誰かから「必要とされたい」心理とは【DJあおいの「働く人を応援します!」】

イラスト:沼田光太郎
ご自己承認欲求と他者承認欲求
承認欲求は二種類あります。
ひとつは自己承認欲求、そしてもうひとつは他者承認欲求です。
たとえば、絵を描くことが大好きな人がいたとして、今までにない「傑作」が描けたとします。
べつに誰が褒めてくれるわけでもなく、大金が入ってくるわけでもない、
でも、達成感があるじゃないですか。
しばらく達成感の余韻に浸るじゃないですか。
これが「自己承認」です。
それでしばらくは自己承認は満たされますが、余韻が冷めてくると、「もう一度あの快感を味わいたい」と思い、情熱を胸に筆を握り、再び絵を描くじゃないですか。
これが「自己承認欲求」です。
自己承認欲求を原動力にして自己承認を得る、というサイクルを繰り返して、スキルが上がっていく仕組みです。
そしてその絵をSNSにアップしたとして、「いいね」が貰えて、フォロワーの数も増え、ファンもできて毎日のように褒めてくれて、仕事の依頼が来て収益化もできた。
これは「他者承認」を得ることができたということです。
ここまではいいんです。
自己承認欲求を追い続けた結果としての他者承認ですから、何も問題はないんです。
しかし、他者承認って強烈に気持ちいいんですよね。
「いいね」が貰えると嬉しいし、フォロワーが増えるのも嬉しいし、収益化できたのも夢のよう。
そうなると今度は他者承認を得ることが目的になりがちなんです。
今までは自己承認が目的だったのに、その目的が他者承認にすり替わってしまうと地獄の始まりです。
自己の達成感なんて捨ててしまうわけですから、そうなるともう絵を描くことが苦痛に感じられてしまうんですよね。
でも他者承認を得ることが目的になっているのでやめられないじゃないですか。
苦痛なのにやめられないという矛盾したダブルバインドで、必然とにメンタルが消耗してしまうんですよね。
そうなると大好きだった絵が大嫌いになってしまい、SNSの更新もなくなって燃え尽きてしまう。
他者承認欲求を追い続けた末路はだいたいそんな結末を辿ることが多く、実際に私はそういう人をSNSで何人も見てきました。
他者承認は自己承認を追い続けた結果であることが望ましく。
決して目的化しないことが大事なんですよ。
他者承認欲求が強くなっているときというのは、最も大事な自己承認欲求を置き去りにしているときです。
何事もまずは自分を満足させることが最優先。
その副産物として他者承認が得られるという方程式は決して忘れないようにしてください。
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謎の主婦。Xで独自の恋愛観を綴り、一般人としては異例のフォロワー22万。サブアカウントではフォロワーの恋愛相談にも乗り、こちらも異例のフォロワー15万。著名人のファンも多く、幅広い層から支持されているが、その素性はいまだ謎のまま。
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