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2015年04月23日

「気が多い」人はなぜモテるのか│岩崎夏海

恋愛ゲーム

『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』作者の岩崎夏海さんが、混沌とした現代をどうとらえればいいのか? を書き綴っていく社会評論コラム。この記事は岩崎夏海メールマガジン『ハックルベリーに会いに行く』よりお届けします。

恋愛を「ゲーム」としてとらえてみる

恋愛を上手くいかせるコツは、ズバリ、「気が多くなること」でしょう。
この法則をなぜ発見できたかというと、それはモテる人をさんざん観察した結果です。モテる人をさんざん観察した結果、ある一つの共通点を見出しました。それは「気が多いこと」です。モテる人は気が多いのです。同時にたくさんの人を好きになるのです。

では、同時にたくさんの人を好きなると、なぜモテるようになるのか? それはこういうわけからです。

まず覚えておいてほしいのは、「恋愛とは本質的にゲームである」ということです。そしてゲームである以上、上手くいった上手くいかないや、勝ち負けがつきまといます。
なので、ゲームが好きだったり、ゲームに熱中できない性格だと、恋愛もなかなか上手くいきません。また、恋愛とゲームの相性がいいのもそのためです。世の中には数え切れないくらいの「恋愛ゲーム」がありますが、それは、恋愛そのものが本質的にゲーム性を帯びているからです。

さて、「恋愛がゲームである」ということはお分かり頂けたかと思います。では、そのゲームのような恋愛を上手くいかせるためには、どういった取り組みが必要でしょうか?
それは、「面白くする」ということなのです。

ゲームに最も必要なことは、「やっていて面白い」ということです。これ以外の要素は必要ないくらいです。
恋愛もこれと全く一緒で、上手くいかせるためには「面白くする」必要があるのです。参加する人が面白がれるような仕組みを構築することが、恋愛を上手くいかせるコツなのです。

面白くするには「参加人数を増やす」こと

では、恋愛をゲームのように面白くするにはどうすればいいのか?
一つには「ドラマの主人公化させる」というのがあります。ただ、これについてはまた別の機会に詳しく述べたいと思います。
もう一つは、「参加人数を増やす」ということです。

ゲームというのは、参加人数が多ければ多いほど面白い――これは「絶対的な真理」です。
以前、ファミコンやゲーセンが流行った頃、一人でもくもくとゲームをする人が大量に出現して、「ゲームとは根暗な人が一人でもくもくとするもの」と思われていた時期がありました。
しかしその後、ゲームボーイやネットゲームが出現したことによって、そうした人たちが大量に「対戦ゲーム」や「多人数参加型ゲーム」に流れ込んでいきました。そして今、大流行しているのが「ソーシャルゲーム」です。大人数が参加して、その中で遊ぶものです。

このように、ゲームの歴史を見ても、「ゲームというのは参加人数が多ければ多いほど面白い」という「絶対的な真理」の存在は明らかです。
そのため、恋愛を上手くいかせようと思ったら、この「ゲームにおける絶対的な真理」を移し替えてやればいいのです。
すなわち、参加者を多くする――このことが、恋愛を面白くし、引いては、それを上手くいかせるコツとなるのです。

もし相手が「気の多い人」だったら?

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考えてみてください。
例えば、あなたが恋心を抱いている相手がいたとします。
その相手があなたを好きだったら、嬉しいですが、あまり面白くはないですよね。簡単に手に入って、興醒めです。

では、その相手があなたのことも好きだけれども、他の人も好きな「気の多い人」だったらどうでしょうか?
これは、俄然燃えてくるはずです。その他の人との競争になるので、純粋にゲーム的な面白味が生まれ、引き込まれてしまいます。

さらに、別のケースも考えてみましょう。
あなたが好きな相手がいたとして、その相手があなたを好きではなく、誰か別の人一人を好きだった場合、あなたはきっと、「面白くない」と思って、簡単に諦めてしまうでしょう。
しかしながら、その相手があなたを好きではないものの、あなた以外の複数の人を好きな「気の多いタイプ」だったらどうでしょうか?
その人が気の多い分、「自分にもチャンスがあるのでは?」と思って、そのゲームに参加してみたくなりませんか?
このように、「気が多い人」というのは、さらに別の人からも好かれるという吸引力があるのです。

あなたが「気の多い人」だった場合

さらに、あなたが「気が多い人」であったケースを考えてみましょう。
ある時、あなたはAという人物に好意を示し、モーションをかけます。しかし、Aはあなたに興味がなく、失敗に終わったとします。

もしあなたがAに一途だった場合は、Aのことが忘れられず、悶々とした日々を過ごすことになるでしょう。そのため落ち込んでしまい、魅力はますます減退します。そうして、Aのあなたに対する印象も、どんどんネガティブなものになっていくでしょう。

しかし、あなたが気が多いタイプで、Aに振られた次の日に、Bにモーションをかけていたら、Aはあなたのことをどう思うでしょうか?

ここで、恋愛経験の浅い人は、「そんなの怒り出すに決まっている」と思うのですが、実際は違うのです。怒り出す以前に、Aは「言いしれぬ不安な気持ち」にさせられるのです。
「あれ、昨日あの人をふっちゃったけど、まずかったかな?」
そういう気持ちにさせられます。そうして、これまで気にならなかったあなたのことが、急に気になり出してくるのです。

では、なぜAは不安になってあなたのことが気になるのか?
それは、こういう理由からです。

「気が多い」人がモテてしまうロジック

まずAは、あなたという人間が「気が多い」ということをそこで知ります。そして、この「恋愛ゲーム」に参加しているのは、あなたとAだけではなく、Bもいるということに気づかされます。つまり、このゲームは「参加者が多い」ということに気づかされるのです。
すると、そこに「面白そうだな」という興味を覚えてしまうのです。なぜなら、参加者の多い恋愛ゲームは、それだけで面白くなることが確定的だからです。そして、「自分もそれに参加したい」という気持ちが、急速に芽生えてくるのです。

だからAは、あなたを振ってしまったことを後悔し始めます。そうして、もう一度参加しようとしてくる可能性――つまり、あなたのことを好きになる可能性も、大いにあるのです。

企画:プレタポルテby夜間飛行

◆岩崎夏海メールマガジン「ハックルベリーに会いに行く」
毎朝6時、スマホに2000字の「未来予測」が届きます。このメルマガは、『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』(通称『もしドラ』)作者の岩崎夏海が、長年コンテンツ業界で仕事をする中で培った「価値の読み解き方」を駆使し、混沌とした現代をどうとらえればいいのか?――また未来はどうなるのか?――を書き綴っていく社会評論コラムです。ご購読・詳細はこちら

岩崎夏海岩崎夏海(いわさきなつみ)
1968年生。東京都日野市出身。 東京芸術大学建築科卒業後、作詞家の秋元康氏に師事。放送作家として『とんねるずのみなさんのおかげです』『ダウンタウンのごっつええ感じ』など、主にバラエティ番組の制作に参加。その後AKB48のプロデュースなどにも携わる。 2009年12月、初めての出版作品となる『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』(累計273万部)を著す。近著に自身が代表を務める「部屋を考える会」著「部屋を活かせば人生が変わる」(累計3万部)などがある。