北村諒・染谷俊之・廣瀬大介 座談会〜バトンでつなぐ「明日のつくり方」〜SPECIAL 3
人と接するのが苦手な人にも居心地のいい空間に
―なぜマンガ喫茶の店員というお仕事を選んだのか教えていただけますか
マンガ喫茶が好きで時間がある時なんかに行くんですけど、店員さんの接客ってほとんどなくて、人と関わりがないのってラクそうっていう理由で選びました。僕自身が人と関わるのが苦手な方なので…。あとは単純にヒマな時、マンガが読めるから(笑)。
マンガ喫茶には、12時間パックとかでよく行くんです。会員証作りすぎて10枚くらい持ってる…財布とは別に名刺入れに入れたりして持ち歩いてます(笑)。家にパソコンがないので、ネットサーフィンしたり、いろんなマンガを見てこんなのもあるんだとか面白いものを見つけたりできるのがいいですよね。
―もしご自分がマンガ喫茶の店員だったら、どんな風に働きますか?
「居心地のいい空間に」
もう、そのままですね。僕のように、人と接するのが苦手な人もいると思うし、とにかくこれに尽きます。
―アルバイトに限らず、今「やってみたいこと」はありますか
仕事と全然関係ないですけど、スカイダイビングしたいですね。って、たぶん2年くらい言ってるんですけど、時間もお金もかかるし、タイミングがなかなかなくって。海外旅行に行って、そのついでにやってみたいです。
―4月からは舞台「Yè -夜-」にもご出演されますね
そうですね、自分の中では挑戦的な感じではあります。4人がメインになる芝居なんですが、こんなに少ない出演者の作品に出演するのは初めてですし、R15でちょっと過激な描写だったりとかもあるので。
過激な描写って映像では多いかもしれないけど、舞台でっていうのはなかなかないと思うんです。自分の中でもだし、舞台作品の中でも、挑戦的な作品になるのかなと思っています。
脚本と演出を担当されている、ほさかようさんとガッツリお仕事するのも初めてなので、どう世界がつくられるのか楽しみです。だから今はどう表現してやろうとか、そういうことを考えてワクワクしていますね。
喫茶店でバイトしていた主人公に憧れました
―なぜ喫茶店の店員のお仕事を選んだのか教えていただけますか
村山由佳さんの書かれた本で『おいしいコーヒーのいれ方』シリーズというのがあって。その中で主人公が喫茶店でバイトしているんですが、それにちょっと憧れていたのが理由です。
その主人公の喫茶店の店長、マスターがすっごい美味しいコーヒーを入れるという描写があって。その描写が良いんですよ。すごく憧れたんですけど、憧れてただけで、実はドリップは今日初めてやったんですけどね(笑)。だから今日はちょっと気持ちよかったです。
―もし自分が喫茶店の店員だったら、どんな風に働きますか?
「ほっとく!」
僕の理想では、海沿いにあるお店で、風見鶏があって、すごいぼろぼろで、マスターがいて個人経営でやっている喫茶店。店員さんはマスターをいれて4人くらい。で、お客さんは適度にほっとく。ゆるく楽しく働くみたいな感じです(笑)。
―アルバイトに限らず、今「やってみたいこと」を教えてください
マジで具体的にやるぞって感じではないんですけど…海外留学とかちょっと憧れていますね(笑)。
ちょっと外国の文化に触れてみたいなと。イベントとかにはオーストラリアから来ましたとか、中国から来ましたとかって言ってくださるお客さんもいたりするのですごく嬉しいんですよね。それで、自分が英語を喋れるようになれば世界が広がるんだろうなって。理想ですけど。
ヨーロッパは町並みが綺麗だし、アメリカのすごい田舎の方でも良いですし。本当に理想ですけどね。景色と語学のために…せっかくだから4、5年行ってネイティブみたいに喋れるようになりたいですね。
―お仕事の方でやってみたいことは?
自分となるべくかけ離れた役にチャレンジしたいなって思います。かけ離れてくるとかなり気持ち悪いんですけど、その気持ち悪さみたいなものが、自分にはない世界なので。かつ、その役を魅力的に演じるって、すごくチャレンジだと感じるんです。
例えばどうだろう、めちゃめちゃ悪役とか…。いや、自分が善人というわけではないんですけどね!(笑)観た人から「何だよ、アイツ!」みたいになるような映画とか。悪役とか嫌われ役ですかね。
―自分にないものを演じるためにどのような役作りをされるのでしょうか
自分が普段しないことをやったりとか…なんでも。極端なこと言うと、“普段改札で右手でタッチしているのを、左手にしてみる”とか、飲食店で普段絶対頼まないメニューを頼んでみるとか(笑)。そこから少しずつやっていきます。殻を破っていきたいですね。
離島の診療所で和気あいあいと働きたい
―「やってみたかったバイト」として、お医者さんはアルバイトではないですが(笑)、なぜそのお仕事を選んだのか教えていただけますか
前回のインタビューでも少し答えた通り、小学校の卒業文集に書いたから、なんです。それ以上には特にたいした意味がなくて(笑)。
当時はすごく単純にカッコイイものっていうので選んだんでしょうね。何食べたいか聞かれた時に勢いで「お寿司!」って言っちゃうみたいな感じ。
その中でもお医者さんを選んだのは、なんだろう…お医者さんって響きがすごく格好いいなって思ったのかな。なんか頭も良さそうだし(笑)。あとは、やっぱり格好かな。この白衣が良いですよね(笑)。今日着られてよかったです。ありがとうございました!
―もしご自分がお医者さんだったら、どんな風に働きますか?
「お医者さんの少ない街で働きたいです。」
大きな病院には行きたくないですよね。僕は診療所系です。テレビドラマの見過ぎかもしれないけど(笑)、和気あいあいと、医者のいない離島とかで…島生活いいですね。カッコイイ。お金儲からなそうだけど(笑)。
―アルバイトに限らず、今「やってみたいこと」を教えてください
趣味だったら、最近絵を描くようになったので、ちょっと絵の修行をする時間をとりたいんですよ。こないだイラストレーターの方にお会いすることがあって、上手くなるにはとにかく描くしかないって聞いたので。
絵は去年から描きはじめたんですけど、最初は人が人じゃないくらいだったんです(笑)。今はひとまず、全身が描けるようになりたいです。人の全身。それが目標です。
―イケメン役者育成ゲーム「A3!」で声優として出演されていますが、キャラクターを自分が演じることで、描く意欲がわいたりするのでしょうか
いやぁ、あんまり関係ないですね。それはそれ、これはこれ。キャラクターを演じている時には、イラストのことは考えず(笑)、声の高さと低さを意識したり、息の量を調整したりとかを考えています。
あとは、長かった髪も短くしました。新人なので、清潔感に気をつけてやっていきたいと思っています。
将来の自分のために
―最後にタウンワークマガジンの読者に向けて、お一人ずつメッセージをお願いします
「経験は財産だ!」
北村:「これやってて意味あるのかな」と思うこともあるかもしれないけど、何もしないよりは、やっぱりなにかやっていた方が十年後に良かったなと思うこともある。是非いろんなバイトを楽しんでもらえたらって思います。
「無駄な事はない!全部将来の為になってるよ☆」
染谷:結構、人生何も無駄はないというか…今、働いていて大変なこともあると思いますが、なんでもやってみれば絶対経験として役に立つと思うので、頑張ってもらえたらなと!
「“おもてなし”の心をもって」
廣瀬:アルバイトで働くことに限らず、おもてなしの心を持って生きていれば誰からも素敵な方だなという風に映ると思うので。今後の人生のためにもおもてなしの心、心掛けてみてはいかがでしょうか?
俳優や声優として多くの作品で活躍されている3人は、忙しい中でもいつも未来に向けてチャレンジを続けているのですね!皆さんはどんな仕事にチャレンジしたいですか?皆さんの未来にとってきっとプラスになるアルバイト。いい出会いがあることを祈っています!
さて、『バトンでつなぐ「明日のつくり方」』は今回で一度お休みし、次回から新しい企画として生まれ変わる予定です。これまで読んでいただいた皆さん、どうもありがとうございました!
北村 諒 Ryo Kitamura
1991年1月25日、東京都生まれ。 舞台を中心に、TV、雑誌などで俳優、声優として活動中。出演する主な舞台作品は『真・三國無双』、『おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME~』、 『ホイッスル!~BREAK THROUGH 壁を突き破れ~』、 『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』、 『刀剣乱舞』、『弱虫ペダル』シリーズなど多数。今後の出演作は 舞台『Ye -夜-』、『ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」~暁の調べ~』など。
公式Twitter:https://twitter.com/gdgd37458
公式ブログ:http://ameblo.jp/gdgd-37458/
※『Ye -夜-』の「e」は、アクサン付きが正式表記。
廣瀬大介 Daisuke Hirose
1991年6月3日、東京生まれ。2010年にgunjiPRODUCE Vol.98「ミュージカル~LOVE~真夏の夜の夢」で俳優デビュー。主な出演作品は、ミュージカル『手紙』、ミュージカル『ヘタリア』シリーズ、『刀剣乱舞』、『大正浪漫探偵譚~君影草の設計書~』など。4月から放送されるTVアニメ『王室教師ハイネ』でレオンハルト役を務める他、アプリゲーム『A3!』、『シャドウバース』などで声優としても活動中。
公式Twitter:https://twitter.com/da_sukemaru
染谷俊之 Toshiyuki Someya
1987年12月17日、神奈川県生まれ。2009年にデビューし、その後人気ミュージカル『テニスの王子様』や舞台『弱虫ペダル』、『刀剣乱舞』、主演舞台『剣豪将軍義輝』、『私のホストちゃん』など数多くの舞台に出演。映画では主演映画『カニを喰べる。』よりシリーズ化した田宮青島シリーズに出演し、2017年4月公開予定『マスタードチョコレート』や『お江戸のキャンディー2』の公開も控えている。2015年からは声優としても活動を開始しアニメ『雨色ココア』、『MARGINAL#4kissから創造るBIGBANG』などレギュラー出演を果たす。2017年4月舞台『カードファイトヴァンガード~バーチャルステージ~リングジョーカー編』、6月には主演舞台『剣豪将軍義輝 後編』の公演を控えている。
公式ブログ:http://ameblo.jp/someya1217/
公式LINE:@toshiyuki_someya
撮影:田形千紘
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たくさんのゲストに貴重なアルバイト経験を語っていただいた『バトンでつなぐ「明日のつくり方」』。記念すべき第15回は、記事をよくチェックしてくれていたという北村諒さん、染谷俊之さん、廣瀬大介さんの3人を迎え、座談会でお届けします!全3回の配信のうち1回目の今回は、これまでのゲストを振り返りつつ、最もバイト衣装の似合っていた方を大賞に選出していただきます!次回からも特別企画が盛りだくさん。是非お見逃しなく!

3回に渡ってお届けしている『バトンでつなぐ「明日のつくり方」』スペシャル企画。2回目の今回は、読者の皆さんに投稿いただいた下記「#バイトの悩みあるある」ツイートに3人が回答します!どなたのツイートが読まれるか…ドキドキです!