メンドウな女（ヒト）のトリセツ・学生版　第19回「噂好きの女」

●登場人物

引寄舞（ひきよせまい）

派手すぎず、地味すぎず、どこにでもいる普通の女子大生。人付き合いが上手なのが唯一の取り柄。なのだが…、それによっていつもめんどうな女に振り回されている。そして、心の中ではけっこう修羅っている。彼氏はいないが、彼氏みたいな人はいる。

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対処法

■噂話は聞くだけにとどめ、こちらから情報を提供しないこと

とかく人というものは、噂話に興味を持ってしまう生き物です。「噂話なんて大っ嫌い！」と、はっきり言える人は、むしろ貴重でしょう。
とはいえ噂好きな女（ヒト）は、単純に「おもしろい噂を教えてくれる人」で片付けられるタイプではありません。下手に近づくと、こちらもイヤな思いをするかもしれないからです。

まず第一に、あなたのゴシップも裏でどんな風に拡散されているかわかりません。
また、ほぼすべてのゴシップは本人に弁解の機会が与えられないため、今まで何とも思ってなかった人や、むしろ好きだった人のことを嫌いになってしまうこともあるでしょう。
さらに、下手に知ってしまったことによって、メンドウなトラブルに巻き込まれる危険もあります。

噂好きをやめさせるには、周囲の協力を得てみんなで「噂話なんて大っ嫌い」を大合唱するのが一番。ですが、これはあまりにハードルが高いと言えるでしょう。ほぼ100％の確率で、噂話を「もっと！ もっとちょうだい！」と求めてしまう人が現れるからです。

私たちにできるのは、程よい距離感で接することだけ。気をつけるべきは、噂話は聞くだけにとどめ、こちらから情報を提供しないことです。
彼女たちは噂話をすると同時に、情報収集も怠りません。噂話はいわば釣り糸で、あなたがポロっと秘密を洩らさないかも期待しています。
一度口にしてしまったら、「絶対に言わないでね！」と言っても後の祭り。「絶対誰にも言わないよ！」という守られることのない約束を経て、瞬く間に盛られて広められてしまいます。
噂話を聞くときは、「聞くだけ！」と、強く強く意識しましょう。

最後に、彼女たちに噂話を広めさせない方法も覚えておきましょう。
噂話を聞いたら、「それ、あなたから聞いたって言っていい？」と言ってください。当然、「絶対ダメだよ！」と返ってくることでしょう。
そこで、「じゃあ私のこと、こういうふうに喋らないでね？」と取引をしましょう。あなたの噂話をしたが最後、彼女が噂のスピーカーだということが告発されるというわけです。
定期的にこれを言うことで、「この人のゴシップを広めて、それがバレたら恐ろしいことになる」ということを学習させましょう。