アーティスト・未来(ザ・フーパーズ)インタビュー『いろいろな世界に触れられるのがバイトの魅力だと思う!』
女子も恋する2.5次元“イケメン女子グループ”として活躍中のザ・フーパーズ。ヴォーカルリーダーの未来(MIRAI)さんに、アパレルでの経験が楽しかったというバイト経験について伺いました。新曲「ジュエルの鼓動が聴こえるか?」制作エピソードとあわせてお届けます。
新曲はロックテイスト。これまでとは違う歌い方に挑戦しました!
──9thシングル「ジュエルの鼓動が聴こえるか?」は、今回は限定で新メンバーとしてi☆Ris 澁谷梓希さんが加入されていますね。
自分たちにとっても新たな挑戦でした。でも、ずっちゃん(澁谷)が自然と溶け込んでくれたというのもあって、自分たちは割といつもと変わらずにいられたので、9thシングル「ジュエルの鼓動が聴こえるか?」のレコーディングもスムーズにいきました。
──今回のヴィジュアル・イメージは、“宝物を目指して力強く生きる海賊”だそうですね?
海賊といわれて自分がイメージしたのは、映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』のジャック・スパロウなんです。レコーディング前には全作を見直しました(笑)。MV(ミュージック・ビデオ)でもかっこよくて余裕のある感じが出せたと思います!
──「ジュエルの鼓動が聴こえるか?」はロックテイストなアップナンバーだけに、誰からも愛される曲になりそうですね。
ありがとうございます。今までの曲は、中性的な部分を歌声で表現しつつ、そのうえで色っぽさや艶っぽさを重視していたんです。でも、今回の「ジュエルの鼓動が聴こえるか?」は、ロックテイストという、これまでとはまた違う自分らしさを出せたと思います。歌詞の中で〈泣きたい夜に笑った君 守りたい物があったのかい?〉っていう一文が出てくるんですけど、ここがすごく気に入っていて。本当は自分も泣きたいのに実際に表現したのは笑顔っていうところにグッときました。
——カップリングには「永遠のプリズナー」と「クリアスカイ」という曲がタイプ別に収録されますね。
「永遠のプリズナー」は「ジュエルの鼓動が聴こえるか?」とは対照的に色っぽく表現していきました。「クリアスカイ」は広い会場で歌ったら気持ち良いだろうなぁって思いながら歌いました。あとは、恒例のボイスドラマ「キュン♡キュンドラマ~夏のキャンプ編」も入っています。1枚の中で色々なザ・フーパーズが楽しめると思うので、ぜひ作品を手に取って、ライヴにも来ていただけたらなと思います。
──ザ・フーパーズとしての今後の目標はありますか?
海外でライヴしたいです! それにはまず、日本中のファンから愛されないといけないし、そこをきっかけとして、ザ・フーパーズが提唱する“イケメン女子”という文化が広がっていけばいいなと思います。
“バイトがあるから!”って言うのがカッコよく感じてた
──では、ここからアルバイトのお話を聞かせて下さい。未来さんはザ・フーパーズのヴォーカルリーダーを担当されているだけに、アルバイトでもリーダー職を任されていたのかなと思ったのですが?
そう思っていただけるのはすごく嬉しいんですけど、実際のところはそうでもなく(笑)。どちらかというと、バイトをしたことがあんまりないんですよね。今までやったバイトは、えっと……(指を数をかぞえながら)、3つですね。
──その3つとはどんなバイトだったんでしょうか?
高校生になってから働き始めたんですけど、最初は部活をやっていたのでバイトをする気はまったくなかったんです。でも、部活が休みの日は、友だちがバイトをしていたこともあって遊ぶ相手もいないし、“バイトがあるから”っていう、その言葉をすごくカッコよく感じて“私も言ってみたい!”と思って(笑)。最初は、友だちに誘われて、焼き肉屋でバイトをしました。
──焼肉屋を選んだのは理由があったのでしょうか?
そこのお肉が美味しかったから(笑)。でも、残念ながら、私が働いていたお店は賄いが出なかったんです。悲しくてすぐに辞めてしまいました。
──仕事内容で印象的だったことはありますか?
お客さんからのオーダーが入ったら、ハンディっていう専門の端末機械を持ってテーブルに行くんですけど、なかなか使い方を覚えられなくて。後ろから他の店員さんが見てくれてはいるんですけど、いきなりの実践にはとまどいました。だから、今でも店員さんが使いこなしているのをみるとすごいなと思います(笑)。
コンビニでの失敗談——タバコの銘柄とおにぎりを間違えて!?
──その後も飲食店でのアルバイトを?
ちょうど近所にオープンしたばかりのコンビニがあったので、次はコンビニで働きました。品出し、レジ、掃除、ゴミ捨てとか、お店の中のことは一通りやったんですけど、ここも結局は1ヶ月で辞めてしまったので、バイトをしたというには申し訳ないかなと。
——コンビニでのお仕事はいかがでしたか?
大変だったのは商品の数がいっぱいあること。ある日、「わかば下さい」って言われて、“わかばって何だろう?”と思いながら私は急いで、わかめおにぎりをその人に持っていったんですね。そうしたら、「違う、違う、タバコのことだよ(笑)」って笑われて。でも、それもこうやって笑い話にできるし、貴重な経験だったなと思います!
──たしかに学生だとわからないかもしれないですね(笑)。焼き肉屋やコンビニなど、接客業ばかり選ばれていますよね?
私、人見知りだったんです。友だちとは喋れるんですけど、初対面の人と喋るのが苦手だったので、もしかしたら接客業をすることで人見知りを克服したいという気持ちがあったのかもしれません。
店頭のマネキンにするコーディネイトするのは貴重な経験だし楽しかった
──そして、3つ目のバイトは?
専門学校に進学した後すぐにアパレルでバイトしました。よく遊びに行くお店で店員さんと仲良くなったんですけど、そこで「いつもバイトが続かない」っていう話をしたら、「じゃあ、うちで働いてみたら?」って誘ってもらったんです。そこは、社員割引で洋服が買えるという魅力につられました(笑)。
──最初のお肉と通じるものがありますね(笑)。
ほんと、私って動機が不純ですよね(笑)。でも、何かご褒美がある方が楽しく働けると思うんです。そのアパレルのバイトは1年弱は続きました。あいかわらず接客は苦手でしたけど、たとえば、話しかけられたくないと思っている人は、イヤホンをしているとか……なるべく、お客さんの様子を見て、その場に応じて対応するようには心がけていました。
——ほかにどういった仕事内容があるのでしょうか?
店頭に出してある洋服のサイズ違いが奥の倉庫にたくさんストックされているので、それをとってきたり、洋服をきれいに畳んだりですね。それと、マネキンに着せるコーディネートも自分たちで考えるんですけど、それは楽しかったです。マネキンがすごく重たくて、洋服を着せるのは大変だったんですけど、なかなかできる経験ではないので(笑)。あと、“いらっしゃいませ!”っていう声出しは、頑張っていたと思います!
バイトを経験したことで“自分から挑戦する”という気持ちを学んだ
──ちなみに積極的な性格ではない人でも接客業はできると思いますか?
大丈夫だと思います。私も最初は躊躇したんですけど、いつの間にか慣れていたので。短期間で終えたものもありましたけど、3つのバイト経験を経たことで“自分から挑戦してみよう”と思えるようになりました。
──では、もし今バイトをするなら、どんなことに挑戦してみたいですか?
イケメンというコンセプトでザ・フーパーズとして活動しているのは、好きだからこそ出来ているんですけど、別の世界をみるという意味で、メイドの格好をして働いてみたかったなと! 若いうちだからこそできる経験というか(笑)。もちろん、長く続けるのは大切だとは思うんですけど、バイトでいろいろな世界に触れられるのも魅力の1つだなと思います。
未来(みらい)
2014年に5,000名のオーディションから選出された、全員がショートカットの7人組ボーイッシュ・ガールズ・グループ。少女マンガから飛び出してきた王子様のようなルックスから「イケメン女子」とも呼ばれ、日常では味わえないFANTASIA(夢の世界)を創ることをコンセプトとしている。2015年に1st Single「イトシコイシ君恋シ」でメジャーデビュー。2016年には『第30回日本ゴールドディスク大賞』で「ベスト5ニュー・アーティスト」を受賞!
個人としてはピアノの弾き語りによる“未来ソロライブプロジェクト”をスタート! 2017年には東阪ツアーを行い、本年8月には東名阪福でソロツアーを開催予定! 現在、ラジオ番組FM FUJI「ザ・フーパーズ゙未来の未来crescendo」(毎週日曜23:00~23:30)のパーソナリティも務める。
◆ザ・フーパーズ OFFICIAL SITE:http://thehoopers.jp/
◆未来 Official Twitter:@mirai_hooper
企画・編集:ぽっくんワールド企画 撮影:河井彩美 取材・文:水谷エリ
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