スマートフォン用サイトを表示

アルバイトや転職に役立つ情報が満載!最新のお仕事ニュースなら【タウンワークマガジン】

2015年11月19日

リア充と非リア充──努力できる人と努力できない人

sergein100500071

『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』作者の岩崎夏海さんが、混沌とした現代をどうとらえればいいのか? を書き綴っていく社会評論コラム。今回は、この記事は岩崎夏海メールマガジン『ハックルベリーに会いに行く』よりお届けします。

Q.リア充って?

僕はコンプレックスの塊のような人間です。「リア充・非リア充」が何なのかわかりませんが、イケてない層な気がしていて、人と比べてしまい心がえぐられるような気持ちになります。リア充とか非リア充と言うのは一体何なのでしょうか? あと、コンプレックスや悔しさがなさそうに見える人たちは、なぜそうしていられるんでしょうか?

リア充は問題意識を高く持っている

「リア充」というのは、結局「自分で自分をコントロールできる度合いの大きい人」ではないでしょうか。そして「非リア」というのは、「自分で自分をコントロールできない人」。自分で自分をコントロールできないから、自分に振り回されて、不幸を味わうというわけです。

努力するしかない──という局面で、努力できる人とできない人とがいます。努力できる人というのは、自分をコントロールできる人。努力できない人は、自分をコントロールできない人です。努力しなければならないと分かっているにもかかわらず努力できないというのは、結局自分をコントロールできていないからなんですね。

では、どうすれば自分をコントロールできるのか?実は、リア充の人というのは、この問題に対して常に意識が高いといえます。このテーマに対する準備が万端整っている。一方、非リアというのは、「どうすれば自分をコントロールできるか?」という問題意識をなかなか持ちません。それ以前に、「自分はどうせ自分をコントロールできない」と諦めてしまったり、「自分は自分をコントロールできない、どうしよう」とくよくよ悩んでしまったりしている。そういうムダな時間を過ごしているというわけです。つまり、非リアは「問題解決能力が低い」という特性も併せ持っているといえます。

ところで、非リアにもそれなりに役割があります。それは、「リア充に敗れる存在」ということ。リア充に対しての比較対象として、存在価値があるのです。いわゆる「負ける相手」ですね。

勝負は何ごともそうですが、「負ける相手」がいなければ勝つことはできません。だから、リア充が存在するためにはどうしても非リアが必要なのです。そのため、非リアはある一定量、社会の中でその存在を認められています。他ならぬリア充が、非リアの存在を必要としているのです。

だから、非リアは非リアでそれなりに居心地がいいということころがあります。非リアにとどまっている人というのは、そういう低いところに安住してしまう性質があるのだと思います。その意味では、怠惰で意気地なしなところがあるんですよね。

コンプレックスがない人間なんていない

コンプレックスや悔しさがない人間というのは、この世に存在しません。ですが、それを表に出さない人間というのはある一定数存在します。ですので、その人にコンプレックスや悔しさがないように見えたなら、それはあなたがすっかり騙されてしまっている──ということに他なりません。もちろん、騙されてもけっこうなのですが、ぼく自身は、人から騙されるとあまりいい気持ちがしません。そのため、幼少の頃より人の本心、本音を見抜くという訓練を積み重ね、今では騙されることも少なくなりました。

ここで、一つだけ強調しておきたいのは、ぼくが生まれつき人の本心、本音を見抜くのが得意だったわけではない──ということです。むしろ、子供の頃は不得意でした。また、親から教わったわけでもありません。これは、ほぼ100%努力で、しかも独学で身につけたものです。ですので、人間には誰でも、それくらいの能力は備わっていると考えています。

企画:プレタポルテby夜間飛行

◆岩崎夏海メールマガジン「ハックルベリーに会いに行く」
毎朝6時、スマホに2000字の「未来予測」が届きます。このメルマガは、『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』(通称『もしドラ』)作者の岩崎夏海が、長年コンテンツ業界で仕事をする中で培った「価値の読み解き方」を駆使し、混沌とした現代をどうとらえればいいのか?――また未来はどうなるのか?――を書き綴っていく社会評論コラムです。ご購読・詳細はこちら

岩崎夏海岩崎夏海(いわさきなつみ)
1968年生。東京都日野市出身。 東京芸術大学建築科卒業後、作詞家の秋元康氏に師事。放送作家として『とんねるずのみなさんのおかげです』『ダウンタウンのごっつええ感じ』など、主にバラエティ番組の制作に参加。その後AKB48のプロデュースなどにも携わる。 2009年12月、初めての出版作品となる『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』(累計273万部)を著す。近著に自身が代表を務める「部屋を考える会」著「部屋を活かせば人生が変わる」(累計3万部)などがある。