シール貼りバイトはきつい? どんな感じ? 仕事内容と働き方、探し方、給料の相場などを解説
世の中に出回る前の商品やダイレクトメールなどに値段や成分表示、宛名などが印刷してあるシールを貼るシール貼りバイト。未経験OKの求人も多く、学生でも気軽に始められます。今回はその仕事内容やバイトの探し方、給料の相場などを解説します。
シール貼りバイトの仕事内容
シール貼りのバイトは文字通り商品や郵便物にシールやラベルを貼る仕事で、素早く正確に多くの数をこなすことが求められます。工場や倉庫では、シール貼りだけでなく、ピッキング(検品や仕分け)作業も含まれる場合があるので、募集内容をよく確認しておきましょう。
工場や倉庫でのシール貼りバイト
シール貼りバイトの募集先には、主に工場や倉庫などがあります。工場の場合、ベルトコンベアで流れてくる商品にシールやラベルを貼ったり、工場内のオフィスでシールやラベルを貼る作業を行います。物流倉庫では、段ボールや商品の箱へラベルを貼る作業のほか、同時に仕分けや検品、梱包などの作業が行われるケースもあります。
・商品の値札やバーコード
・企業のロゴ
・ワインのラベル
・食品の成分表
・衣料品のタグ
・本やパンフレットなどの訂正シール
・お惣菜、ケーキやお菓子のラベル、成分表
・化粧品の成分表示、ブランドロゴ
・アパレル雑貨、日用品の値札
在宅で行うシール貼りの内職
一方、在宅で内職として行うシール貼りの仕事もあります。こちらは、シール貼りと同時に、商品を袋などに入れる封入作業を一緒に行うことも多いようです。自分の車で店舗などに商品を取りに行き、1週間後に完成した商品を店舗に届ける流れがほとんどですが、求人により企業側が集配するケースもあります。給与は出来高制の報酬となり、1枚の単価×貼った枚数で決まります。早く正確に多くの枚数を貼れれば、それだけ多くの報酬があります。どちらも納期が決められているので、ペース配分を考えて作業することが求められます。
・ダイレクトメールの宛名(封入作業も同時に行う)
・雑貨ギフトのリボンシール
・プラスチック製品の値札やバーコード
・お菓子ギフトの箱に成分表示シール
・電子機器や化粧品などのラベル
・パンフレットなどの訂正シール
・アニメグッズへの値札(仕分け作業も同時に行う)
シール貼りバイトの魅力的なところ
シール貼りバイトにはどんな魅力やメリットがあるのでしょうか。主なものを紹介します。
仕事内容が簡単で覚えやすい
シール貼りの仕事は基本的に指定された場所にシールを貼るだけの単純作業なので、すぐに覚えられます。決められた時間内にノルマを達成しなければならないバイト先もありますが、作業を繰り返す中で自然とスピードも上がっていくので、とりわけ難しいと感じることは少ないでしょう。
一人で黙々と作業できる
シール貼りの仕事は他のスタッフと協力しながら進める仕事ではなく、一人で黙々と作業できるので人とコミュニケーションを取るのがあまり得意ではない人でも始めやすい仕事のひとつです。
座って働けるので肉体的にラク
シール貼りの仕事の中は、座って作業ができる職場もあります。立って作業をする職場でも、重いものを運んだり、たくさん移動するような作業は基本的にはないので、肉体的な疲労を感じにくい仕事です。
シフトの融通が効きやすい
シール貼りバイトは、週1~2回でもOKの募集も多く、単発での募集も探せます。在宅なら自分のペースでも働けます。自分の都合に合わせて働きやすいバイトの一つといえます。
シール貼りバイトのきついところ
シール貼りバイトは仕事が覚えやすく肉体的にもラクである一方、きついと感じる点もあります。主なものを紹介します。
単純作業なので飽きやすい
シール貼りバイトは単純作業で覚えるのは簡単ですが、同じ作業の繰り返しになるので飽きやすいのも特徴です。ひとつの作業だけだと長続きしなさそうと思う人は、他の作業も担当できる募集を探すといいでしょう。
素早く正確な作業が求められる
シール貼りバイトは作業は簡単ですが、スピードや正確さを求められる仕事です。細かい作業やテキパキ仕事をすることが得意ではない人は大変さを感じてしまうかもしれません。
ノルマがある場合もある
シール貼りバイトには一日の目標数やノルマが設定されている職場もあります。慣れれば難なくこなせることがほとんどですが、ノルマに追われることにプレッシャーを感じやすい人にはきついと感じるかもしれません。
人と接することが少ない
先にも述べた通り、シール貼りバイトは人と関わることが少なく、一人で作業する仕事です。コミュニケーションを取りながら仕事をしたい人の中には向いていないと感じる人もいるでしょう。
シール貼りバイトに向いている人
シール貼りバイトにはどんな人が向いているのでしょうか。主なものを紹介します。
一人で黙々と働きたい人
シール貼りバイトは、作業で他のスタッフと関わることが基本的にはないので一人で黙々と働くことが好きな人に向いています。
集中力のある人
シール貼りバイトは、単純作業の繰り返しでも集中力を維持できる人にも向いています。また、同じ作業を繰り返しても苦にならない人にも向いています。
自分のペースで働きたい人
シール貼りバイトは、ノルマが設定されていない職場はもちろん、ノルマが設定されている職場でも、周囲からペースを乱されることが基本的にはないので、自分のペースで仕事がしたい人に向いている仕事のひとつです。
細かい作業が得意・苦にならない人
取り扱う商品やシール・ラベルにもよりますが、小さなものを扱うことが多い仕事です。集中力を維持できる、細かい作業が得意、長時間続けても苦にならない人に向いている仕事です。
コツコツ丁寧な仕事ができる人
シール貼りバイトは、正確さも大切な仕事です。ミスなく丁寧な仕事ができる人も向いているといえます。
シール貼りバイトの探し方
シール貼りバイトは、主に求人サイトなどインターネット上から探す方法と、派遣会社に登録して仕事を紹介してもらう方法があります。内職の場合は、内職の仕事を扱う会社に登録し、内職のシール貼りバイトを紹介してもらう方法もあります。
バイト未経験でも始めやすい
シール貼りバイトは、未経験でも応募できる募集がほとんどです。仕事も覚えやすいので、初めてのバイトとしてシール貼りを選んでもいいでしょう。
高校生OKの募集も探せる
高校生でも応募できる募集が多いのがシール貼りバイトの特徴です。週1~2回OKなどシフトの自由度も高いので、気軽に始めやすいのも魅力です。
短期・単発の募集もある
シール貼りバイトは、短期・単発バイトの募集も多くあります。また、登録制の派遣バイトから仕事を紹介してもらう場合も、単発でのバイトのケースもあります。
シール貼りバイトの時給や給料
給与の支払われ方ですが、工場や倉庫などで勤務した場合は時給制、在宅で作業した場合は出来高制というのが多いです。工場や倉庫バイトで時給制の場合、時給1000~1300円程度が相場といえそうです。出来高制の場合には、シール・ラベル1枚0.5円が相場ですが、貼るものの形状によって単価は変わります。例えば定形の封筒へのシール貼りであれば1枚の単価が0.1円、形状が特殊なものや貼る位置に細かい指定がある場合には単価1円などです。
在宅での作業はかなりの数をこなさないと稼げないですが、育児や介護など外で働くことが難しい人にとっては空いた時間に作業ができ、少しでも稼ぐことができるのがメリットです。工場や倉庫勤務は、早朝や深夜などシフトが幅広く設定されているところも多いので、昼間授業がある学生でもシフトに入ればそれなりに稼ぐことができるでしょう。
シール貼りバイトの体験談
最後に、実際にシール貼りバイトを経験した先輩の体験談を紹介します。シール貼りバイトをしたい人は参考にしてください。
「シャンプーボトルにキャンペーンシールを貼る仕事を担当しました。作業は簡単でも集中力が必要になるので、ずっと続けたおかげで集中力が向上したと思います」(20歳/大学2年生/女性)
「値札のシールを貼ったり、古い袋から新しい袋に商品を入れ替える作業を担当しました。特に難しい作業もなかったのに時給が高めだったので、お得に稼ぐことができました」(21歳/大学3年生/女性)
「ベルトコンベアで流れてくる商品の箱の蓋を閉めて、商品にラベルを貼って、箱詰めまでを担当しました。バイト仲間との会話が無く、人間関係について考えることもなかったので、そこもラクだと感じました」(20歳/大学2年生/女性)
※更新履歴:
2021年11月25日
2024年9月10日
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