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2023年06月02日

完璧主義の特徴とは。やめたい人のための治し方

完璧主義 治し方 タウンワーク タウンワークマガジン townwork完璧主義の人は、アウトプットの質の高さや責任感のある態度から、学校やバイト先で信頼を得やすいタイプです。一方で、何事にも全力で頑張りすぎるため、人一倍疲れてしんどいと感じる特徴もあります。完璧主義のメリットを活かしながら、行動を少し変えてみることで、心も身体も楽になる生き方を目指しましょう。この記事では、完璧主義の特徴やメリット・デメリットに加え、デメリットを克服する方法についてご紹介します。

完璧主義とは

完璧主義とは、必要以上に高い目標を設定し、万事が整った状態を目指し努力する特徴や性格を指します。自分自身に厳しく、また他人の評価を気にする傾向にあり、定められた時間内で完璧を目指そうとします。ミスや失敗を許すことができず、頑張り過ぎてしまうので精神的なストレスをため込みがちです。

 

完璧主義の人の特徴

次に挙げる完璧主義の人に多い特徴を紹介します。自分に当てはまるものが多ければ多いほど、完璧さを求めやすい傾向にありそうです。

他人の評価が常に気になる

「自分が周りからどう思われているか気になる」というのは、多かれ少なかれ誰もが感じることです。しかし、これがエスカレートして、他人の評価を気にしすぎて常に神経をとがらせている状態になると、心身にとって決して良いとは言えません。完璧主義者の中には努力の方向性を見失い、成果を出すこと以上に他人に評価されること自体が目的になっている人も見られます。

責任感が強く、妥協しない

責任感が強い人も、完璧主義の人に多いタイプです。責任感が強いのは大切なことですが、「引き受けたことは絶対に失敗できない」という意識になると、自分が疲れるだけでなく、周囲にも妥協を許さないようになり、軋轢(あつれき)を生むこともあります。

理想が高い

完璧主義者は、理想が高い傾向にあります。70点でいいから一旦、レポートを提出して先生の評価を仰ぐということができず、初めから100点のものを出そうとしたり、さらに求められている水準以上の要素を追加して褒められようとする傾向も見られます。高い目標に向かって努力をする真面目さと向上心は評価されるべきですが、心身が疲れ果ててしまうまで頑張りすぎるのは考えものです。

失敗することが怖い

与えられた役割で失敗することを恐れすぎる人も、完璧主義者の特徴です。失敗すると、確かに自分に対する評価が一時的に落ちてしまいます。しかし、人は誰でも成功と失敗を繰り返しながら成長するものです。それなのに、失敗することを必要以上に恐れて慎重になりすぎると、せっかくの成長の機会を失うことにもなりかねません。

自己愛が強い

自己愛が強い人も、完璧主義になりやすいタイプです。自己愛が強い人は、役割を完璧にこなす自分やそのために頑張る自分が好きなので、自分で自分を褒めるために、完璧を目指し妥協しません。自意識過剰は他人の目が気になるタイプですが、自己愛が強い人は自分で自分を観察し、完璧にできている自分に酔うタイプです。

 

完璧主義のメリット

完璧主義者は、相反するメリットとデメリットを併せ持っています。その両面を自分で客観的に理解し、バランス良くコントロールすることが大切です。

質の高い成果を出しやすい

100点を求めて努力した結果、質の高い成果をコンスタントに出せるのは完璧主義者の特徴です。理想が高く、向上心にあふれ、最後まで一切手を抜かない完璧主義者だからこそできることでしょう。

周囲からの信頼を得られやすい

責任感が強く、最後まで妥協しないという完璧主義の特徴は、大学の先生やバイト先の店長、先輩らが安心して物事を任せられるため、信頼を得られやすいでしょう。その結果、責任者やリーダーに抜擢される機会も自然と増えていきます。

細かい作業を丁寧に行うのが得意

完璧を求めて、失敗がないよう細心の注意を払いながら作業を進めるため、細かい作業を丁寧に行うことを苦にしない傾向があります。そのため、医師、会計士、税理士など、ミスが許されない仕事に向いています。

 

完璧主義のデメリット

完璧主義者は、相反するメリットとデメリットを併せ持っていると言えます。その両面を自分で客観的に理解し、バランス良くコントロールすることが大切です。

「できる」と確信するまで動かず、始動が遅れやすい

完璧主義の人は、物事を始めるときに慎重になりがちです。「完璧に仕上げられる」と自分を納得させられない限り行動に移せず、時として物事を先延ばしにしやすい点がデメリットとして挙げられます。

人に頼ることが苦手

完璧主義者は人に頼ることが苦手です。自分の役割なのだから、自分で責任を持ってやらなければならないという考え方に加え、人に任せるより自分がやったほうが精度が高いと考える傾向があるからです。人に協力を求めたほうがうまくいく場合でも自分一人で進めようとすると、作業の質とスピードに影響が出てしまいます。

自分だけでなく、他人にも完璧を求める

自分に厳しく、完璧を求める人は、他人にも厳しくなりがちです。他人も自分と同じように完璧を目指すのが当然という考え方をする傾向があり、その結果、他人のミスや欠点にばかり目が行ってストレスをためることもあります。

細かい点を気にしすぎて、大局を見失うことがある

完璧主義の人は、常にミスがないか注意をしています。そのため、時として本質から外れた枝葉末節にばかり目が向いてしまい、全体を俯瞰して考えるという視点を忘れることがあります。本来の目的や求められる成果をしっかりと見据え、大局を見失わないようにしないと、かえって良くない結果になりかねません。

優先順位をつけて物事をこなすのが苦手

物事を効率よくこなす上で大切な優先順位付けが苦手なのも、完璧主義のデメリットです。すべての物事を完璧に仕上げたいという思いから、持っているすべての課題が気になってしまいがちです。それほど重点を置かなくていいことにまで力を入れすぎ、余計な時間をかけてしまうと、心身ともに疲れてしまいます。

ゼロイチ思考に陥りやすい

完璧を目指すあまり、「完璧でなければ失敗」と、結果を両極端でしかとらえられないゼロイチ思考に陥りがちです。少し足りない点があっても、求められている基準以上の結果を出せればOKだったり、問題があれば後で改善したりすれば大丈夫なケースも多いはず。完璧でなければ失敗であるという考えでは、自分で自分を追い込むことになります。

途中で投げ出してしまうことがある

完璧を目指しても、すべて自分の準備や予定通りに進むわけではありません。しかし、完璧主義者は、自分の思った通りにいかないことが一度でもあると、それだけで続ける気をなくしてしまう傾向があります。「思っていた方法とは別のやり方になったが、納得できない」「方法を変えると、準備していたことが無駄になる」「そのやり方では、きっと失敗するだろう」「失敗するならやっても意味がない」と思考が悪循環に陥ってしまうからです。

過去の失敗をいつまでも気に病む

失敗を反省して次に活かすことは大事ですが、完璧主義者にとって、失敗の傷は心に残ってしまうものです。そのため、過去の失敗にとらわれていつまでも気に病んだり、新しいチャレンジに二の足を踏んだりすることがあります。

 

やめたい人のための完璧主義の治し方

完璧を求めすぎるてしんどいと感じる人は、理想のゴールの60点70点ができたらスゴイという気持ちで考えられると、少しずつ楽になります。具体的には次のような考え方があります。

物ごとの優先順位をつける

最終のゴールにむけ、やるべきことを書き出してみて、絶対に必要なこと、先にやった方がいいこと、すぐにできることにわけて優先順位をつけるのが大切です。たとえ途中で時間切れが来ても、優先順位の高いものから取り掛かっているので、一定の成果を感じやすく、自信がつきやすいです。

ココまで来れたら合格、を決めておく

常に完璧を目指すのではなく、自分の中で合格点を決めておきましょう。100点を目指して努力することは大切ですが、「物事に絶対はない」「人間はミスをするもの」という前提でミスの許容範囲をあらかじめ決めておけば、毎回100点でなければ気が済まないという考えからは抜け出しやすくなります。

合格点を超えた自分を褒める

100点の自分だけを認めるのではなく、最低でも超えたい合格点を超えたら、超えるたびに自分を褒めるマインドでいることも重要です。100点から「できなかった」の減点方式ではなく、合格ライン以上を「できた」ことを加点評価する考え方です。

時間制限を設ける

いつまでに完成させるという時間制限を自分で設定することも、デメリット克服には効果的です。あらかじめ余裕のあるスケジュールを引いた上で、作業工程を細かく分け、個々のタスクに時間制限を設けて時間内に終わるように進めると、想定外の状況が起きても柔軟な対応ができるようになります。また、一旦最後まで進めてから、残った時間で細部を見直すという方法にすると、途中のプロセスにこだわりすぎるということも減るでしょう。

何でも自分でやろうとせず、人に任せる

人に任せたり、人の力を借りて物事を進めたりすることも大切です。やるべきことが多すぎると感じるようなら、自分一人で抱え込んでいる状態かもしれません。手伝いの声をかけてくれる人がいたら、素直に頼ってみましょう。複数で物事にあたっている場合には、お互いに得意なことを任せ合ったり、作業を分担したりすると、効率的に進められます。

うまくいかなくても、自分を責めない

思い通りにいかなかったときは、「こういうこともある」「また頑張ればいい」と自分に言い聞かせましょう。自分を責めるのではなく、頑張った自分を認めることで、うまくいかなかった状況を冷静に見つめることができ、また次に努力する力に変えることができます。

 

完璧を目指す努力の継続と、ミスを許せる心の余裕を

完璧主義にはメリットがたくさんあります。常に完璧を目指して物事に取り組む人は、基本的に真面目で優秀であり、周りの人にとって信頼できる存在です。一方で、ミスのない完璧な人間などいないことも、皆わかっています。100%を目指すのではなく、自分のミスを許容することで、ミスへの不安が減り、過去の失敗にとらわれることも少なくなります。頑張りすぎて疲れていると感じたら、自分にも他人にも厳しくしすぎていないか、一度振り返ってみましょう。

※更新履歴:
2017年12月16日、2023年6月2日

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