マユリカ・インタビュー「バイトは、いろんな体験ができるので、それだけでもプラス」
3歳からの幼馴染二人でお笑いコンビを組んだマユリカ。数々のアルバイトを経験した阪本さんと、バイトで人との距離の縮め方を漫談という中谷さん。これまでのアルバイトでのエピソードをお二人にうかがいました。
ビスブラのきんと、お互いのバイト上がりを待ってキャッチボールした
――お二人が最初にしたアルバイトは?
中谷 高校生の頃から大学生の途中ぐらいまでオムライス屋さんでバイトをしたのが最初でした。そこのオムライスがめちゃくちゃ好きで、家のひと駅隣にあったので選びました。
阪本 僕は高校生のとき居酒屋でしたね。原付の免許を取るのと、原付を買うために始めたバイトでした。
――NSC(吉本総合芸能学院)に入ってからもアルバイトは引き続き?
中谷 もちろんやってました。最初に入ったのが、難波のど真ん中にあるチェーン店の居酒屋。そこにたまたま豪快キャプテンというコンビの山下ギャンブルゴリラが入ってきて交流が始まったり、その後に日本の社長のケツをその居酒屋に紹介したり、阪本も一時入ったりしたんですけど、そこでのバイトが長かったですね。めっちゃ客席の多い居酒屋なので大変でした。
阪本 僕は、コンビニの夜勤が長かったんですけど、そこはビスケットブラザーズのきんと一緒にやってました。一人が午前5時で上がって一人が8時頃上がるんですけど、5時で上がるほうは8時まで待って、一緒にそのままキャッチボールをしたりしてましたね。
――そういう人がいるといいですね。
阪本 けっこう大事な時間でしたね。キャッチボールしながら芸人の話とか、いろんな話をしました。
バイト先の店長は厳しかったけれど、今思うとそれも良かった
――その頃の印象的なアルバイトは?
中谷 宗右衛門町という、東京でいう歌舞伎町みたいなところにあるしゃぶしゃぶ屋さんで働いてたんですけど、けっこうイカツめのお客さんもいて、対応が大変だったこともあります。あと、牛タン屋さんでのアルバイトは、入った初日にお皿を40枚ぐらい一気に割ってしまって、気まずくなってやめるっていうのがありました。あとは、『極悪がんぼ』や『カバチタレ』を描いている漫画家の東風孝広先生が大阪にいらっしゃって、蛙亭の中野とかと一緒にアシスタントのバイトだけちょっとだけしました。背景とか、ベタを塗ったりという感じで短い期間だったんですけど、貴重な経験でした。
阪本 数は僕もむちゃくちゃやってますよ。業種で言えば、コンビニの店員、漫画喫茶、パチンコ屋さん、居酒屋、あと、テレアポも清掃業も。
――その中でも長く続いたのがコンビニ。
阪本 そうですね。これは間違いなく、きんと一緒に入ってたからですね。芸人同士、友だち同士でやってたのがデカかったです。あとは店長が厳しかったのも良かったかもしれないです。二人で何もしないわけにいかないので、ちゃんと適度に真面目に怒られないように、でも肩の力は抜けてるという感じでやれました。
バイト先には自分が芸人だということは黙っていた
――知り合いと一緒というのは大きいですよね。ちなみに、先ほどのお話では、居酒屋でのアルバイトは、お二人一緒にされた時期もあったということですが。
中谷 ありました。ただ、芸人としてほとんど仕事もないような時期なので、僕も阪本も、周りのスタッフに芸人だということは黙っておこうと話していたんです。なのに、バイト仲間の懇親会みたいなときに、こいつが、みんなに聞こえるように、わざわざ声を掛けてきたんです。「中谷さんどこに住んでるんですか?」「え? 桜川なんですか? 僕も桜川です」みたいな会話を始めて(笑)。当時、僕たちは同じマンションに住んでいたんですけど、「え? あの中古車店の近くなんですか? じゃあ、俺と同じマンションじゃないですか!」とか、奇跡が起こったみたいに話し始めて。芸人であることは内緒にしようという話はしていましたが、まったく知り合いじゃないような演出をして。 何を目的にしていた会話なのか全くわからなかったんですけど(笑)。
阪本 一応、やっとこうかな、ということで。
中谷 芸人であることって、バイトの場で公表してプラスなことってないんですよ。まったくの無駄な茶番でした(笑)。
僕、バイト面接に落ちたことないんです!(阪本)
――うかがっていると、お二人はアルバイトの数もジャンルの幅も広いですよね。
阪本 僕、バイトの面接ってほぼ落ちたことないんですよ。
中谷 確かに絶対受かって帰ってきますね。落ちたって聞いたことない(笑)。
阪本 ただ、面接で完璧な男を演じてしまうので、そこで無理が出ちゃうというか。めっちゃ仕事ができるやつみたいな感じで入って、結局そこを守らなきゃいけないんで、無理が出てやめるみたいなのが多かったですね(笑)。
――ちなみに、阪本さんの面接に絶対受かるというコツ、秘訣というのは?
阪本 僕の見た目もあるんですかね。真面目そうに見えるので、ホントは週3ぐらいしか入れないかもと思っても、週5いけます、と言えば信じてもらえる。
中谷 よくないな。それを参考にされても…。
阪本 あと、面接で硬くならないというのが1個コツとしてあって、面接官の店長と軽く砕けて雑談したり、縮こまりすぎず行くと通りやすいのかなとは思います。
――バイト経験はこんなところがプラスだ、と思うのはどんなところですか?
阪本 バイトって、単純にいろんな体験ができるので、それ自体がプラスですよね。変な人もいたり、この人こんなことで機嫌悪くなるんや、とか人間のいろんなマイナスな面を知ることもあるんですけど、それも経験しつつ、長い面で見ればプラスに変えられると思うんです。いろんな業種があるので、合わなかったらもうすぐ辞めるというのもバイトのメリットかなと思うので、たくさんいろんな経験をしたらいいのかなと思いますね。
――社会経験としてその後に生きてくる。
阪本 僕、単純に高2で初めてアルバイトをして、そこで知ったこと多いんですよね。ホントになめ腐ったガキやったんで(笑)。ダラダラやってればええやろ、みたいな感じで適当にやってたら、しっかり怒られて。お金を稼ぐの大変なんやな、というのがわかったので、それはいい経験だったなと思います。
接客は、お客さんと距離を縮める練習になった
――中谷さんが思うバイト経験のメリットは?
中谷 接客で人と対面するとき、アクセルを踏まないといけないときが結構あると思うんですけど、そういう距離を縮める練習にはなったかもしれないですね。大人の人を相手に話をするときに、ずっとビビり続けてもしょうがないので、グイっといけるようになる、というか。
――スタッフの方や周りの関係者との距離を縮めるのに活かせそうですね。
中谷 そうなんですよ。あとは後輩との関係とかにも活かせるし。そこはプラスになってるなと思います。
――コンビでは中谷さんがそういう対外関係の担当?
中谷 それはそうなりますね。
阪本 そうなりますね。
中谷 「そうなりますね」じゃないのよ。
――最後に、これからアルバイトをしようという方にアドバイスを。
中谷 できたら同じくらいの年代の人がいるところがいいんじゃないかと思いますね。歳が離れてる人ばかりだとなじみにくいというか。
阪本 キャッチボールできるぐらいの人がいるとベストかと思います。
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— タウンワーク (@townworknet) November 27, 2023
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マユリカ
吉本興業所属。ツッコミ担当・中谷(なかたに)とボケ担当・阪本(さかもと)のお笑いコンビ。2011年コンビ結成。2018年「第7回ytv漫才新人賞決定戦」決勝進出、2020年「第9回ytv漫才新人賞決定戦」決勝進出、第二回「上方漫才協会大賞」新人賞など受賞。主に大阪を中心に活動していたが、2023年に拠点を東京に移して活動中。
◆公式サイト:https://www.mayurika-official.com/
◆阪本X(旧Twitter):@sakasaka_ss
◆阪本Instagram:@saka8241
◆中谷X(旧Twitter):@YutaNakatani
◆中谷Instagram:@mayurika.nakatani
企画・編集:ぽっくんワールド企画 撮影:井野友樹 取材・文:田部井徹