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2022年08月02日

尾木波菜(≠ME)インタビュー「感謝を直接伝えてもらえて自分の存在意義を感じられるのは幸せです」

尾木波菜 ≠ME インタビュー タウンワークマガジン townworkTVアニメ『最近雇ったメイドが怪しい』のオープニング主題歌「す、好きじゃない!」を4thシングルとしてリリースする≠ME。メンバーの中でも大のアニメ好きの尾木波菜さんは、ひと際熱くなっているようです。人懐っこいキャラクターの一方、負けず嫌いでもあるという19歳。アイドル活動に対する想いの強さもうかがえました。

将来の夢は保育園の先生でした

――小さい頃は堅実志向だったそうですね。

昔からアイドルになりたかったわけではなくて、小学校に入った頃は、将来の夢は保育園の先生と書いていました。妹と弟がいて、母のお手伝いで私が5歳下の弟のおむつを替えたり、お風呂に入れたりしていて。小さい子と遊んだり、面倒を見ることが好きだったんです。

――中学受験もしたとか。

調べて見学に行った中学で、バトン部にひと目ボレしてしまったんです。体験させてもらったら、教えてくださった先輩に「すごく上手」と誉められたのが嬉しくて、その学校を受験してバトン部に入ろうと決めました。

――大会で活躍したりもしたんですか?

中学では個人の大会にしか出られなかったんですけど、自分が頑張れば結果に繋がるし、努力しなければ落ちる。そういうストイックなところが好きでした。

オーディションに落ちたままではイヤでしたから

尾木波菜 ≠ME インタビュー タウンワークマガジン townwork――アイドルに興味を持ったのは、いつ頃でした?

親戚のお姉さんの影響で、小学3・4年の頃にAKB48さんを知って、まゆゆ(渡辺麻友)さんがすごくかわいくて、好きになりました。中学生になって欅坂46さんにハマって、アイドルファンの友だちといろいろなコンサートにも行きました。

――それで、自分もなりたいと?

私はボーイッシュでヤンチャなタイプだったので、かわいいアイドルを好きだった分、自分とは遠い世界だと思っていました。でも、その友だちに誘われてオーディションを受けたら、最終審査まで行ったんです。それで、私が目指してもいい場所なんだと気づきました。

負けず嫌いなので、落ちたままで終わるのもイヤで。そしたら、ちょうど大好きだったイコラブ(=LOVE)さんの姉妹グループのオーディションがあったので、受けることにしました。

――ダンスや歌の経験はなかったんですよね?

歌は昔から家族に「音痴だね」と言われていたほどで、苦手意識がありました。リズム感が悪いのでスキップもできなくて(笑)、バトントワリングでもダンスの部分は苦戦していて。

オーディションではHKT48さんの「キスは待つしかないのでしょうか?」を歌ったんですけど、歌よりもMVのかわいいリップシーンを頑張ってマネて、手振り多めで臨んだ記憶があります。

悔しいと涙が出るんだと初めて知りました

尾木波菜 ≠ME インタビュー タウンワークマガジン townwork――合格後も合宿レッスンなどでは苦労しました?

周りと比べたりもしましたし、自分が思っていた以上にできないことが多くて。負けず嫌いだからだと思いますけど、悔しいと涙が出るんだと、初めて知りました。

――ステージを観る分には、経験値のあるメンバーたちに短期間で追い付いた印象がありましたが、人一倍頑張ったこともありましたか?

合宿ではみんなもあまり寝ないで練習してましたけど、かえって集中力が欠けてしまうのがわからなくて、未熟でした。自分的には経験を考えたら頑張ったと思う反面、周りも土台があるところから、さらに練習しているので。ライブ映像を観るたびに焦って、まだまだ満足はできていません。

――アイドル活動の楽しさもすぐに感じました?

こんな人生になるとは思っていませんでした。オーディションを受けたのが高校に進学するときで、母にも最初はちょっと反対されて、悩んだ部分もあったんです。でも今、まったく後悔はしていません。自分でこの人生を選択して、本当に良かったと思っています。

――どういうときにそう思うんですか?

ライブでアンコールから舞台裏に戻るときの、皆さんの「行かないで」という雰囲気がすごく嬉しくて、いつも涙が出そうになります。そんなに人から必要とされることって、なかなかないですよね。

お話し会でファンの方から「波菜がいたから頑張れた」と言っていただくことも多くて、自分の存在意義を感じられます。直接感謝を伝えていただけるお仕事をできているのは、幸せです。

場を明るくするムードメーカーになれたら

尾木波菜 ≠ME インタビュー タウンワークマガジン townwork――初期の頃、「自分ならではのものを見つけたい」と話されていました。それは見つかりましたか?

私に特別なキャラクターがあるわけではないですけど、よくファンの方に「波菜が笑っていると元気が出る」と言われます。メンバーにも「いるとうるさいけど、いないと寂しい」と言われたり(笑)。

場を明るくできるのはとても嬉しいし、そこをもっと頑張ってムードメーカーみたいになれたらいいなと、未来図が見えてきた感じがします。

――人と壁を作らないタイプのようですね。

人が好きなので、後輩グループのニアジョイ(≒JOY)ちゃんが入ってくれたのも嬉しくて、すぐフレンドリーに接してしまいました(笑)。もともとファンだったイコラブさんの先輩にも、緊張しながら自分から話し掛けに行ってました。

私はたぶん人の距離感が、普通より近いんです。でも、人と仲良くなれる人生のほうが楽しいと思うので。ファンの方とのお話し会でも、オンラインだとコミュニケーションが難しい部分はありますけど、できるだけ時間を有意義に使いたくて。「初めてで緊張します」という方には、私のほうから話すようにしています。

アニメを夜中に観て号泣すると気持ちが軽くなります

――活動していて、落ち込むことはないですか?

「君はスパークル」のMV撮影のとき、寒い場所で頭があまり働かなかったんです。ダンスをすっごく練習してきたのに、間違えてしまって。そのときは悲しくなりました。どんな状況でもしっかりやるのがプロだと、深く反省しました。

――落ち込んだとき、立ち直るためにすることはありますか?

泣けるアニメを夜中に観て号泣すると、次の日には気持ちが軽くなります(笑)。それが自分の中で一番、切り替えができますね。悲しいときには『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』、悔しくて闘争心を燃やしたいときには『ハイキュー!!』。どちらも何回観ても、どの回を観ても泣けます。あと、元気を出したときは『ヒロアカ(僕のヒーローアカデミア)』。そういうマイルールのアニメがあります(笑)。

――『ハイキュー!!』だと、特にどんなシーンが励みになります?

田中龍之介先輩の「ところで平凡な俺よ。下を向いている暇はあるのか」という台詞が大好きです! 私も凡人なので「そうだよな」って、すごく泣けるんです。

――今回タイアップの付いた『最近雇ったメイドが怪しい』はどんな印象でした?

私は作画重視で、観る前から好みすぎました。内容も大きな試練を乗り越えていくようなお話ではなく、コミカルな要素も入ってホッコリします。夜中に観ると、クスッとしながら「明日も平和に頑張ろう」と思わせてくれますね。

鼻の下からペンを落としたらかわいいかなと

尾木波菜 ≠ME インタビュー タウンワークマガジン townwork――「す、好きじゃない!」にアニソンっぽさは感じましたか?

今回のタイアップが決まって、『最近雇ったメイドが怪しい』の原作を読ませていただいたんですけど、読めば読むほど「ここで歌を流したい」という部分がありました。歌詞を見たら、「ここはあのシーンに当てはまる」と想像できるところも多くて、さすが指原(莉乃)さんだなと思いました。

――曲調もときめきが止まらないような勢いがあって。

今までのノイミーになかったようなテンポ感です。小さい頃から見てきたアイドルっぽさがある感じがしました。いつものノイミーの青春感も大好きですけど、こういうキワキワに明るい曲にも憧れていたので、表題曲で歌えて嬉しいです。自分の解釈で表情を変えたりできるのも、楽しいなと思います。

――MVのリップシーンでは、あごに指を当てて小首をかしげたりしています。

歌詞に合わせたポーズをいろいろ考えてきたんですけど、太陽がまぶしくて、私はちょっと目が光に弱いので、やりたかった半分くらいしかできませんでした。でも、いいところを使っていただけました。

――ああいうのは事前に考えるんですか?

前日の夜に、30~40分くらい考えます。リップシーンは歌詞を伝えつつ表情も作らないといけないので、難しくて。鏡を見ながら練習していきます。

――ドラマパートでは、鼻の下にペンを挟んでいて落とすシーンがありました。あれは演出ですか?

「ビックリする演技を」と言われて、あれがかわいいかなと自分でやってみました。今回のMVではメンバーが三つの部活に分かれて、1人1人のキャラクターを監督さんが細かく決めてくれたんですね。どういうキャラかは皆さんに想像してほしいですけど、私がああいうことをするのは、普段通りの感じです(笑)。

やると決めたことはひるまずにやっていきます

尾木波菜 ≠ME インタビュー タウンワークマガジン townwork――改めて今、アイドルとして大事にしていることはありますか?

アイドルは誰かの力になったり、幸せの助けになるお仕事だと思っています。人間だから、自分がマイナスな気持ちになることもありますけど、そういうものは絶対に見せたくなくて。私の心配なんてさせないように、いつもニコニコして、皆さんに幸せを感じてほしいです。

――今後の個人的な目標にしていることは?

今一番やりたいのはラジオです。『ノイミーステーション』の理想のラジオを実現する企画が楽しかったので。私はムロツヨシさんの番組のような、自分でボケてツッコんで、落ち着いたトーンでとぼけたことを言うようなトークが好きです。

あとは、メンバーみんなで仲良く…と言ったら、子どもみたいですけど(笑)、すごく大切なことだなと思います。高校生活とかの青春は時間が限られていますけど、ノイミーの青春には縛りはないので。できるだけ長く、この時間を続けて、12人で笑っていられるようにしたいです。

――そうした夢を叶えるために、大事なことは何だと思いますか?

ひるまないこと、ですかね。自分でやると決めたことは、絶対にやる。私は思い立ったら、すぐ行動してしまうところがあって、ちょっと考えてから動いたほうがいいところもありますけど(笑)、この性格がアイドルの夢を叶えるきっかけになりました。

ひるみそうになることもありますけど、とりあえずやってみる。結果が悪くても、ひるまない。明るく考えて、前向きに進めたらいいなと思います。

■Profile
尾木波菜
(おぎ・はな)

2003年5月8日生まれ。千葉県出身。
2019年2月、指原莉乃がプロデュースする≠MEのメンバーオーディションに合格。同年8月に初のオリジナル曲「≠ME」を配信リリース。2021年4月にデビューミニアルバム『超特急 ≠ME行き』を発売。

尾木波菜OFFICIAL Twitter:@ogi_hana_
尾木波菜OFFICIAL Instagram:@ogi_hana__
≠ME OFFICIAL Twitter:@Notequal_ME
≠ME OFFICIAL SITE:https://not-equal-me.jp/

企画・編集:ぽっくんワールド企画 撮影:河野英喜 取材・文:斉藤貴志

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