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2017年11月29日

ゆりやんレトリィバァに聞いた「芸人になると決心した瞬間は?」【コヤブソニック2017出演者インタビューVol.3】

ゆりやんレトリィバァに聞いた「芸人になると決心した瞬間は?」【コヤブソニック2017出演者インタビューVol.3】
11月3日〜5日までの3日間、インテックス大阪にてタウンワークが特別協賛したコヤブソニック2017が行われた。連日ステージには錚々たるアーティスト、芸人が集結。熱いパフォーマンスを繰り広げてくれました。

そんな、第一線で活躍する出演者たちも、かつては夢見る少年少女だったはず。今回タウンワークマガジンでは、彼ら、彼女らが夢を見つけた瞬間、そして今に至るまでの物語を語ってもらいました。シリーズ3回目のゲストは今年大ブレークしたゆりやんレトリィバァさんです。

<子どもの頃の夢>
(子どもの頃になりたかった職業)

<夢を見つけた瞬間>
(今の仕事を目指そうと思ったキッカケ)

小学校の低学年くらいから『吉本新喜劇』に入りたいと思っていました

小さな頃からテレビで『吉本新喜劇』を観ていて、大好きやったんですよ。私の出身は奈良県吉野郡っていうすごく田舎なところなんですけど、小学校の同級生12人全員、絶対に毎回欠かさずに『吉本新喜劇』を観ていて、次の日みんなでマネしていましたから(笑)。

――周りの大人にも、「おもしろいね」と言われるような子だったりして?

内弁慶な子やったから、友だち同士では芸人さんの真似をするんですけど、いざ人前でやるとなると、恥ずかしくて。でも、いつか『吉本新喜劇』に入りたいなということは、ずっと思っていました。

ゆりやんレトリィバァに聞いた「芸人になると決心した瞬間は?」【コヤブソニック2017出演者インタビューVol.3】

 

<夢への道のり>
(今の仕事につくために、努力したこと、作戦を立てたこと)

バイトの経験があったので、人とちゃんと接することができた

恥ずかしがり屋だった私ですけど、高校生になると、文化祭で大好きなモーニング娘。のダンスをしたりして。少しずつ人前でなにかをやることに慣れていって。その後大学4年生のとき、大阪NSC(吉本総合芸能学院)に35期生として入学したんです。

――養成所に入ってみたら、初めて知ることもあったりして?

田舎に住んでいた私は、若手の芸人が出られる劇場があるということを養成所に入って初めて知ったんですね。でも、同期の芸人がたくさんいる中で勝ち抜いていかないといけないっていうことを最初から知っていたら、きっと気後れしてしまったと思います。私の場合は、知らなくてよかったのかな。

――実際、同期の方は何人くらいいたのでしょうか?

500人くらいです。みんなネタもちゃんと作っているし、おもしろそうな人ばっかりやし、もう怖くなっちゃって。

――その時点で、心が折れそうになってもおかしくありませんね。

辞めたいなとは思わなかったですけど……やっぱり、大丈夫かな、自分はやっていけるのかなっていう不安はあったんですよ。でも、高校を卒業してすぐに養成所に入る方が多い中で、私は大学4年間にバイト経験もあったので、人との接し方がちゃんとできていると、先生方に思っていただけたみたいで。ネタがおもしろいかおもしろくないかっていう以前に、そういう面で自分はやっていける、卒業はできる!っていう自信は持てました(笑)。

ゆりやんレトリィバァに聞いた「芸人になると決心した瞬間は?」【コヤブソニック2017出演者インタビューVol.3】

 

<創意工夫>
(人気者になるために、工夫したこと)

自分にしかできないことは武器になる

――NSC(吉本興行養成所)では首席で卒業されたんですよね。

はい。それで、人の目につくチャンスをいただけたりして。

――いくらチャンスをいただけても、魅力がなければあとが続かないわけですが、英語やピアノ、ダンスを活かすという独自のスタイルを確立するまでには、どんな紆余曲折があったのでしょうか?

そうなんです、英語とかピアノとかダンスとか自分の特技を活かしたネタをやっていますけど、最初はそういう特技がネタになるっていうのは気づいていなかったんですよ。

でも、あるときたまたま英語をネタにしたら、みんなに「おもしろいですね」って言ってもらえて、そのネタで“R-1ぐらんぷり”にも出場できて。そこで、ピアノやダンスにしても然り、特技ってネタになるんやっていうことに気づいてから、自分にしかできひんことをやっていこう、それが武器になるんだって思うようになりました。
 

<血と汗と涙>
(今の仕事を通して辛かったこと、悔しかったこと。がんばった記憶)

今は、つらい経験があってよかったなって、素直に思えるんです

「芸歴5年目でとんとん拍子ですね」っていろんな方に言っていただけるんですけど、周りの芸人さんはウケているのに自分は全然お客さんにウケなかったりとか、まったくネタが思い浮かばなかったりとか、チケットが全然売れへんとか、仕事が全然増えへん時期があったりとか、私的にはいろいろな挫折を経験していて。

――つらい日々ですよね。

本当にめちゃつらかったです。当時は若手の劇場でピラミッド型に芸人が格付けされていたんですけど、一番下まで落ちたこともあるし。なんでお客さんに私のおもしろさがわからんねんって、恥ずかしながら人のせいにしてしまったりとか……バトルで負けて、トイレで泣いたこともあります。でも、今はそういう経験があってよかったなって、素直に思えるんですよね。

――悔しさが前に進む原動力にもなるでしょうし、どんな声や逆風にも耐えられる精神力がついたでしょうし。

そうなんです。周りの芸人さんたちを観てみても、ウケへんかったら楽屋に戻って「めっちゃスベってた!」って笑い飛ばしちゃうし、たとえば「どこがおもしろいねん」とか「ブス!」って言われたら普通はがっくしくると思うんですけど、もう笑っちゃうし(笑)。

――ネガティヴなパワーを浴びても、全部ポジティヴに変換してしまうと。それって、生きていく上でも大事なことかもしれません。

そうそう。そう思ったらラクやなって、私は思います。

ゆりやんレトリィバァに聞いた「芸人になると決心した瞬間は?」【コヤブソニック2017出演者インタビューVol.3】
 

<私の夢>
(仕事、人生の夢)

「来週からニューヨークで、再来週から日本です」とか、いつか言ってみたい

ネタはずっとがんばって作っていきたいですし、なにかで優勝したいですね。そして、オスカー女優に扮して英語風のスピーチをするっていうネタがあるんですけど、いつか本当にアカデミー賞を受賞して、授賞式に出る私を見た日本の方に、「ネタと一緒やん」って思ってもらうのが夢です(笑)。

――ぜひともそのお姿を見たいです(笑)。ということは、女優としてハリウッド進出もしたいですか?

そうですね。女優として受賞するか……もしくは、監督賞をいただくか。今は大阪に住んでいて、東京と大阪を行ったり来たりしているんですけど、「来週からニューヨークで、再来週から日本です」とか、いつか言ってみたいです(笑)。

 

<思い出深いバイト>
(過去にした仕事の話)

夜になると窓ガラスが虫だらけになる田舎のコンビニでバイトしていた

高校生のとき、部活もしながら地元の奈良にあるコンビニでバイトをしていたんですけど、山と川の間みたいなところに、ポツンとそのコンビニがあって。真夏になったら、街灯もほとんどないようなところだから、周りが真っ暗になるんですね。すると、そこだけ明るいコンビニの窓ガラス一面に細かい虫、時にはカブトムシなんかもブワっと寄ってきて中が見えへんくらいになるから、夜になるとホースで水をかけて落とすっていう。田舎ならではの、忘れられない体験です(笑)。

ゆりやんレトリィバァに聞いた「芸人になると決心した瞬間は?」【コヤブソニック2017出演者インタビューVol.3】

■ゆりやんレトリィバァ Profile
大阪NSC(吉本総合芸能学院)出身のピン芸人。英語、ピアノ、ダンスと自身の特技を取り入れたネタで今年ブレーク。身長159cm、体重77kg。

Twitter: @notinu
Instagram:yuriyan.retriever
ゆりあんレトリィバァの世界丸出しチャンネル(youtube):https://www.youtube.com/channel/UCIr1ZUSVg2pVhV60vavXLTA

編集:ぽっくんワールド企画 撮影:内藤恵美 文:杉江優花

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