梅雨時の洗濯&部屋干し対策。ポイントは“菌対策”と“早く乾かす”にアリ!
ジメジメとした日が続く梅雨のお悩みといえば洗濯物。
なんだか洗濯物も洗濯機もカビ臭い…なんて経験、誰もがあるはず。このニオイ解消の極意は「菌対策」と「早く乾かす」にありました。さっそく解説していきましょう。
洗濯の前に、洗濯機をお手入れしよう!
【1】洗濯槽クリーナーで洗濯機を除菌せよ
「我が家の洗濯機、なんかカビ臭いんだよね——」なんて憶え、ありせんか? しかもこのニオイの正体、実はカビではなく菌なんです。
この事実は世界で初めてライオン(株)が解明したのだそう。今回の同社のお洗濯マイスター山縣義文さんに詳しく聞きました。
しかも、調査した家庭の洗濯機(14台)のすべてからこの菌を検出したそう。
また20代独身女性のうち4割が、洗濯槽クリーナーを使用したことがないという衝撃データも!
洗濯槽や洗濯物のニオイが気になったら、まずはクリーナーで洗濯機のお手入れをして、菌を落としましょう。

20代独身女性の4割が洗濯槽クリーナーを使ったことがないとか。ニオイが気になったら、洗濯機の取扱説明書を読んで洗濯槽を洗おう
【2】洗濯機はフタをあけ&周辺の湿度を下げる
汚れがちな洗剤投入口なども、古布などでこすってキレイにするのがいいそうです。
また、脱衣所に洗濯機を置いている場合、洗濯機の周囲は湿度が高いことが多いので、風通しを良くして湿度を下げるよう工夫しましょう。

洗濯のフタは開けておく習慣を
【3】くず取りネットもキレイに
洗濯機用のくず取りネット、もしかしてゴミをためっぱなしにしていませんか? 実はそのゴミを栄養にして、菌が増殖しているかもしれません。
もし汚れているなら、たまったゴミは捨てて、古歯ブラシでこするとよいでしょう。

洗濯機の内側、くず取りネットは案外汚れているもの。こちらもお手入れを!
【4】除菌や抗菌効果のある洗剤&酸素系漂白剤・柔軟剤を使う
菌が付着している洗濯機で衣類を洗うと、衣類に菌が移る現象「通称:菌移り」も確認されているとか(怖ッ!)。
そのため、梅雨時は除菌効果のある洗剤、漂白剤ダブル使いが効果的です。
柔軟剤が好きな人は抗菌効果のあるものをセレクトするとよいそうです。

抗菌効果のある洗剤(右)と除菌・抗菌効果のある漂白剤(左)は梅雨時期の心強い味方!
いよいよ洗濯!
【5】洗濯物は溜めずに小まめに洗う
「ひとり暮らしだから洗濯物は2〜3日分、溜めて洗っている」「脱いだ衣類は、洗濯槽にいれている」なんて人、多いのではないでしょうか。
実はこの何気ない行動も、衣類や洗濯槽の菌の増殖のもと。衣類は通気性の良いバスケットなどに保管しておき、少ない量でもできるだけ小まめに洗うのがオススメです。

洗濯物は毎日、少しずつ洗う
【6】洗い終わった洗濯物はすぐに干す
ニオイ対策は、もちろん干し方にも及びます。
洗濯は終わったら、洗濯槽内に置きっぱなしにするのではなく、即干しましょう。
「菌は増殖スピードが早いんです。ちょっとの油断が菌の増殖につながるんですよ」とのこと。

洗濯物を干すときは、風通しを意識
【7】エアコンのドライ&扇風機をまわす
早く乾かすのに欠かせないのが、室内に風の通り道をつくること。空気が動くことで乾きが早くなり、同じ衣類でも乾く時間に30分以上、差がつくことも。
ひとり暮らしなら、扇風機やエアコンのドライを活用するのがオススメ。また、衣類は重なりをつくると風通しが悪くなるので、重なりはつくらないよう、心がけて!

ミニサイズのサーキュレーター。梅雨時期はほぼ毎日、活躍するすぐれもの
【8】洗濯ハンガーはアーチ状に干す
洗濯ハンガーの干し方にもコツがあります。
外側に長いもの、内側に短いものを干す「アーチ干し」だと風通しがよくなり、乾きがぐっと早くなります。また、シャツの場合、襟はたてる&ボタンはあけるとGOOD!

洗濯ハンガーは外側に長いもの、中は短いものと、アーチ状に吊るすと乾きが早くなる
衣類が臭いと感じたら
それでも衣類が臭ってしまったら、洗面器に洗濯1回分の洗剤と酸素系漂白剤を薄めて、衣類を30分から2時間ほどつけ置おき、もう一度、いつも通り洗濯をしてみましょう。ニオイがとれるとのこと。
※この記事は2015年06月19日に掲載されたものです。
取材・文:嘉屋恭子
ライオン株式会社:http://www.lion.co.jp/ja/