ホテルバイトの面接にのぞむ服装は? 話し方や姿勢、志望動機までまるごと解説
高級感があり、上質なサービスを提供するイメージのあるホテル。美しい敬語や立ち居振る舞いを身に付けるために、アルバイトしてみたいという人も多いことでしょう。ホテルでアルバイトするうえで大切なことはどんなことでしょうか。面接時の服装や髪型、話し方や姿勢、志望動機までまるごと解説します。
【目次】
ホテル面接にのぞむ服装、髪型は? 姿勢や話し方にも注意!
ホテルのアルバイトに憧れてエントリーしたものの、面接では面接官はどんなところを見ているのか、どんな服装でいったらいいのかわからないという人もいることでしょう。基本の服装、髪型、持ち物から、話し方や姿勢、表情まで気になることを一通り紹介します。
おしゃれよりも清潔感重視の服装・メイクで
ひと口にホテルといっても、最高級の星付きホテルからビジネスホテル、シティホテルまでさまざまな種類・グレードがあります。ただ、ゲストに滞在してもらう、また宿泊していただくという性質から、どこのホテルでもしっかりとしたサービスが求められます。そのため、ホテルのバイトでは通常のアルバイトよりも身だしなみに注意して面接にのぞむことが重要です。とにかくおしゃれや個性よりも、清潔感・好印象重視でのぞみましょう。
黒やネイビーのベーシックなスーツに白シャツをあわせます。
シャツはアイロンがけをして、シワのない状態にしましょう。スーツを持っていない場合は、白シャツとジャケット、パンツやスカートでのぞみます。
女性の場合は、スカートの丈が短すぎないよう注意してください。また、生足ではなくストッキングを履いてプレーンなパンプスをあわせましょう。
<足元>
ヨレヨレではなくきちんと手入れされた靴を履きましょう。それだけで身だしなみがしっかりした人という印象になります。また、アクセサリーや派手なネイル、香水などは避けます。
<メイク>
女性はナチュラルメイクでのぞみましょう。すっぴんは避けましょう。ほかにもつけまつ毛やカラーコンタクトは避け、アイシャドウやリップ、チークも自然な色味を選びましょう。
<髪型>
女性/前髪は目にかからないようヘアピンなどで留めるようにします。髪が長い人は黒や茶色の飾りのないヘアゴムでまとめます。
男性/短めでおでこをみせるなど清潔感のあるスタイリングにしましょう。
ハキハキとしっかり受け答えできるように
ホテルのバイトではお客様だけでなくスタッフ同士のコミュニケーションも重要になります。そのため面接でもできるだけハキハキしっかりとした受け答えができるようにしましょう。人と対面するのが怖くてうつむいてしまう、キョロキョロしてしまう、声が小さくて聞き取りにくいとマイナス印象。話し方のコツは、ゆっくりとていねいに、堂々と。声のトーンも明るくなるよう普段の話し方から意識していくといいですね。
姿勢と表情はトレーニングしておく
話し方だけでなく、立ち姿や座り姿の姿勢がよいとそれだけで好印象になります。猫背気味、反り返り気味など、人それぞれクセがありますので美しい姿勢をめざして意識してみてください。また、自然な笑顔が出せるよう鏡の前で表情をトレーニングしてみるのもいいですね。
面接時の志望動機は、こうやって話す
服装や姿勢、話し方の準備ができたら面接での回答例も想定しておきましょう。特に必ず聞かれるのが志望動機です。どう答えたらいいのか頭を悩ませる人もいることでしょう。どうしてホテルバイトなのか、なぜこのホテルで働きたいのか、アピールの方法を解説します。
バイト経験を活かし、より質の高いサービスを提供したい
通勤しやすく、高時給に魅かれた
将来、ホテル業界で働きたいから
面接で希望職種以外をすすめられたらどう答える?
ホテルのバイト面接では、志望動機以外にもたくさんのことが聞かれます。多いのが勤務時間帯や通勤方法、希望職種などです。もし希望している時間帯や職種以外をすすめられた場合は、どう答えればよいのでしょうか。回答例とともに紹介しましょう。
勤務時間などのシフト、土日祝の勤務状況は?
面接時に必ず聞かれるのが勤務可能な日にち、入れる時間帯、土日祝日の勤務状況です。可能であれば夜勤ができるかなども聞かれます。研修期間がある場合も確認されますので、驚いた表情は見せないようにし正直に答えましょう。
「採用がきまったら翌月○日から入れます。シフトの希望は週3日〜4日程度です。金土日、祝前日であれば夜勤も入れます」
<希望する時間帯以外のシフトを聞かれたら>
「午前中のシフトですが、土日祝であれば朝から入ることができます。ただ、平日は授業があり水曜日であれば可能です」
通勤手段、終電時間の確認
ホテルは通勤手段とともに、終電の時間帯を聞かれることもあります。しっかり確認しておき答えられるようにしましょう。
「自宅からホテルまでは○○線を利用して通勤する予定です。終電は12時になりますので、11時30分まで働くことができると思います」
<徒歩や自転車の場合の回答例>
「自宅からこちらのホテルまでは自転車を使って通勤する予定です。道路状況にもよりますがトラブルがなければおよそ10分程度で到着します」
希望職種以外の仕事になったら?
ホテルにはチェックイン・チェックアウトのフロント業務のほかに、ドアマン(男女)、ポーター、キッチンと調理補助、ベッドメイキングなどさまざまな職種でアルバイトを募集しています。面接時には、希望職種以外を聞かれることもあります。ある程度想定しておき、答えられるようにしましょう。
「フロント・接客業務を希望します。今までのアルバイト経験を活かしよりていねいなサービスを提供できるようがんばります」
<希望職種以外の職種をすすめられた場合の回例>
「フロント業務を志望していますが、○○の仕事にも興味があるのでぜひ挑戦してみたいと思います」
「○○の仕事にも興味がありますが、フロント業務を志望しているので今その気持ちに変わりはありません」
立ち仕事に自信がありますか?と聞かれたら
チェックイン・チェックアウトの時間帯は重なるなどホテルの仕事は多忙なものです。長時間の立ち仕事に自信はありますか? と聞かれることも少なくありません。その場合は過去の経験をまじえてこたえましょう。
「過去には飲食店でアルバイトをしており、土日ともに8時間勤務することも少なくありませんでした。立ち仕事には慣れておりホテルでの仕事に活かせると思います」
<部活などの経験がある場合>
「過去にはチアリーディングに所属していて足腰、そして笑顔には自信があります。特に疲れたときほど笑顔でいるようにしています」
前のバイトをやめた理由は? 答えにくい質問にどう答える?
面接で聞かれるのはシフトや希望職種などの答えやすい質問だけではありません。特に短所やアルバイト経験の有無、やめた理由などは用意しておかないと答えにくいもの。ここでは答えにくい質問とその回答例をご紹介します。
短所を教えて
面接では長所ではなく、短所が聞かれることもあります。長所の裏返しにもなるので、自分の欠点とどう向き合っているのか考え方や克服するために挑戦していることをアピールしましょう。
「私の短所は、気が短いところです。カチンとくると言い返したくなってしまうのですが、最近ではイラっとしてもひと呼吸おいて冷静に呼びかけるようになりました。ただ、表情は隠せないので今も努力しています」
今までのアルバイト経験は?
ホテルでアルバイトをするにあたり、今までのアルバイト経験を聞かれることは多いようです。強みになるのはホテルのアルバイトとも共通点の多い飲食店など。他のアルバイトでも、経験したこと、身につけたことを率直に話しましょう。
「以前はスーパーでレジ打ちをしていました。お客様と会話するなかで、『ありがとう』『また来るわ』などとの言葉をかけてもらったこともあり、どんな仕事でも心を込めて取り組む姿勢の大切さを学びました。この姿勢をホテルのアルバイトでも大事にしたいと思っています」
過去のアルバイトをやめた理由を聞かれたら?
過去のアルバイトと経験に加えて、やめた理由について聞かれることもあるようです。「人間関係」「時給」など本当の事情を話す必要はありません。できるだけ「前向さ」「ステップアップ」などを感じさせる内容にするとポジティブな印象になります。
「高校から大学入学後もパン屋さんでアルバイトを続けていました。美しい敬語や身のこなしなど、もう少しレベルの高いアルバイトに挑戦したく○月に退職し、今回応募しました」
<サークルや家族の事情などでやめた場合の回答例>
「大学2年生になり、サークルで連絡や場所の確保、折衝などが忙しくなり、仕方なく退職しました。今回は夜勤や土日祝勤務を中心にシフトに入り、しっかり両立をしたいと思います」
ホテルバイトで一生モノのスキルを身につけよう
ホテルでアルバイトをすると笑顔だけでなく、正しい敬語の使い方や毅然とした態度などが身につきます。あわせて段取りを組む力、他スタッフと連携するチームワーク、観察力が身についたなんて人もいるよう。これらのスキルは将来どんな仕事をするにしても役立つもの。緊張する面接をしっかりとした準備で乗り越え、ホテルバイトの夢を叶えてくださいね。