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2018年01月25日

【悩み相談】今のカレと付き合って1年。まだ元カレのことが忘れられない(名越康文)

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新しい恋人ができても、前の相手のことが忘れられない…。そんな悩みにTVなどでおなじみの精神科医・名越康文先生(@nakoshiyasufumi)にお話しを伺いました。

 

Q.どうしても、昔付き合っていた人のことを思い出してしまいます

21歳の大学生(女性)です。付き合って1年ほどの相手がおり、将来的には結婚も考えています。一方で、昔付き合っていた人のことが忘れられずにいます。今の彼氏に悪いし、自分もすっきりした気持ちにならないとは思うのですが、ひとりで過ごしているときなどに、ふと昔の彼のことを思い出してしまいます。
 

A.意識的に「吹っ切ろう」として吹っ切れるものではない

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昔付き合っていた人のことが忘れられない、という人は、僕の臨床経験からいうと、比較的男性に多いという印象があります。

もちろん、女性でも過去の恋人の影を引きずってしまう、というケースもないわけではありません。そして引きずるケースに関してはかなり苦しむ方が多い気がします。もちろんケースバイケースなのですが、そうした場合、今の恋人との関係性がどうこうというよりは、以前の恋人との恋愛をうまく「終わらせる」ことができていなかった、という場合が多いようです。

この「終わる」という感覚は、とても微妙で無意識的な領域のスイッチであるように思います。だから、意識の範囲の中でいくら「吹っ切ろう!」という気持ちを鼓舞してもなかなか断ち切れない、ということが起きるわけです。

別れ話をして、それから一度も会っていなかったとしても、心のどこかで吹っ切れていない部分がある。そのことが、心の隅っこに引っかかっているから、今の恋人と過ごす時間を、心の底から楽しめていない……。
 

まとまった休みをとって、できるだけ遠くへ旅をしよう

旅 名越康文 夜間飛行 アルバイト バイト パート 求人 仕事 求人情報 タウンワーク townwork 

もしそうだとしたら、一つの方法としては、少しまとまったお休みを取って、一人で旅行に行くということがあります。それも、できるだけ遠くに、できるだけまとまった時間、です。

理想的には1か月ほど休んで、マチュピチュとかサグラダファミリアみたいな歴史ある建造物を観に行く。あるいは、バリ島やイースター島みたいに、遠く離れた島に滞在するのもいいでしょう。

それが無理なら国内でも構いません。そして、海であろうと山であろうと、第二の故郷をみつけるような気持ちでよく歩くことです。そうですね、1日最低10キロは歩いて欲しいところです。

なぜ「歩く」ことが必要なのか。それによって、得られるのは、ひとつの「節目」です。「節目」を作るって、心理学的にはとても大事なことなんです。

心の時間の中に、はっきりとした節目を作ること。それによって、過去の自分が抱いていた執着から、スッと手を離せるようになるのです。

 

人間には通過儀礼が必要

瞑想 名越康文 夜間飛行 アルバイト バイト パート 求人 仕事 求人情報 タウンワーク townwork 

バラエティ番組でよく目にするバンジージャンプも、もともとはその地域の民族の通過儀礼だったという説があります。

古今東西、人類はさまざまな形で、通過儀礼を持っていました。通過儀礼とは「節目」を作る儀礼です。通過儀礼を経て、人は過去のしがらみから決別し、新たな人生を生きることができるのです。

長期の旅行(観光)というのは、通過儀礼が失われた現代において、同じような効果を期待できる、数少ない方法論だと私は思います。

ただ、旅行だけが唯一の選択肢かというと、そんなこともありません。もしも旅行に出るような、まとまった時間とお金を捻出できないということであれば、自宅や、近所のお寺などで瞑想することも、効果的な方法です。

瞑想であれば、多くの時間を取るわけでもありませんし、お金もかかりません。ただし、それなりの知識を身につけ、実践する努力は求められます。そこをクリアすれば、あとは1日30分から1時間程度の時間を確保すれば、それ以上のコストはかかりません。

「瞑想」と「ひとり旅」というと、まったく違うように感じるかもしれませんが、少なくとも心理学的な効用として捉えるなら、私はどちらも「籠り」の技法の、バリエーションだといえます。

私たちは旅先で、普段とは違う風景、普段とは違う人、普段とは違う光、音、匂いに囲まれます。そういう「普段とは違う場と時間」に一定時間<籠る>ことで、ある種の「生まれ変わり」が起きる。

瞑想というのは、そういう意識変容を、移動を伴わずに実現する方法論だということができるでしょう。

瞑想についての詳しい方法に興味があるなら、私の著書やメルマガをご覧ください。もちろん、お寺の座禅や瞑想会に参加されるのも良いと思います。ここではごく簡単な方法のみ、ご紹介しておきます。

できるだけ静かな部屋で座り、目を閉じて、呼吸を整えてください。そして、まぶたの裏に、光を感じてください。その光を、少しずつ、全身に広げていくようにイメージする。そうやって心の中を埋め尽くしているさまざまな言葉を払い、光で満たし、包まれているようにイメージしていく……。

これを毎日、繰り返してみる。もしご関心を持たれたら、試してみてください。

 
※この記事は公式メルマガ「生きるための対話」よりお届けします。

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精神科医・名越康文名越康文(なこしやすふみ)
1960年、奈良県生まれ。精神科医。臨床に携わる一方で、テレビ・ラジオでコメンテーター、映画評論、漫画分析など様々な分野で活躍中。著書に『毎日トクしている人の秘密』(PHP、2012)、『自分を支える心の技法 対人関係を変える9つのレッスン』(医学書院、2012)、『驚く力 さえない毎日から抜け出す64のヒント』(夜間飛行、2013)などがある。