に向かう過程を楽しむ。とにかく楽しんだ者勝ち！

勉強ができる人とできない人に、そんなに差はないと私は思っています。将来こうなりたい、私はこれが好きだと思う気持ちが強ければ、無理なことはないと思うんです。最初の一歩を踏み出すのは難しくても、目指すところに向かう過程は楽しめるし、楽しんだ者勝ち。どうやったら楽しめるかという方法を自分なりに見つけて、がんばってみてください！

編集：ぽっくんワールド企画　撮影：陵本敏永　文：杉江優花