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2024年08月08日

アイドル・女優/藤吉夏鈴さん(櫻坂46)インタビュー「原動力は好奇心!私の“トロッ子”時代は、生意気な新人でした(笑)」

藤吉夏鈴 アイドル 女優 櫻坂46 「新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!」 アルバイト townwork タウンワークマガジン  映画「新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!」で、主人公の所結衣(ところ・ゆい)に扮した藤吉夏鈴さん。文学好きの女子高生が新聞部の新米記者となり、学園の不祥事に鋭く斬り込んでいく痛快青春エンターテインメント作品に主演した感想や撮影の思い出を聞いたほか、藤吉さんが普段、どのような心境で仕事に向き合っているのかを尋ねました。

撮影序盤は目の前のことに必死で、暗い部屋の中にいるみたいな感覚でした

藤吉夏鈴 アイドル 女優 櫻坂46 「新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!」 アルバイト townwork タウンワークマガジン――初めての映画出演、さらに、初めての主演作にどんな思いで臨みましたか?

主演だからといってプレッシャーみたいなものはまったくなく、新しいものに挑戦できることにワクワクしていました。撮影に入る前も、共演の皆さんや小林啓一監督と早くお会いしたい、早くお芝居がしたいという気持ちが強かったです。

――そうして入った現場で、撮影をしながらどんなことを感じましたか?

早く撮影に入りたいと言ったものの、現場ではキャストの皆さんとお話する余裕もないぐらい、自分のことでいっぱいいっぱいになってしまって、まるで暗い部屋の中にいるような感覚でした(笑)。現場では「もう一度やってみて……」の繰り返しだったのですが、1シーンを撮り終えるごとに監督と一緒にモニターで確認をして、「こんなに素敵な映像が撮れているんだ」と感激しました。それで、やっと視界が明るくなった感じでした。

――新聞部部長・かさね役の髙石あかりさんとのテンポのいいかけ合いが印象的でした。

髙石さんと監督が台本にはない動きを本番でとり入れてきて、いきなりのことでビックリしてしまいましたが、そこは私の素の表情が出ていますし、すごく楽しかったです。

主人公の結衣は、昔の自分を見ているようで胸が痛くなりました(笑)

藤吉夏鈴 アイドル 女優 櫻坂46 「新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!」 アルバイト townwork タウンワークマガジン――結衣という主人公からはどんな印象を受けましたか?

すごくピュアで、学生ならではの真っすぐさを持った女の子だと感じました。年齢を重ねることでいつの間にかなくしてしまう感情、素直さをもっていて、懐かしいなと思いつつ、昔の自分を見ているみたいで(笑)、胸が痛くもなりました。

――「昔の自分」というのは?

私も結衣みたいに、感情のままに言葉を発していたんです。今は年齢も重ね、いろいろな方と関わらせていただいたことで人の気持ちがわかるようになって、きちんと考えてから発言するようになりました。

――結衣を演じるうえで意識したのはどんなことでしたか?

結衣は間抜けな感じもありつつ、純粋でみんなが助けたくなってしまうような子なので、ちょっともたついた感じで喋ってみたり、間抜けっぽく歩いてみたりしていました(笑)。

“3列目”を経験したことで意識の変化が……

藤吉夏鈴 アイドル 女優 櫻坂46 「新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!」 アルバイト townwork タウンワークマガジン――アイドルとしてパフォーマンスする時と、女優として演技をする時の意識の違いはありますか?

グループで楽曲を披露する時は自分の気持ちを膨張させてパフォーマンスする感覚ですが、演技もその感覚に似ているのかなと考えていたんです。だけど、「アオハライド」(WOWOW)で初めてお芝居に挑戦し、自分が持っていない感情や経験のないことを表現するのって難しくて、それを「こうかな? こうかな?」と試していくことが面白かったですし、振り返ってみたら、撮影を終えた後に作品のことを考えていた時間も愛おしいものでした。

――“トロッコ”というのは新聞業界用語で新人記者をさしますが、藤吉さんの新人時代について聞かせてください。

ちょうど欅坂から櫻坂にグループ名が変わるタイミングだったんですけど、「櫻坂46をこういうグループにしていきたい」という個人的な願望が強くあって、まわりのことを考えず、「自分はこうだからこれしかやらない」と発言してしまうような生意気な新人でした。でも、それが私の本心でしたし、そこに嘘はなかったので、ある意味ピュアだったと思います。

――当時の経験が今に活きていることはありますか?

楽曲をリリースするごとに歌唱するフォーメーションの1列目、2列目、3列目の並びが決まっていて、当時3列目はBACKSと呼ばれていたのですが、櫻坂になってからの2作品はカップリング曲のセンターをやらせていただいたのに、3作品目でBACKSになってしまったんです。かなりショックな出来事でしたが気付いたこともありました。

――どんなことでしょうか?

「ファンの人たちがこれを知ったら悲しむんだろうな」とか「これだけチャンスをもらっていたのに、あっけなく列は下がってしまうんだな」という感情は、BACKSを経験しないと気付かなかったと思います。そういった思いがあって表現できるものもあると思うので、今はよかったと感じています。

――藤吉さん自身の考えに変化もありましたか?

個人での活動が増えたことで、作品に携わる大人の皆さんとこれまで以上にお話をする機会が増えてきました。そこで、皆さんがそれぞれの角度から作品のことを思って力を注いでいるのに、それを「自分がこうやりたいから」という理由だけで、すべて否定してしまうのは残酷だと気づいたんです。そこからは、スタッフさんたちの思いも背負って、きちんと責任をもってやらないと、と思うようになりました。

自分が楽しいと思える方向へ進むことで道は開けるはず!

藤吉夏鈴 アイドル 女優 櫻坂46 「新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!」 アルバイト townwork タウンワークマガジン――仕事をするうえで大事にしているのはどんなことですか?

何をするにしても自分が楽しいと思えることをしたいので、目標とする未来に少しでも近づけるよう、そして、今以上に楽しく過ごすために、その瞬間を楽しむようにしています。

――今はどんな未来を思い描いていますか?

好きな人たちに囲まれながら、“もの作り”ができていたら幸せです。歌やダンスなどのパフォーマンスはもちろん、今回のような映像のお仕事、そして、写真を撮っていただくことも、また撮るほうに回ることも好きなので、将来はいろいろな制作に関わっていたいです。

――現在の原動力は何ですか?

好奇心がないと私は何もできないですし、お仕事も好奇心がないとダメになっちゃう人なので、好奇心が持てなくなったら辞めようと決めています。原動力は好奇心ですね。

――これまでの活動で転機になった出来事を聞かせてください。

大きな転機はまだ経験していませんが、昨年がグループとして大きく動いた年で、個人としてもお芝居の仕事を3作品やらせていただいたので、「2023年が終わってほしくない」と思うぐらい大切な年になりました。

――夢や目標に向かって奮闘する藤吉さんと同世代の皆さんにメッセージをお願いします。

誰しも人生の分岐点に出くわす場面が何度かあると思います。私自身は「こっちへ行ったら楽しいだろうな」と思う方向へ進むようにしているので、これからの道を模索している皆さんも、自分が楽しいと思える方向へ進むと想い描いた未来が開けるのではないかなと思います。一緒に頑張っていきましょう。

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■Profile
藤吉夏鈴(ふじよし・かりん)
2001年8月29日、大阪府生まれ。2018年「坂道合同新規メンバー募集オーディション」に合格し、欅坂46(現:櫻坂46)に加入。これまでの主な出演作に「アオハライド」(WOWOW)シリーズ、「作りたい女と食べたい女 シーズン2」(NHK)、「あざとくて何が悪いの?」(テレビ朝日)内、『あざと連ドラ」など。

◆桜坂46 Official Site:https://sakurazaka46.com
◆Official Instagram:@fujiyoshi.karin

■作品情報
藤吉夏鈴 アイドル 女優 櫻坂46 「新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!」 アルバイト townwork タウンワークマガジン
藤吉夏鈴 アイドル 女優 櫻坂46 「新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!」 アルバイト townwork タウンワークマガジン

新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!
8月9日(金)テアトル新宿・グランドシネマサンシャイン 池袋ほかにて公開

文学少女の所結衣(藤吉夏鈴)は、憧れの作家“緑町このは”が在籍するといわれている名門・私立櫻葉学園高校に入学。しかし、文芸コンクールを連覇するエリート集団の文芸部には、入ることができなかった。落ち込む結衣に文芸部の部長・西園寺茉莉(久間田琳加)が、正体不明の作家“このは”を見つけ出せば、入部を許可するという条件を提示。結衣は、“このは”のインタビュー実績がある学園非公認の新聞部に潜入し、部長の杉原かさね(髙石あかり)と副部長の恩田春菜(中井友望)のもとで、新米記者“トロッ子”として活動することになる。

公式サイト:https://torokko-movie.jp/
公式X:@torokko_movie
©2024「新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!」製作委員会

編集:ぽっくんワールド企画
撮影:河井彩美
ヘアメイク:渋谷絵里奈
スタイリング:市野沢祐大(TEN10)
取材・文:荒垣信子

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