採点バイトとは?仕事内容、時給、勤務時間やメリット・デメリットを解説
【目次】
採点バイトとは
採点バイトとは、小学生から大学受験生までが受けたテストや模試、あるいは通信講座の回答をマニュアルに従いながら添削・採点をするアルバイトです。採点結果は、学生のその後の進路に大きく影響するので、正確にこなす必要があります。学生や主婦にとっては、学んだ知識を活かすことができ、大変人気のあるアルバイトでもあります。
採点バイトの仕事内容は?
採点バイトには、模試や試験、通信教育教材の答案の丸つけをする「採点」のバイトと、記述式の答案や小論文などにコメントまで入れる「添削」のバイトがあります。
どちらも採点者によって、結果にズレがないように、採点の基準を示したマニュアルがあります。このマニュアルでは、採点上必要とされるキーワードや点数が細かく決められていて、採点者は、この採点基準に基づいて採点をしていくことになります。
採点の場合は、予め用意された解答と見比べながらマルバツの判定を行い、記述式の解答は、キーワードやその他の基準にのっとって点数を付けていく流れとなります。
勤務時間は?
採点バイトは、決められたオフィスに出社する場合と、試験会場で採点をする場合、また、在宅でできる場合があります。会社や試験会場で採点をする場合はシフト勤務になりますが、在宅勤務であれば、締切日さえ守れば好きな時間に働くことができます。近年では、紙の採点のみならず、パソコンを使ってWEB上で採点をするケースも増えてきています。
給料形態は?
給料形態ですが、「時給制」と「歩合制」があります。会社や試験会場での勤務の場合は時給制となり、およそ1,000円弱~1,500円ほどとなります。また、在宅勤務の場合は歩合制となり、締め切りまでの枚数や問題数を申告し働く形態となります。
必要な資格、有利に働く資格はある?
採点バイトをするにあたって、特に必要とされる資格などはありません。しかし、採点基準を理解して正しく採点するためには、最低限の読解力は身に着けておかなければなりません。また、採点する教科の知識があった方が、採点がしやすくなります。事前に採点したい教科の筆記試験が設けられていることが多いので、採点する教科は、自分の得意な教科を選ぶといいでしょう。
採点バイトのメリット・デメリットとは?
では、採点バイトのメリット・デメリットについてそれぞれ見ていきましょう。まとめると、以下のようなことが言えます。
・在宅勤務であれば、自分が好きな時間に働くことができる。
・学んだ知識を活かせたり、新しい知識を得るきっかけになる。
・あまり人と関わることがないので、マイペースに働くことができる。
・ずっと座りっぱなしなので、人によっては疲労を感じることも。
・在宅の場合、計画的に進める必要があり、スケジュール管理が大変になる。
・一人で行う単純作業なのでつまらないと感じることもある。
実際に働いた人の体験談
次に、実際に採点バイトを経験した人たちの体験談をご紹介します。
採点バイトの良かったところ
・生徒ならではの可愛らしい回答や面白い回答を見つけると楽しいです(23歳/大学4年生/男性)
・自分が知らなかったことや、忘れていた知識を得ることができてよかったです(20歳/大学2年生/男性)
・単純作業が好きなので、淡々と採点することがストレスではなく楽しかったです(23歳/大学5年生以上/女性)
・在宅バイトだったので、自分の気分に応じて好きな時間に好きな量だけ作業ができるので楽でした(18歳/大学1年生/男性)
・職場の人間関係に悩むことがなく、自宅で人目を気にせずに楽な格好でリラックスして働けるので精神的に楽でした(23歳/大学3年生/女性)
採点バイトのきつかったところ
・長時間パソコンを使うので、首や肩の凝りや眼精疲労がきつかったです(23歳/大学3年生/女性)
・1ヶ所の採点ミスも許されないので、集中力が必要で大変でした(22歳/大学3年生/男性)
・12月は特に採点量が増えるので大変でした。採点が終わらず、徹夜で作業したこともありました(19歳/大学2年生/女性)
・業務内容が単調でつまらないと感じることがありました(21歳/大学4年生/女性)
ほぼ単純作業の繰り返しとなる採点バイトですので、そこに興味・関心を見いだせるかが分かれ道となっているようです。
どんな人に向いている?
先程の採点バイト経験者の声から分かるように、採点する内容自体に興味があったり、こつこつと作業をこなすことが好きだったりする人にとっては非常に向いているアルバイトだと言えます。また、在宅で勤務する場合は、自分でスケジュール管理をしなければならないため、スケジュール管理が得意な人にも向いていると言えるでしょう。
どんなスキルが身につく?
採点基準に基づいて採点するため、あらかじめ与えられた情報を正しく読みとって理解するという「読解力」が身につきます。さらに、必ずしも採点基準に記載のある回答例ばかりを採点するのではないため、明確な基準を元にしたうえで、どう採点するかを自身で考えていくという「応用力」も身につけることができるでしょう。また、与えられた締め切りを守る必要があるため、進捗管理能力も自然と身についてくることでしょう。
採点バイト開始までの流れ
求人雑誌や求人サイトを通して応募したあとは、採点を希望する教科の試験を受ける必要があります。これは、会社勤務・在宅勤務を問わず、必須であることがほとんどですので、勉強からのブランクがある人は、基本的な公式や解法などを復習しておくといいでしょう。完全在宅勤務の場合は行われないことが多いですが、会場勤務の場合は同時に面接も実施されることがあります。
試験と面接に通れば、具体的にいつからどのように勤務するのかを会社と話し、採点スケジュールに基づいて採点をしていくことになります。
まとめ
いかがでしたか?採点のバイトは、高時給なこともあり、学生や主婦に人気のバイトですが、正確性が求められるため、大変な仕事でもあります。自分の知識や資格を活かして、コツコツ作業することが得意な人には向いているバイトなので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
※更新履歴、2017年4月18日、2022年4月26日、2023年5月16日