俳優・永田聖一朗さんインタビュー 「経験と年齢を重ね、楽しみたい、仲間やお客様に笑顔になってもらいたいと意識が変化」
ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズの村雲江役や、『仮面ライダーガッチャード』(テレビ朝日)への出演で人気急上昇の永田聖一朗さんが、「永田聖一朗1st写真集 SEIRIOUS」(KADOKAWA刊)を発売。韓国で行われた撮影を振り返ってもらったほか、念願だったという写真集に込めた思いをインタビュー。さらに、俳優としてのターニングポイントや、普段、どのような姿勢で仕事に取り組んでいるのかを聞きました。
約10年の活動を経て「ようやく時代が追いついてきた(笑)」
――まずは写真集の制作が決まった時の心境から聞かせてください。
「ようやくか」と思いました。ようやく時代が僕に追いついてきたな、と。というのは冗談で(笑)、10年近く活動を続けてきて、写真集の発売は目標にしていたことの一つでもあったので、やっぱり嬉しかったですね。
――タイトルの「SEIRIOUS」はどのような経緯で決まりましたか?
もともと僕が星好きということもあって、星にからめたものを作れたらいいなと考えていたところにスタッフさんが案を出してくださり、コンセプトが「星」や「星の王子様」のイメージに決まりました。「SEIRIOUS」というのはギリシャ語で、夜空でもっとも明るく光り輝く星・シリウスの語源なのですが、僕にピッタリなのではないかと(笑)。そして、「SEI」で始まるスペルが聖一朗の綴りとも似ているのでいいなと思いました。
――撮影は韓国で行ったそうですね。
以前、一人で初めて行った外国が韓国で、地元の方や文化などにふれ、オープンな感じがとても心地よかったんです。日本に近く、星がきれいに見えるところもあるということで、ぜひ韓国に行きたいと希望させていただきました。
――撮影を振り返っての感想を聞かせてください。
星空の下で撮影したカットが、幻想的で素敵な写真になっているので、楽しみにしていただきたいです。撮っている最中、照明のまわりに蛾が寄ってきたり、地元の皆さんがたくさん集まってきたりとハプニングもありましたが(笑)、僕は微動だにせず、瞬き一つせず、真剣な表情で立ち続けました。
――写真集の資料に「体感7割は旅行だった」とありますが、相当楽しかったみたいですね。
おいしいものを食べて、おいしいお酒を飲んで、ショッピングをして、ワイワイやって、楽しく過ごしました。印象に残っているのは、サンナッチ(タコの踊り食い)を初めて食べたことです。口の中にタコの吸盤が張り付いて、うわーっとなる衝撃の体験でした。でも、味はすごくおいしかったです。ほかには、韓国の方がとてもフレンドリーで、「一緒に写真を撮ってくれないか?」と次から次へと声をかけてきて、たくさん記念写真を撮りました(笑)。
僕にとってのシリウスは「推しの子」のアイちゃん
――写真集が完成したら、一番に見てほしいのはどなたですか?
やっぱり母ですね。普段から僕のことをすごく応援してくれていて、完成したものを見たら「いいじゃん」って言ってくれるんじゃないかな。「うちの子はこんなに成長したんだ、海外で写真集が撮れるほどになったんだ」って感激してくれると思います。1冊と言わず、たくさん買ってほしいですね(笑)。
――永田さんにとってシリウスのような存在はいますか?
「推しの子」に登場するアイちゃんが大好きで、フィギュアもたくさん持っているくらい推しています。YOASOBIさんが歌っているアニメのオープニングテーマ「アイドル」に「一番星の生まれ変わり」というフレーズが登場するのですが、僕にとってアイちゃんはまさしく一番星。伝説のアイドルですし、生き方もカッコいい。二次元と三次元で生きている違いはありますが、“同じ業界”に身を置く立場としてたくさんの影響を受けました。
――写真集には笑顔のカットも多数掲載されていますが、最近もっとも笑顔になった瞬間を教えてください。
最近出演した舞台で、公演中にとある方が舞台上ですべって、会場一瞬静かになったんです。普段、とても面白い方なので、余計に我慢できず、大爆笑しちゃいました。普段の僕は「アハハ」と笑いますが、あとで映像を見返してみたら「イヒヒヒ」って悪魔みたいな笑い方をしていました(笑)。
「仮面ライダーガッチャード」の出演が大きな刺激に
――10代でデビューし、活動してきた中で仕事に向き合う姿勢に変化はありましたか?
デビューしたばかりの頃はまだ10代だったこともあり、がむしゃらに役柄に向き合うことしかできませんでした。それが作品を重ね、年齢を重ね、環境に慣れてくるにつれ、「楽しみたい、もっと楽しまなければ」と思いながら取り組むようになりました。そして今は、自分だけでなく、一緒に作品をつくる仲間たちにも楽しんでもらいたい、お客様に笑顔になってもらいたいと思いながら臨んでいます。
――これまで壁に対峙した経験や心が折れそうになった瞬間があれば聞かせてください。
以前は役柄に入り込みすぎて抜け出せなくなることもありました。役柄の心情を毎日自分に落とし込んでいると、そうならざるを得ないといいますか。体力的にも疲弊しているからこそ、気持ちだけはしっかりしようと思えば思うほど役に入り込み過ぎてしまって。でも、今はお芝居への考え方、取り組み方が変わりましたね。
――これまでの活動において転機になった出来事を聞かせてください。
『仮面ライダーガッチャード』で鳳桜・カグヤ・クォーツ/仮面ライダーレジェンドを演じたことが大きかったです。2023年11月から配信されたスピンオフ『仮面ライダーガッチャード VS 仮面ライダーレジェンド」の出演が最初で、翌年には本編にも参加することができて。それまで舞台の仕事がほとんどだったので何もかもが新鮮でした。
「自分の殻が破れない」という人はそう思い込んでいるだけ
――普段、仕事をするうえで大事にしているのはどんなことですか?
自由にのびのびとやることです。緊張感をもつことは大事ですが、僕も人間だし、お客様も人間。ときには予想外の失敗をしてしまうこともあるけれど、常に前向きな気持ちで向き合うようにしています。
――世の中にはなかなか本来の自分を出せない、自分の殻を破れないという人もいます。そんな人たちにアドバイスはありますか?
殻を破れないというのは、おそらく自分でそう思い込んでしまっているだけだと思うんです。自分が弱点だと感じていることやコンプレックスは、他人からしてみれば弱点でもなんでもない。思いきって自分をさらけ出してしまえばラクになると思うので、臆することなくいろんな人たちとふれ合ってほしいです。
――写真集を発売する夢を叶えた今、次の目標にしていることは何ですか?
朝ドラに出演したいです。今は舞台の仕事がメインで、多くの方に応援していただけるのはとてもありがたい状況ですし、続けていきたいとも思っていますが、朝ドラは幅広い年齢層の方に見ていただけて、何より家族が喜んでくれると思うので、そのためにも今は目の前の作品に真摯に向き合い、全力で演じるだけです。
――夢や目標に向かって奮闘する世代へメッセージをお願いします。
僕自身、なかなかオーディションに受からなかったり、思うように力を発揮できなかったりなど、いろんな時期を乗り越えてきたし、まわり道も経験したけれど、それも無駄ではなかったと今は言えるので、いつか巡りくるチャンスのために努力を重ねることが大事なのではないでしょうか。夢をつかむには実力はもちろん、多少の運も必要で。だけど、最終的に決め手となるのは人間性だと思うので、日々の徳を積んでその時に備えてほしいです。一緒に頑張りましょう!
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— タウンワーク (@townworknet) December 3, 2024
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■Profile
永田聖一朗(ながた・せいいちろう)
1998年7月9日、静岡県生まれ。2016年にミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン(菊丸英二役)でデビュー。主な出演作に舞台「銀河英雄伝説 Die Neue These」、「機動戦士ガンダム00」、斬劇「戦国BASARA」、迷宮歌劇「美少年探偵団」、特殊ミステリー歌劇「心霊探偵八雲」、「ナナシ-第七特別死因処理課-」、「仮面ライダーガッチャード」(テレビ朝日)など。
◆Official Site:https://nagata-seiichirou.com/
◆Official X:@Nagatan_0709_
◆Official Instagram:@nagata_s_16
■作品情報
「永田聖一朗1st写真集 SEIRIOUS」
KADOKAWA刊 12月3日発売
撮影:カノウリョウマ
編集:ぽっくんワールド企画
撮影:河井彩美
取材・文:荒垣信子