「バイトでミスをしてへこんでいるとき」に読みたい漫画3冊
「商品を落として壊しちゃった」「オーダーを聞き間違えた」などなど、バイトでミスをして落ち込むこともあるはず。そんな時に「よし、バイト頑張ろう!」と思えるような、元気をもらえる漫画をヴィレッジヴァンガード下北沢店のコミック担当、中澤孝紀さんに紹介してもらいました!
人間は美味しいものを食べれば元気になる。まさに真理
『忘却のサチコ』
阿部潤
1~2巻 小学館
落ち込んでいるときって、あまり食欲がなくても目の前に美味しいものが出てきたら、やっぱり笑顔になっちゃいませんか? そんな人間の真理をついたグルメ漫画。最近、流行のグルメ漫画ですが、これは他とは違うアプローチで、結婚式をドタキャンされて絶望の淵にいた29歳の女性主人公、サチコがツライことを忘れるために食べまくるんです。でも、悲しいご飯ではなく、出てくる食べ物は美味しそうだし、何より食べているときのサチコの恍惚とした顔がたまりません(笑)。読んだ後は、「バイト帰りに美味しいものでも食べるか!」って気持ちになれるハズ。
失敗しながら頑張る主人公に勇気がもらえる
『午前3時の危険地帯』
ねむようこ
全4巻 祥伝社フィールコミックス
この漫画はウチの店の女性スタッフが「仕事で嫌なことがあったらまずこれを読む」というぐらいのバイブル(笑)。社会人1年目の主人公のたまこが激務のパチンコ専門のデザイン会社に入社し、仕事にも恋愛にも奮闘するストーリー。ちょっと頼りないけれど、前向きなたまこが失敗をしながらも頑張る姿に共感するところも多いのでは。仕事での「あるある」バナシもリアルですし、登場人物の恋愛模様も引きこまれてしまって胸キュンシーンが多いのも特徴。前向きに生きると恋も仕事もうまくいく!を描いたお手本漫画。
ハルモヤさんの自虐ギャグで、辛いことも爆笑でスッキリ!
『ハルモヤさん』
まんしゅうきつこ
新潮社
1巻~
30歳、実家暮らし、近所の図書館で働いており収入も少なめのハルモヤさん。性格もかなりこじらせていてプライドは高いけどひねくれ者。悲しいことがあったときは土手で野草ののびるをむしってストレス解消をしています。昔好きだった人に忘れられていたり、お見合いに失敗したりと切ない出来事を見ていると「ハルモヤさんよりは…」と思うこと間違いなし。絵柄もかわいく、ギャグが散りばめられているので大笑いして落ち込んだ気持ちをスッキリさせるにもぴったり!
ヴィレッジヴァンガード下北沢
住所:東京都世田谷区北沢2-10-15マルシェ下北沢
電話:03-3406-6145
営業:10:00~24:00
下北沢店は全国でも漫画の取り扱いが豊富。コミック担当の中澤さんは月100冊はチェックするという漫画の鬼。ひげモジャのワイルドな風貌を持ちながら好きなジャンルは少女漫画というギャップ萌えメンズ。
取材・文:中屋麻依子