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2017年10月31日

女優 広瀬アリスさんインタビュー『仕事は大変だったときほど、達成感が大きい』

広瀬アリスさんインタビュー
映画やドラマなど出演作品がどんどん増えている女優、広瀬アリスさん。現在、22歳にして芸歴9年の彼女が仕事への思いが変わったのはつい昨年だったとか。そのきっかけや仕事観、そして最新出演映画についても聞いてみました。

 

考え方は省エネタイプ、完全に中身は男です(笑)

広瀬アリスさんインタビュー

――ここ最近、主演やヒロイン役を務めることが多くなってきましたが、気持ちの上での変化や心掛けていることはありますか?

プレッシャーに弱いので、なるべく“主演”ということを考えないようにしています(笑)。心掛けとしては、現場が楽しくなるように考えて動くことと、作品を観た方がおもしろいと思えるものを作れるように「やるべきことをやる
という感じです。

――最新出演映画の『氷菓』でもヒロインのお嬢様高校生、千反田えるを演じていますね。

20歳を過ぎてから制服を着る作品は初めてだったので、まずはそこから不安で(笑)。それに加えて、えるの性格もお嬢様でフワフワしていてかわいくて…と自分とはかけ離れた性格だったので、どう演じようかなと最初は悩みました。

――広瀬さん、フワフワしてかわいいイメージありますけど…?

いえ! 私、中身は男なので。どちらかというと、山﨑賢人くんが演じる奉太郎の「やらなくてもいいことならやらない。やらなければいけないことなら手短に」という省エネの考え方に近いです。

――男脳な感じがしますね(笑)。劇中、えるは奉太郎に頼りながら事件を解決しますが、広瀬さんは誰かに頼ったり…

しませんね(笑)。とにかく自分の力でなんとかしようとするタイプ。できる限り頼りたくないんです。

分からないときこそ、現場に行って肌で理解する

広瀬アリスさんインタビュー

――意外です! でも、そんな自分と真逆のタイプの役柄にどうアプローチしていくのでしょうか。

台本を読みながらいろいろ考えるより、現場に行って共演者の方とセリフを言い合ったり動いてみたりすると、演じる役の性格が自分なりに見えてくるんです。自分と役との距離感が掴めてくるというか。ですから、分からないときこそ現場に出てから作りあげていきます。でも、こう思えるようになったのは、ある人たちとの出会いが大きくて…。

――ある人とは誰でしょうか?

2年前にドラマ『釣りバカ日誌』で共演した西田敏行さんと濱田岳さんです。私が台本を覚えて、ガチガチに役を作りこんでドラマの現場に行くと、2人が自由に演技している。またそれがすごく楽しそうで。そこで西田さんと濱田さんから言われたのは「その場の一瞬の空気を大切にすること。出てくる表情や言葉、リアクションを大切にして演技をすればいいんだから」って。

こう言われたときに、すごく気持ちが軽くなったんです。セリフの覚え方や演技の取り組み方は人それぞれなので、何が正しいかは分からないですけど、私はこの考え方がすごく合っていました。このことがきっかけで、物事を大きい視野で考えられるようになったと思います。

――考え方ってなかなか変えることができないですからね。変えれば楽なこともあるのに、なかなか気付けない。

本当にそう思います。自分の考え方に捉われすぎて、苦しくなってしまうことって多い。でも、人との出会いによって「こんな考え方もあるんだ!」と気付かされて変われますから。

――広瀬さんは13歳からお仕事をされていますが、仕事という感覚が出てきたのは何歳ぐらいでしたか?

実は去年ぐらいからなんです。22歳になって、友達が社会人なったのを目の当たりにして自分も気持ちを切り替えないと、と思うようになりました。もちろん、それまでも仕事だと思って取り組んでいましたけど、どこかで行き当たりばったりというか、流れるままに言われるがままに行動していたんです。でも“自分の仕事”として動こうと考えるようになりました。

まずはアルバイトでもいいから、働いてみることが大切

広瀬アリスさんインタビュー

――「自分に与えられた自分だけの仕事」と思うようになったんですね。単刀直入に聞きますが、今、仕事は楽しいですか?

楽しいです。一番楽しさを感じるのはすべてが終わった時。それまでは現場に行くのも嫌だなとか、どうしたらいいんだろうとか悩んでばっかりなんです。むしろ、嫌なことが多いぐらい(笑)。でも嫌なほど、終わったときの達成感がすごいですし、楽しさに変わってくる。そして、それを観てくださった方からの声を聞くともっと嬉しくなります。

――将来、どんな仕事に就けばいいか悩んでいる読者に対して、広瀬さんが思う仕事を見つけるヒントを教えてください。

学校を卒業して、学生ではなくなったら働かないといけないですよね。働いてみて自分が興味を持ったものがあれば、それに繋がる仕事をするのがいいと思います。20歳を超えたら年齢で制限されるものはないですから、やれることがたくさんある。だから目の前のことだけに捉われず大きな視野を持てば、楽しい仕事が見つかるはずです!

 

■Profile
広瀬アリス(ひろせ・ありす)

1994年12月11日生まれ、静岡県出身。2008年映画『死にぞこないの青』で女優デビュー。2009年『ミスセブンティーン』でグランプリを受賞し雑誌『Seventeen』の専属モデルに。代表作に映画『銀の匙 Silver Spoon』『新宿スワンII』(2017年)、ドラマ『ルーズヴェルト・ゲーム』『釣りバカ日誌~新米社員 浜崎伝助~』などがある。現在、NHK連続ドラマ小説『わろてんか』が放送中。来年に2月3日から映画『巫女っちゃけん。』の公開が控える。

■映画情報
『氷菓』
<2017年11月3日(金)より全国ロードショー>

映画「氷菓」「省エネ主義」の折木奉太郎(山﨑賢人)は、姉の命令で部員ゼロ&廃部寸前の古典部に入部する。そこに入部してきたのが、お嬢様の千反田える(広瀬アリス)。一度好奇心を刺激されると、突っ走るえるの影響により、奉太郎の潜在的な推理力が開花し、学園に潜む謎を次々と解き明かしていく。そんなある日、奉太郎はえるから、33年前に起きたある事件の謎を解明してほしいと依頼される。米澤穂信による学園ミステリー小説「古典部」シリーズ初の実写映画化。

Twitter:@hyouka_movie

取材・文:中屋麻依子 撮影:八木虎造