スマートフォン用サイトを表示

アルバイトや転職に役立つ情報が満載!最新のお仕事ニュースなら【タウンワークマガジン】

2020年03月31日

YUMA(SHARE LOCK HOMES)インタビュー『バイトが夢を追うための基盤を作ってくれた』

YUMA ゆま share lock homes SLH 踊ってみた FRONTIER タウンワークマガジン インタビュー
“踊ってみた”でも人気のダンスユニットSHARE LOCK HOMES(シェア・ロック・ホームズ)が、今年1月からヴォーカルダンスユニットとして始動! グループの中心人物でもあるYUMAさんに、上京後のバイト経験についてお話を伺ったほか、4月1日にリリースされるアルバム『FRONTIER』の制作エピソードについてもインタビュー!

ダンサーでありシンガー、枠組みを超えたエンターテイナーでありたい

YUMA ゆま share lock homes SLH 踊ってみた FRONTIER タウンワークマガジン インタビュー
——1月に始動して、早くもアルバム『FRONTIER』がリリースとハイペースですね。

ダンスグループとしては今年で14年目に入るのですが、音楽活動を始めたのは昨年の12月なので、アルバム曲が完成した時の達成感はすごかったですね。制作に入る段階で、“やりたいことは全部をやろう”と決めて詰め込んだので、時間的にはハードでしたが目標があることで頑張れました。

——収録曲も、ビート感の強い楽曲から歌モノまで、バラエティにとんでいますね。

全曲が主役みたいなアルバムになったと思います。楽曲自体はどれもカッコイイものに仕上がっていますが、それだけだと僕らの色とは少し違うなと思ったので、歌詞には思いっきり遊び心を織り交ぜています。そのギャップも楽しんでもらえたら嬉しいですね。

——制作はどのように進めていきましたか?

楽曲は仲間やNaoki Itaiさんの力を借りつつ、自分たちで作詞作曲しています。

——では、表題曲の「一撃SNIPER」について。

ホワイトデーにMVも配信していますが、ビート感の強い楽曲に、サビは突き抜けるキャッチーさを意識しました。ライブでもサビは一緒に振りを出来るような曲になっています。“撃ち抜く”をキーワードに、メンバーそれぞれが持ち寄った歌詞を1つに仕上げていきました。

——「カチカチマウンテン」もダンスサウンドですね。

この曲は昔話を現代の視点で書いた歌詞なので、ライブでは曲に合わせて紙芝居を用意しています(笑)。普段、DJをしているメンバーがいたり、僕は絵を描いたりもするので、ダンサーやシンガーという括り以上に、エンターテイナーでありたいなと思っているんです。

——とはいえ、歌声だけでも4人の個性がすごく感じられました。

僕とSHIRAHANがラップ担当です。SHIRAHANはカタカナでワードが聞こえるくらいハキハキしたラップをするのが特徴ですね。KARASUは音域の広い歌声で一番器用なタイプ、RYOはメインヴォーカルで甘い声をしています。

——歌詞では、ストーリー性のある「KEDO☆DEMO」が印象的でした。

10代の頃のすぐに変化する気持ちの揺れや、大人になってからの踏ん張りきれない日常を描いているので、歌詞を見て“俺らのことをバカだなぁ”と思ってもらえれば(笑)。

——聴き応えのある楽曲とのギャップが楽しめると。

そうですね。曲はカッコイイけれど歌詞が面白いとか、バラード曲だけどライブではめちゃくちゃ激しいダンスをしているとか、聴いてくれる人たちの想像を超えていきたいんです。ツアーでは、一部はダンス、二部は歌と、違う見せ方を用意しているので色々な視点で楽しんでほしいです!

夢を追いかけて上京したけど、食べていくためのバイトで必死だった

YUMA ゆま share lock homes SLH 踊ってみた FRONTIER タウンワークマガジン インタビュー
——ここからは、バイト経験について伺いたいと思います。

ダンサーになりたくて16歳で上京してからは、たくさんのバイトをしました。最初は若すぎてなかなか定期のバイトが決まらなくて、1年くらいは単発の仕事が多かったですね。中学時代からダンスをしていて、上京すればすぐに有名になれるだろうと思っていたのに、実際は家賃も高いし仕送りもなかったので、2〜3年はステージにも立てないくらい生活が苦しくて。まずは食べていくためのバイトといった感じでした。

——初めて、定期的に働いたバイトは?

ガソリンスタンドです。その後、深夜帯のバイトが出来る年齢になってからは、掛け持ちで、コンビニとカラオケ店でも働きました。それで、多少なりともご飯が食べられるようになったことで、本格的にダンスに取り組めるようになりました。

——生活が成り立たないと夢を追うのも大変だと。

そうですね。ダンスに打ち込めるようになった後は、クラブのショウケースに出るんですけど、次はチケットのノルマが大変で。ステージに出るたびに出費は重なるし、お客さんがゼロの状態で踊ることもあったけれど、それでも当時は“踊れる”ということが大事でしたね。

上司や先輩に守られている安心感があったガソリンスタンドでのバイト時代

YUMA ゆま share lock homes SLH 踊ってみた FRONTIER タウンワークマガジン インタビュー
——なるほど。ガソリンスタンドでのバイトはどうでしたか?

すごく楽しかったです。17歳くらいの自分からすると“大人の女性って可愛いな”とか、“おじさんって渋いな”とか上司やバイト仲間がすごく大人に見えて、守られているような気がして居心地が良かったですね。

——作業としてはどんなことをしていましたか?

セルフではなくフルサービスのお店だったので、給油や車の誘導、洗車のほかに、馴れてくるとオイルの交換やエンジンルームの整備もしました。スタンドは外で働くので寒さや暑さは大変でしたけど、夏場は洗車で水を使うのが気持ち良かったし、自分が洗車をしたことでお客さんが喜んでくれるという成果の分かりやすさも自分には向いていました。

——印象に残っているエピソードはありますか?

初めてベンツに給油した時に大失敗しました。ハイオクの給油ホースが届かなかったので、軽油を入れたら車が止まってしまって(苦笑)。当時は、ガソリンと軽油の違いがあまり分かっていなかったんです。店長にはめちゃくちゃ怒られました。

——落ち込みましたか?

反省しましたね。ただ、僕はバイトに入ると最初にまずマニュアルをちゃんと読ようにしているんです。“そこに書いてなかったから仕方ない”と思っている節もありました(苦笑)。それを上司に言うかどうかは別として、怒られた時に、自分のメンタルを守る手段も必要だなと。あとは、失敗したら何がいけなかったのかはしっかり考えられる人間でいたいなと思いました。

職種を選ばず色々なバイトをしたのは“やったことがない”を減らしたかったから

YUMA ゆま share lock homes SLH 踊ってみた FRONTIER タウンワークマガジン インタビュー
——他には、どんなバイトをされていたのでしょうか?

短期のものも入れると数え切れないほど色々なバイトをしました。ガソリンスタンドを辞めて少しお金に余裕が出てきた時に、色々な出会いや経験値がほしくて、1日に2〜4件のバイトを掛け持ちしたり……。居酒屋のホール&キッチン、スーパーの店員、自販機にジュースを補充するバイト、ティッシュ・チラシ配り、高速パーキング、ライブハウス、製本工場の断裁、清掃業、バーテンとかですかね。“やったことがない”を減らしたかったんです(笑)。スケジュールの組み方も、その時に習得しました!

——そんな中で、特別な出会いはありましたか?

最初に話したコンビニの深夜バイトで出会った人が、SHARE LOCK HOMESの初のマネージャーになりました。10歳年上だったので、その方がグループの戦略を考えたり、現場に顔を出してくれたことで、“大人の考え”を手にいれた気がしましたね。今は別の現場で働いていますが、いつかまた一緒に仕事が出来たらと思っています。

メンバーとの絆――裏方に回ってもメンバーを支えていこうと思った時もあった

YUMA ゆま share lock homes SLH 踊ってみた FRONTIER タウンワークマガジン インタビュー
——色々な職種を経験したことで、ダンス以上にハマってしまうことはありませんでしたか?

バーテンは、お酒もお客さんと話をすることも好きだったので、一生の仕事にしようかなと思った事はありました。ただ、それはグループの裏方に回ろうと思った時期でもあって……。

——SHARE LOCK HOMESの裏方ですか?

はい。メンバーのSHIRAHANとRYOには、「俺とやれば売れるから!」と言って東京に誘ったのになかなか芽が出なかったので、自分が裏方に回ってでも彼らをバックアップしようと思った時期と重なったんです。でも、それを伝えたら、RYOが「YUMAがステーキで俺たちは周りの野菜なんだよ」って言い出して。今では、笑い話なんですけど(笑)。メンバーが引き止めてくれたこともあり、グループを続ける決心をしました。

——今のこのメンバーだからグループも続いているわけですね。

はい。ダンスや歌をやるなら、今のメンバーとじゃないと面白くない。もし一人だったらバーテンか、絵の道に進んでいたかもしれないです。

——改めて伺いますが、バイトが今に活きていると感じることはありますか?

今お話した経験や出会いをもらえたこと全てですね。徐々に芸能の仕事で食べていけるようになって、バイトを辞める決断をした時はすごく怖かったんです。バイトに支えられて生きてきたので(笑)。やった分だけ給料になるとか、定期的にお金が入ることが安心につながっていたので、バイトが夢を追うための基盤を作ってくれていたんだなと思います。

■Profile
YUMA
(ゆうま)

2007年にダンスグループとしてSHARE LOCK HOMES(シェア・ロック・ホームズ)を結成。影山ヒロノブ、遠藤正明、Geroなどのバックダンスを務める実力派。動画サイト“踊ってみた”では総再生回数5000万回以上。今年1月からは、HIPHOPダンスボーカルユニットとしての一歩を踏み出した。1月からはアルバムのリリースに先駆け3ヵ月連続で、新曲のMVを配信中。6月から10月にかけて、グループ至上最大規模のZepp Tokyoを含む、全国8都市10公演のツアーを開催予定!

◆SHARE LOCK HOMES OFFCIAL SITE: https://sharelockhomes.jp/
◆ YUMA Twitter@SLH_YUMA

企画・編集:ぽっくんワールド企画 撮影:河井彩美 取材・文:原 千夏

早速バイトを探してみよう