メンドウな女（ヒト）のトリセツ・学生版　第16回「イチャつく女」

●登場人物

引寄舞（ひきよせまい）

派手すぎず、地味すぎず、どこにでもいる普通の女子大生。人付き合いが上手なのが唯一の取り柄。なのだが…、それによっていつもめんどうな女に振り回されている。そして、心の中ではけっこう修羅っている。彼氏はいないが、彼氏みたいな人はいる。

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対処法

ベストな対処法は、「会話の内容を人間観察トークに全振りする」

パートナーとついついイチャイチャしてしまった経験は、誰にでもあることでしょう。もしもパートナーがいない人の前でイチャついてしまった場合は、立派な煽り行為、イチャテロ行為にあたります。「何を見せられてるんだ！」とか「家でやれや！」と言われても仕方がありません。大いに反省すべきです。

それでもまあ、赤の他人なら「目のやり場に困るな」くらいで済むかもしれません。問題はやはり、「よく知っている人」が目の前でイチャつき始めるというイチャイチャ・ハラスメント、いわゆるイチャハラです。逃げ場がないぶん、ディレクターズ・カット完全版で見せつけられてしまうからです。

なぜ、彼らは人前でイチャついてしまうのでしょう。
ひとつ考えられるのが、「人に見られている」という意識の欠如です。
基本的に、「人前でイチャつくの恥ずかしい」というのは日本社会のコンセンサスです。だったらそれを思い出させてあげれば、人の目を意識させることができさえすれば、友人カップルが目の前でイチャつくことはなくなるはずです。

というわけでベストな対処法は、「会話の内容を人間観察トークに全振りする」です。
街頭、駅、飲食店を見渡せば、ツッコミどころのあるカップルがそこかしこに見つかるはず。見つけたらすかさず、「あそこにいるカップル、完全に2人の世界に入ってるね」とつぶやいてみてください。きっとイチャハラの加害者たちは、自分たちの行為をかえりみて、その行いを恥じてくれることでしょう。
「意外と周りに見られてるんだ」と感じさせることができればOKなので、以下のようなつぶやきでもOKです。

「あのカップルを繋げてるのは間違いなくお金だね」
「あそこの2人見て。男はめっちゃ口説いてるけど、あれは脈ナシだな」
「あの人、美容室でなんてお願いしてあの髪型にしたのかな？」

それが効かない場合はもう、どストレートに「ガン見する」か「スマホで2人の動画や写真を撮る」しかありません。
「ラブラブなのがうらやましくて～」などと言い訳しつつ、改まってスマホを向ければ、さすがにどちらかは恥ずかしく思ってくれることでしょう。

もちろん、2人が「人に見せつけている」場合は、その限りではありません。2人だけにして、そっと立ち去るのが吉です。