アーティスト・岩橋玄樹さんインタビュー 「自信を失った時は『大丈夫』と３秒間心の中で唱える。焦らず、自分を愛してあげて」

1st写真集「Labneh（ラブネ）」（講談社刊）をリリースした岩橋玄樹さん。自身たっての希望により、中東・ドバイで撮影した写真集に込めた思いや、ソロ活動についてインタビュー。また、現在、日本とアメリカの２拠点で活動する岩橋さんがどのような心境で仕事に向き合っているのか、さらに、多忙な岩橋さんを支える大事なものについて聞きました。

初写真集で「やっぱり僕ってカッコいいなって（笑）」

――初めての写真集を手にした時はどんなことを感じましたか？

完成したものを見た時は「やっぱり僕はカッコいいな」と思いました（笑）。そして、カッコいいだけでなく、かわいい表情やセクシーな表情もたくさんつまっていて、とてもいい作品に仕上がったと感じました。

――ソロアーティストとして歩き始めてから約３年が経ちましたが、この期間の変化や成長について聞かせてください。

活動を始めた頃は何をどうしたらいいのかわからないことだらけでしたが、仕事を積み重ねるにつれて、自分を一番に支えてくれているのはフェアリー（ファンの総称）だと再認識したんです。今は、これからも皆さんと一緒に素敵な“フェアリーテイルズ（おとぎ話）”を作っていけたらいいなと思います。そんなふうに前向きになれたのは、僕の中でもっとも成長した部分じゃないでしょうか。

――写真集のタイトルに込めた思いとは？

タイトルになっている「Labneh（ラブネ）」というのは今回の撮影で訪れた中東の料理名なのですが、響きがかわいらしく、さらに「ラブ」という言葉が含まれているのがいいなと思って、タイトルに決めました。この写真集を手にした皆さんには写真の１枚１枚から愛を感じていただきたいですし、これからもたくさんの愛をお届けしていきたいです。
 

アメリカの事務所と契約したことが転機。英語が大きなモチベーションに

――これまでの活動において転機となった出来事について聞かせてください。

ソロになってからのことでいうと、やはり、アメリカの事務所「Three Six Zero」と契約を結んだことが大きく、やっとスタートラインに立てたという特別な思いがあります。当初は日本以外の国でどんなふうに仕事をしていけばいいかわからず、言葉の壁や文化の違いもありましたが、所属事務所の仲間たちと対話をすることで「こういう考え方もあるんだ」と新たな思考に気づいたり、刺激をうけたり。事務所との出合いは僕にとって大きなチャンスで、人生を変えてくれる大きな出来事になりました。

――海外での活動は苦労も多いと思いますが、モチベーションになったものは何ですか？

“英語”という言語ですね。もともと英語が好きだったので、喋ることができると嬉しいし、逆に喋れないと、ものすごく悔しい。思い通りに意思が伝わらなくて、イヤになる瞬間も時にはありましたが、トータルで考えると、やはり大好きなものです。英語で話している時はテンションが上がり、それがモチベーションにもつながる。今回の写真集のフォトグラファーはアメリカの方だったので、コミュニケーションはすべて英語。ドバイに滞在している間は生き生きと楽しく過ごせました。

――語学を習得するためのコツを教えてください。

僕の場合は日本語ゼロの環境に身を置き、自分を追い込むようにしていました。動画サイトにアップされている映像を見るにしても、本当は日本のYouTuberが見たいけれど、英語オンリーのVlogを見るようにしましたし、さらに、今回の帰国で始めたのは、「CBSニュース」を意識して見ること。politicsなど難しいワードばかりが出てくるので、わからない言葉があったら意味を調べて、理解できるようになるたび「ヨッシャー！」と喜んでいます。

――自分から積極的に現地の方へ話しかけるようにしていたんですか？

日本語だと日本人特有の遠慮といいますか、気遣いのようなものが先に立っちゃって、何て喋ったらいいのかたまにわからなくなってしまうのですが、英語だと自分の意志をストレートに伝えないと相手から完全にガードされちゃうんですよ。ですから、マネージャーさんのいない場所へ行ったり、向こうで仲良くしている人たちの店へ行って、他愛もない会話をしたり、そうしているうちにどんどん受け入れてもらえるようになりました。
 

昨年末、27歳に！　年齢相応に見てもらうため筋トレを開始

――普段、仕事をするうえで大事にしているものを教えてください。

自分に自信をもつこと、そして、仕事に対するモチベーションをキープすることです。僕は現在27歳で、人生の半分、エンターテインメントの世界に身を置いていますが、僕が不安な表情をしているとフェアリーの皆さんに伝わってしまいますし、モチベーションを高くもっていないとうまくいかないことが多いので、その二つを特に心がけています。

――現在の原動力は？

それは昔からずっとフェアリーの存在ですね。最近、気づいたんですけど、同性のファンがすごく増えてきているんです。イベントなどで、仕事帰りにスーツで来てくださる方もいれば、男性４人組や小学生、中年男性もいて、性別問わず、幅広い年代の方に応援していただけることが僕のパワーになっています。

――以前と比べてかなり大人っぽくなり、体つきも変化したように感じます。

少し前から筋トレを始めたんです。昨年末で27歳になりましたが、アメリカにいると子どもに見られてしまって、中学生に間違えられることが多い。それがちょっと悔しいんです（苦笑）。年齢相応に見てもらうためには体を大きくするしかないと思い、筋トレを始めました。
 

5年後、10年後を想定し、ミッションを書き出していくことが夢への近道

――ところで、岩橋さんは「自分を愛する」というワードを多く発信していますが、世の中には自分を愛せない、愛し方がわからないという人もいると思います。自分を愛するコツを教えてください。

僕がよく口にしている言葉ですが、「自分を愛する」って実際はすごく難しいことだと思うんです。僕のことを応援してくださる方はもちろん、僕をご存じない方も、どこかで「自分を愛したい」という気持ちがあるからこそ、たまたま目にしたこの言葉が心に刺さる。自分を愛することができず、「何もかも終わりだ」という時は誰に何を言われようが聞き入れることはできないし、実際に僕もそんな経験をしたので、そういう人たちの気持ちはすごく理解できます。そんな時は好きな曲を聴いたり、好きな言葉を思い出したりして、心の中で３秒間「大丈夫」と唱えるようにしています。僕自身が曲や言葉に勇気づけられているように、僕もほんのわずかでもいいから誰かの支えになれたらいいなと思います。

――夢や目標に向かって奮闘する世代へメッセージをお願いします。

これは僕がやっていることなのですが、例えば５年後、10年後、どうなっていたいかというビジョンをノートやスマホにメモして、そのために今の自分は何をやるべきかというミッションを細かく書き出していくんです。そんなふうに逆算しながらやっていくと、意外とうまくいくんじゃないかな。もし、失敗したとしても、長い人生で考えたらそれは失敗ではなく、成功に近づくための要素の一つ。僕はどん底を経験しましたし、先が見えなくなってしまったこともありましたが、焦らず、自分を信じてほしい。僕も皆さんの夢を応援します。
 

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1st写真集「Labneh」を発売📷#岩橋玄樹(@genkiiwachi17)さんインタビュー🎤

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— タウンワーク (@townworknet) March 27, 2024

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編集：ぽっくんワールド企画
撮影：河井彩美
取材・文：荒垣信子