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2018年03月27日

アーティスト・セントチヒロ・チッチ(BiSH)インタビュー「少しでも興味を持ったことに飛び込めば、自分の世界が広がる」

セントチヒロ・チッチ BiSH 音楽 インタビュー タウンワーク タウンワークマガジン townwork

“楽器を持たないパンクバンド”として、唯一無二の存在感を放つBiSH。今回は、“見た目は真面目、中身は悪女 これでも彼氏は2人まで”担当のセントチヒロ・チッチさんが登場。最初に経験したファーストフード店でのアルバイトの話を中心に、バイトに燃えた学生生活を振り返ってもらいました。3月28日にリリースされる最新シングル『PAiNT it BLACK』についてもインタビュー!

いろいろな挑戦を乗り越えてきた“今のBiSH”だから歌える曲

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――現在は、今年1月にスタートした『BiSH pUBLic imAGE LiMiTEd TOUR』の真っ最中ですが、手応えはいかがですか?(取材は2月後半)

今は前半戦が終わったくらいなんですけど、最初のZEPP TOKYO公演の反省がすごくあって。そこから地方公演を廻る中で、やっと自分達なりのやり方が見えてきたところなので、気持ちとしてはまだ“スタート”という感覚ですね。ただ、個人的には、毎回の公演全力でやることを心がけていますし、どの公演もすごく楽しみながらやれています。

――そんな中、3rdシングル『PAiNT it BLACK』がリリースされます。タイトル曲は、テレビアニメ『ブラッククローバー』の第2クールオープニングテーマ曲だそうですね。

そうなんです。私達がアニメのオープニングテーマを歌わせていただくのは今回が初めてなんですけど、私自身はもともとアニメが好きで、アニソンもヒトカラに行ってよく歌っていたんですよ(笑)。だからきっと、『ブラッククローバー』の原作が好きな方やアニメを観ている方もこの曲を大事に聴いてくれるんじゃないかなと思って、いつも以上に想いを込めて歌わせてもらいました。

歌詞は、渡辺さんと松隈さんの共作で作詞してくださったので、1番はアニメの物語に沿った歌詞、2番はBiSHならではの等身大の歌詞になっていて。この3年間、私達がいろんなことに挑戦して、乗り越えてきたことも含め、今のBiSH、そして『ブラッククローバー』に似合う曲になったなと思います。

――一方、カップリングの『SCHOOLYARD』は?

『PAiNT it BLACK』が“今の私達”を描いているのに対して、『SCHOOLYARD』は青臭いというか。大人になった人達にとって、学生時代のチクッと痛い部分が見えてくる曲だなって思いますね。台詞もそうだし、歌詞の表現も独特で、普段から自分達の内側にあるものをさらけ出して活動しているBiSHだからこそ歌える曲だなって思います。早くみんなに聴いてほしいって思っていたので、こうして形にできて嬉しいです。

家族に負担をかけないために始めた、ファーストフード店でのバイト

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――では、ここからはバイトのお話も聞かせてください。チッチさんはバイト経験が多いと伺いましたが、最初はどんなキッカケで始めたんですか?

ウチの場合、母子家庭だったので、お母さんに金銭面で負担をかけたくないって気持ちが強くて、小さい頃からあんまりお金のかからない子どもだったんですよ。それに、好奇心旺盛で行動派だったから、遊ぶお金とか、自分にかかるお金は自分で稼ごうと思って。“高校に入ったらすぐにバイトを始めよう”って決めていたんです。

――最初にやったバイトはなんだったんですか?

通ってる高校の近くにあったファーストフード店ですね。仲の良い友達がそこでバイトしていて、楽しそうだったから私も紹介してもらったんです。もう、そこで私の世界はガラッと変わりましたね。一緒に働いてる人もいろんな人がいるし、駅前で回転の速い店だったからお客さんもめちゃくちゃ多いし、常連さんもいるし……私にとってすごく不思議な空間でした!

可愛い制服を着たいがために勉強を頑張ってました(笑)

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――はじめてのバイトから、好奇心旺盛のチッチさんにピッタリの職場に出会えたんですね。

そう、それはラッキーだったなって思います。人間関係もそうだし、私が働いていたファーストフード店は、新メニューが出るたびに作り方とか売り出し方を覚えなきゃいけなかったんですけど、そういう勉強もわりと好きで。学校の勉強以上にやってましたね。昇進テストで合格すると、その都度制服も変わるんですよ。だから、可愛い制服を着たいがために頑張ってました(笑)。

――勉強を楽しめたなら、わりとどんな作業も楽しくやれそうですね。

強いて言うなら、とにかく急がなきゃいけないので、それは大変でした。土日のお昼のピークは戦場なんですよ!お昼休みは時間が限られてるから、お客さんはみんなピリピリしてて、早くしろオーラがすごいんです。で、店としても提供するまでの時間がちゃんと決まってるから、飲み物を用意して、お会計して、ハンバーガーを持ってきて、ポテトを出して“はい!”(提供)みたいなことを数分以内でやらなきゃいけなくて……(笑)。そんな状況だから、何度かバーガーやポテトを入れ忘れたことがあって、それでお客さんから怒られた時は結構凹みました。

でも、一緒に働いてる人も常連さんも、全体的に明るい人が多かったから、救われてましたね。お客さんのおじいちゃん、おばあちゃんに可愛がってもらったりもしたし、接客自体は好きでした。

いくつものアルバイトを掛け持ちしながら過ごした学生時代。

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――他には、どんなバイトを経験したんですか?

高校生の時はいろいろなバイトをしてたんですけど、とくに印象に残ってるのは、テーマパーク内にある海賊風のレストラン(笑)。海賊の格好で“アイアイサー!”って言いながら注文をとったり、調理もしてました。あとは、小学生に勉強を教えたり、居酒屋で働いたりもしてましたね。

――それは同時期に掛け持ちで?

そうです。平日だったら、朝2時間ファーストフード店でバイトをして、学校に行って、学校が終わり次第、また2時間ファーストフード店でバイトをして、その後居酒屋でまたバイトをして。土日は、テーマパークのレストランでバイトをして、その後居酒屋でバイトをして……みたいな生活でした(笑)。

――高校生と思えないほど多忙ですね(笑)。

あははは、稼ぐのが楽しくなっちゃって(笑)。その後、専門学校に進学したんですけど、専門に入ってからも、雑貨店とかレンタルショップとか、いろんなところで働いてましたね。どのバイトも、最初にやったファーストフード店と同じく、楽しそうかどうかで決めていたから続けられたのかも。バイトごとに別人になりきって働くのも、今思えば楽しかったなって思います。

接客の経験があったから、今の社交的な私がいる

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――振り返ってみて、バイトの経験が今に活きているなって思うことは何かありますか?

あります。私、別に明るいタイプじゃないんですけど、社交性だけはめちゃめちゃあるなと思ってて。初めての人に対しても、自分達のことを知ってもらいたいから積極的に行くんですよ。でも、もともとは小学生の頃からいじめられっ子で、秘かに“見返してやる!”って思ってたタイプだったので……(笑)。今、バンドの先輩に自ら話しかけに行ったり、お客さんとアットホームに話せているのは、バイトを通して、いろんな年齢層の人や知らない人といっぱい関わってきたことが活きているんじゃないかなって思います。

いろいろなバイトをやってみて思ったんですけど、自分の好きなことに関係するバイトだといいですよね。たとえば、映画が好きならレンタルショップとか、ライブが好きならライブの制作のバイトとか。好奇心を大事にして、少しでも興味を持ったことにはどんどん飛び込んでみる。そうすると、自分の世界が広がるんじゃないかなって思います。

 

■Profile
セントチヒロ・チッチ(BiSH)

BiSHは、アイナ・ジ・エンド、セントチヒロ・チッチ、モモコグミカンパニー、ハシヤスメ・アツコ、リンリン、アユニ・D からなる楽器を持たないパンクバンド。2016年5月4日にシングル『DEADMAN』でメジャーデビュー。エモーショナルなパフォーマンスや個性溢れる歌声で多くのファンを獲得し、現在実施中の全国ツアー『BiSH pUBLic imAGE LiMiTEd TOUR』は開催前に軒並みSOLD OUTとなっている。5月22日には、自身最大規模となる横浜アリーナでワンマン公演『BiSH “TO THE END”』を開催!

◆BiSH OFFICIAL SITE:http://www.bish.tokyo/
◆BiSH Official Twitter:@BiSHidol
◆セントチヒロ・チッチ Official Twitter:@Chittiii_BiSH

編集:ぽっくんワールド企画 撮影:河井彩美 取材・文:斉藤碧

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