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2023年02月22日

モデル・女優/生見愛瑠さんインタビュー「ありのままの自分を意識してから、どんな仕事も楽しめるようになりました」

生見愛瑠 インタビュー タウンワークマガジン townwork「銭湯で働く人々、銭湯へ通う人々、湯に魅せられた人々」の人間模様を描いた、映画「湯道」に出演している生見愛瑠さん。撮影の思い出や、モデル業、バラエティー番組で親しまれる生見さんが抱く女優としての展望を聞いたほか、日々の仕事にどのような心境で臨んでいるかを尋ねました。

 

「めるる」ではなく「ぬくみん」と呼ばれる現場はとても新鮮でした

生見愛瑠 インタビュー タウンワークマガジン townwork――完成した作品を観た感想を聞かせてください。

私が登場するのは自宅のシーンのみなので、自分が出演しているとはいえ、初めて観る感覚でした。登場するさまざまな家族の絆にほっこりしましたし、幸せな気分になれる映画だな、疲れたときに観たくなる作品だなと感じました。

――個性豊かなキャラクターが多数登場しましたが、最も好きな場面はどこですか?

史朗さん(生田斗真)と悟朗さん(濱田岳)が山奥で、ゼェハァ言いながら水を運んで、お風呂を沸かしているシーンは、兄弟感にあふれていて微笑ましかったです。それまでケンカしたり、いがみ合ったりしていたのに、狭いお風呂に並んでつかって、「結局、仲いいんじゃん」って(笑)。

――撮影を振り返ってみての感想を聞かせてください。

私は1日だけの撮影で、すべてのシーンで両親役の小日向文世さんや藤田朋子さんと一緒でした。とても緊張していましたが、小日向さんは現場をなごませてくださって、役柄と同じようにやさしいお父さんという感じでした。藤田さんとは初対面でしたが、Instagramのお話などをして、楽しく過ごすことができました。

――鈴木雅之監督とのお仕事はいかがでしたか?

有名な作品をたくさん手がけられている監督なのでドキドキしましたが、「自由にやっていいよ」と言われていたので、私らしくできたんじゃないかなと思います。監督は私のことを「ぬくみん」と呼んでくださって、普段「めるる」と呼ばれることに慣れているので、なんだか新鮮でした(笑)。

 

銭湯の魅力を私と同世代の人にも知ってほしい

生見愛瑠 インタビュー タウンワークマガジン townwork――銭湯がメインの物語ですが、実際に銭湯へ行ったことはありますか?

ロケで行ったことはありますが、プライベートで行ったことはないんです。この作品で魅力を知ったので、一度行ってみたいなって思っています。

――ちなみにお風呂上りは牛乳、コーヒー牛乳、フルーツ牛乳、ビール……何派ですか?

私はお水派なんです。お風呂上りにがぶ飲みするのが好きで、バスルームにも持ち込むぐらい、お水が好きです。

――お風呂のこだわりがあれば教えてください。

長風呂ができない体質なので、熱々のお風呂に発汗性のあるバスソルトを入れて、15分間でしっかり汗をかくことです。汗をかいた分、水分はしっかり補給するようにしています。

――どのような人にこの作品を見てほしいですか?

若い人たちにこそ見ていただきたいです。私が銭湯の魅力を知らなかったように、同世代の方にもたくさん知ってもらいたいですし、この映画を観た後に「銭湯行こうよ」なんて会話をしてほしい。私も近いうちにぜひ行ってみたいです。

 

素の自分とは違う人間になれる演技のお仕事は新鮮です

生見愛瑠 インタビュー タウンワークマガジン townwork――普段、仕事をするうえで大事にしているのはどのようなことですか?

まずは自分が楽しむこと、そして、嘘をつかないというか、ありのままの自分でいることですね。誰にだって自分をよく見せたいという思いはあるのかもしれないけど、自分を偽ってしまうとそのうち苦しくなってくると思うんです。私自身、器用なタイプではありませんし、モデルのお仕事も、バラエティーの現場も、素のままでいることを心がけています。

――そう考えるようになったきっかけがあったんですか?

バラエティーに出始めるようになった時、ざまざまな意見をいただいて、「素のままのめるるが一番いいよ」という声がすごく多かったので、「私は私らしくいなきゃ」と感じたことが一番の理由でしょうか。そうするようになってから、どんなお仕事でも楽しめるようになりました。演技のお仕事は、素の私とはまったく違う人間になれることが新鮮で、「女優さんって楽しい!」と、いろいろ挑戦してみたくなりました。

 

休みがあると不安になっちゃうぐらい、お仕事が大好きです

生見愛瑠 インタビュー タウンワークマガジン townwork――女優としての活動も増え、これまで以上に忙しくなってきているのではないですか?

私はお仕事が大好きで、「休みはいらない」というタイプです。コロナ禍に入った時も1週間ぐらい休みになったことがあって、「このまま仕事がなくなっちゃうんじゃないか」と、不安でしょうがなかったです。10代の頃から仕事へのモチベーションは落ちることなく、ずっと大好きなもの。性格的にはめちゃくちゃ飽き性なんですけど、このお仕事だけは飽きることなく、今も昔もずっと楽しいです。

――現在の原動力は何ですか?

自分のお芝居にまだ全然自信がないので、出演した作品を客観的に観ることすらできませんが、応援してくださる皆さんの温かい励ましや感想のコメントなどを聞くと安心しますし、「また頑張ろう」って思えますね。昨年、公開された映画「モエカレはオレンジ色」は地元の友だちや中学の先生も観てくれたそうで、まわりのみんなに支えてもらってるんだなと改めて実感しました。

――悩んだ時の対処法があれば聞かせてください。

「今日のお仕事はいまいちうまくいかなかったな」という時は、マイナスな感情は楽屋で全部吐き出して、自宅に持ち帰らないようにしています。落ち込んだところで明日は必ずきますし、振り返ってばかりいてもしょうがないですからね。何事もポジティブ変換しています。

 

失敗しない人生より、試練のある人生のほうが素敵

生見愛瑠 インタビュー タウンワークマガジン townwork――現在20歳の生見さん、どんな大人になりたいと考えていますか?

いつまでも子ども心を忘れない人。いくつになっても、無邪気な大人でいたいです。

――お話をうかがっていると、好奇心のかたまりという印象をうけます。

挑戦しないと何も始まらないと思うので、「1回やってみようじゃなく、3回ぐらいやってみたい!」って、すぐに行動に移します。一歩踏み出すことに迷いは全然なく、いつも楽しみです。

――今後、挑戦してみたい役はありますか?

ギャップのある役を演じてみたいです。そして、ゆくゆくは何でも演じられる器用な人になりたい。これまで刺激をうけたのは、「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」(日本テレビ)でご一緒した杉咲花さん。お芝居はもちろんのこと、人柄もとっても素敵で、「どんな人生を送ってきたらあんな演技ができるんだろう」と感心させられることばかりでした。

――生見さんと同世代の皆さんにメッセージをお願いします。

ちょっとでも気になることや、興味があるものは全部チャレンジするべきだと私は思います。「若いからどうにでもなるよ」ってよく聞く言葉ですけど、本当にそうだと思うんです。挑戦できる環境があるのはありがたいことだし、まずは飛び込んでみてほしいです。

――失敗は怖くありませんか?

全然! それが後から笑い話になることだってあるだろうし、人生の経験としてプラスの方向に捉えたほうが、深みのある大人になれると思うんです。失敗しない人生よりも、試練のある人生のほうが素敵だと私は思います。

 

■Profile
生見愛瑠
(ぬくみ・める)

2002年3月6日、愛知県生まれ。CanCam専属モデル。モデルとしてテレビ番組などに出演し、幅広い層から愛されている。また、2021年に女優デビューをはたし、出演作が次々と話題に。主な出演作に、ドラマ「おしゃれの答えがわからない」(日本テレビ)、「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」(日本テレビ)、「石子と羽男~そんなコトで訴えます?~」(TBS)、映画「モエカレはオレンジ色」など。

◆Official Site:https://avex-management.jp/artists/model/NKMMR
◆Official Twitter:@meruru20020306
◆Official Instagram:@meru_nukumi

■作品情報
生見愛瑠 インタビュー タウンワークマガジン townwork 生見愛瑠 インタビュー タウンワークマガジン townwork
「湯道」
2月23日(木・祝)全国東宝系にて公開
配給:東宝

亡き父が遺した実家の銭湯「まるきん温泉」に突然戻ってきた、建築家の三浦史朗(生田斗真)。帰省の理由は、店を切り盛りする弟の悟朗(濱田岳)に、古びた銭湯を畳んでマンションに建て替えることを伝えるためだったが、悟朗は冷たい態度。ある日、銭湯のボイラー室でボヤ騒ぎが起き、巻き込まれた悟朗が入院。看板娘・いづみ(橋本環奈)の助言もあり、史朗は弟の代わりに店主として数日を過ごすことになる。一方、「入浴、お風呂について深く顧みる」という“湯道”に魅せられた定年間近の郵便局員・横山(小日向文世)は、退職金で「家の風呂を檜風呂に」という夢を抱いているが、娘の舞香(生見愛瑠)ら家族には言い出せずにいた。

©2023 映画「湯道」製作委員会

◆公式HP:yudo-movie.jp
◆公式Twitter:@yudo_movie
◆公式Instagram:@yudo_movie

編集:ぽっくんワールド企画
撮影:河井彩美
取材・文:荒垣信子

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