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2018年08月31日

俳優・西銘駿さんインタビュー「やらなければゼロ。やりたいことには躊躇せずに挑戦してほしい」


理系同士の不器用な恋を描いた人気コミック「リケ恋~理系が恋に落ちたので証明してみた。~」が、9月から放送されるドラマを経て、映画化も決定。主人公・雪村心夜を演じる西銘駿さんにその意気込みを伺ったほか、今どきの20歳が抱える仕事への思いをインタビューしてきました。

自分とは程遠い理系男子を演じるため、長時間考えた


――西銘さんといえば「仮面ライダーゴースト」のような明るいキャラクターを演じる印象が強いですが、今回演じるのはクールな理系男子なんですね。

作品に出演することが決まってから原作を読んでみたんですが、雪村は数式などをスラスラ言うことのできる理系男子だったので、最初は不安でした。僕とは程遠いキャラで、どんなふうに役を作り込んでいこうかと、長い時間考えましたね。

――考えた結果、役作りはどんなことから始めたんですか?

福山雅治さん主演の「ガリレオ」を見たんですが、福山さんが「実に面白い」と言う時のポーズを原作で雪村もやっていたんです。なので、福山さんの雰囲気を参考にさせていただきました。

恋愛をデータ化しようとする二人の姿を楽しんでほしい


――雪村と氷室は恋愛をデータ化できることを証明しようと躍起になりますが、西銘さん自身、恋愛を理論に置き換えることができると思いますか?

できないです! 演じながら、「なんだ、これは!?」と思っちゃいました。でも、そこが雪村たちの可愛らしいところなんですよ。お互いのことが好きなのに、「どうして好きなのか」を理論的に証明しないと落ち着かないっていう。壁ドンを1回やって心拍数が上がったから、それを100回やったらどんどん心拍数は跳ね上がるんじゃないかとか、頭がいいのにすごく単純なんですよね。他にも、女の子がもっともキュンキュンする“あごクイ”の角度のデータをとって検証したりなど、台本を読むたびに笑っちゃいました。

――ユニークな実験がたくさん登場するんですね。そんななかでも、興味のある実験は……。

「理論的最高値のキスをしてやる」という雪村の一言に胸を打たれました。キスするとき、周りの環境音が70デシベル以上だと、ムード値が低くなるそうなんです。デートプランを綿密に立てて、データに基づいた環境音下で理論的最高値のキスをしてやろうと決意する雪村の姿がおもしろいなって思いました。僕もいつかそんなことに挑戦できたらいいなって(笑)。

――理系男子化していく西銘さんが楽しみです。では、ドラマの見どころを聞かせてください。

主人公・雪村心夜はくだらないことを真剣にやる愛すべきキャラです。普通、ドラマって出会って恋をして、いろんな壁を乗り越えてハッピーエンドっていうプロセスが描かれますよね。でもこの作品はちょっと変わったアプローチで、「好き」の段階から物語が進行していくので、そんな部分を楽しんでいただきたいです。

今は5年後、10年後のことを考えて必死になる


――この世界に入って4年経ちましたが、仕事への姿勢など変化はありましたか?

デビュー当時は何もかも必死でしたが、今はいい意味で抜くところは抜いて仕事をできているのかなと思います。「仮面ライダーゴースト」はお芝居未経験の段階からスタートして、自分に何ができて、何ができないのかも分からない状態だったんですが、一方で「これが撮影現場なんだ」って、初めて経験することが多くて、現場で見るものすべてが輝いて見えました。

でも、今はそれが役者として当たり前の環境となり、演じることへのプレッシャーを感じるようになりました。ここからはお芝居でもバラエティーでも自分がアタックできる部分を伸ばしていかないといけないので、とにかく必死です。デビュー当時は目の前のことに必死でしたが、今は5年後、10年後のことを考えて必死になっています。そういう意味では、ちょっとはプロフェッショナルになったのかなと思います。

――経験を積んで、先のことを考えられる余裕ができてきたのでしょうか。大人としての自覚も出てきたり……。

まだ子どもですね。この2月で二十歳になって「大人になろう」と3、4ヵ月ぐらい頑張ったんですけど無理でした(苦笑)。共演者さんに大人っぽい感じで接してみようと試みたら、「無理しないでいいよ」ってすぐに見抜かれて……。相手の話を聞くのが大人だと思ったので、後輩たちに「悩みとかある?」って話しかけたりしてみたんです。でも、2%ぐらいしか相手の力になれなかった(笑)。そこで気づいたんです。今の僕は手を差し伸べる人間じゃなく、まだ差し伸べてもらう側なんだって。だから、今は背伸びをせず、自分らしくやっています。

ファンの皆さんの反応が僕の原動力


――そんな西銘さんの原動力になっているものは?

ファンのみなさんからの反応です。みなさんに喜んでもらったら、嬉しいからさらに頑張らなきゃと思うし、ダメ出しがあったらその意見をもとに今度はこうしてみようと自分が変化していく。僕はお芝居が好きで極めたいという気持ちが仕事の活力になっているわけではないんです。それよりもファンのみなさんの反応があるからもっと頑張ろうと思えるんです。

――周りで応援してくれている人がいると頑張れますもんね。では、最後に同年代のみなさんへメッセージをお願いします。

現状に満足していたらダメだと思います。やりたいことがあるのに「自分にはどうせ無理だから」って諦める人が世の中には多いと思うんです。そして、30歳ぐらいになった時に「あの時こうしておけばよかった」と後悔するという話を先輩から聞くことが多いので、やりたいことには、躊躇せずに挑戦してほしいですね。失敗するかもしれないけど、やらないことには成功はつかめません。一緒に頑張りましょう!(笑) とにかく“やらないとゼロですよ!”、ぜひこの言葉をスマホのトップ画像にして毎日見てほしいです!

 

■Profile
西銘駿(にしめ しゅん)

1998年2月20日、沖縄県生まれの20歳。「第27回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」グランプリ受賞後、テレビ朝日系「仮面ライダーゴースト」に主演として俳優デビュー。『オーファン・ブラック~七つの遺伝子~』(CX系)他多数のドラマに出演、『おおきく振りかぶって』で初主演舞台も果たす。
所属するオスカープロモーションの若手俳優で結成された男劇団 青山表参道Xの旗揚げ公演「SHIRO TORA~beyond the time~」、「ダンガロンパ3 THE STAGE 2018~The End of 希望ヶ峰学園~」(主演)、「おおきく振りかぶって 夏の大会編」(主演)など多くの舞台に出演。また、11月3日公開の映画「走れ!T校バスケット部」にも出演している。

OFFICIAL SITE
・OFFICIAL Twitter:@shun_nishime
・OFFICIAL Instagram:nishime_shun_official

編集:ぽっくんワールド企画
撮影:河井彩美
取材・文:荒垣信子

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