年越しどん兵衛に最も合うちょい足し食材は? ネットで話題のレシピを比較してみた
日本の大晦日に欠かせないものと言えば「年越しそば」。スタンダードなかけそばを食べる方も多いかと思いますが、今年はちょっと冒険してみませんか?
今回筆者が挑戦したのは、カップそばの「どん兵衛」を使ったちょい足しアレンジ。ネット上で“この組み合わせがうまい!”と囁かれている食べ方を中心に試し、美味しかった順に勝手にランキングにしてみました。
大晦日まで忙しくバイトを頑張るあなたも、「年越しそばを食べる暇がない…」なんて諦めず、ぜひアレンジどん兵衛で2015を締めくくりましょう!
第1位:豆乳
●見た目で躊躇することなかれ! 深みマシマシのつゆがたまらない逸品
ちょい足し…というよりは、かなり大胆に豆乳を使うこちらのアレンジ。作り方は、
2.1を粉末スープを入れたどん兵衛のカップに注いで3分待つ。
以上で完成です。
見慣れない白色のつゆに、少々不安を覚えながらもひと口飲んでみると…
これは美味しい! すごく美味しいです!! つゆの味は豆乳によって深みを増し、より風味豊かに。口の中には大豆の香りがしっかりと広がります。かといって、豆乳の味だけが浮いているのではありません。どん兵衛のつゆの味と実に見事に調和していて、お互いの風味の良さを引き立て合っている感じ!
豆乳を入れると単にまろやかな味わいになるのかと思っていましたが、むしろもともとのつゆの味がキュッとしまったような気がします。これはもはや、正しい食べ方の一つなのでは?
・意外性:★★★
・おいしさ:★★★★★
第2位:にんにくチューブ
●食欲をそそる風味で、麺もつゆもどんどん口に…!
せっかく上品な味わいのつゆなのに、にんにくを入れたら台無しになってしまいそう…と若干の抵抗感を覚えながらも実践。通常通り作ったどん兵衛の麺の上ににんにくを出すと、案の定、蒸気に乗ったにんにくの香りが主張してきました。
ほんの少しの量なのに、強い…強すぎるよにんにく…。食べる前から「失敗」の二文字が浮かびましたが、ズズッとひと口食べてみます。
あれっ? いやいや、もう一口…。んんっ?……なるほど……。まさかこれ、美味しいやつですね?
そう、予想を見事に裏切り、美味しかったんです、これ。つゆ全体ににんにくの味が溶け込んでも、もとのつゆの旨さが完全に潰れることはありませんでした。食欲の湧く味わいに、気が付けばどんどん食べ進めてしまいます。優しい風味じゃ物足りない!という気分の時には、ぜひこの“スタミナどん兵衛”をどうぞ。
・意外性:★★★★★
・おいしさ:★★★★
第3位:歌舞伎揚げ
●甘辛い和の風味がつゆにしっかりマッチ!
どん兵衛に付いている天ぷらの代わりに、歌舞伎揚げを浮かせます。するとどんどんつゆを吸って、約1分程度で完全にふなふなに。
ふなふなと言うとちょっと残念な気がしますが、意外にもこれはこれで美味! つゆの味にも違和感なく馴染んでいますし、つゆでひたひたの状態になっても、歌舞伎揚げの甘辛い風味は健在でした。
どん兵衛の天ぷらのサクサク感がお好きな方には物足りないかもしれませんが、具の一つとして、ぜひトッピングしてみて欲しいです。ちなみに、そば全体の味にはこれといった変化はないので、インパクトは弱いかも。
・意外性:★★★
・おいしさ:★★★★
第4位:インスタント味噌汁
●味噌の主張がちょっと…強すぎ?
作り方はいたってカンタン。
2.3分後、インスタント味噌汁を入れて、よく溶かす。
以上です。
まず、結論から言いましょう。美味しいんです。…でも、普通。インスタント味噌汁を入れたことで美味しくなった!という感動は特になく、とにかく普通に食べられる美味しさでしかありません。
味噌汁の味の方が強くて、もとのつゆの良さを感じられなかったのが残念。あえて入れる意味はない、ですかね。
・意外性:★★
・おいしさ:★★★
第5位:ごはんですよ
●磯の風味×磯の風味、果たして結果は…?
こちらは、筆者が「きっと美味しくなるはず!」と考えていたアレンジ。どん兵衛と言えば、天ぷらの桜海老の風味が印象的なので、それに合わせて「ごはんですよ」の磯の香りをプラスすると美味なのでは?と。
通常通りどん兵衛を作り、「ごはんですよ」をトッピングしていただきます。しかし、少しつゆに溶かすだけでは特に味は変わらず。もちろん麺に絡めて食べれば「ごはんですよ」の風味を感じられるのですが、そばと併せたことでの相乗効果は特にありませんでした。
結果的に、大さじ5~6くらいの「ごはんですよ」を入れたでしょうか。そうしたところで、やっとつゆから漂う磯の風味を楽しめるようになったのですが、なんだか味が濃すぎる感じ。ん~、なんだかそばも「ごはんですよ」ももったいない。やっぱり「ごはんですよ」をそばで食べるのは邪道だったみたいです!
・意外性:★★
・おいしさ:★★
第6位:牡蠣の缶詰
●冬の蕎麦屋の定番は、やっぱり蕎麦屋で食べるのがイイ!?
寒い時期になるとそば屋のメニューに登場する、牡蠣独特の旨みが効いた「牡蠣蕎麦」。この高貴なお味を自宅で簡単に…と目論み、筆者が思いついたのは缶詰を使うこと。
しかしいくつかのお店を探して見つかったのは、牡蠣は牡蠣でも牡蠣の燻製の缶詰のみ…。イチかバチか、通常通り作ったどん兵衛の上にトッピングし、缶詰のオイルもちょっぴりつゆに垂らします。
う~ん、はっきり言いましょう。これは…失敗! もちろん美味しいんです、牡蠣自体は。でも、そばから完全に味が浮いています。つゆもなんだか香りが損なわれて、あまり箸が進みません…。どうぞ、ぜひ一緒にせずに、それぞれで美味しくいただいて下さいっ!
・意外性:★
・おいしさ:★
おまけ:ごま油(油そば)
●和のダシ×ごま油の相性は◎! しかし…!?
最後のおまけにもう一品。数年前にネット上で話題となった、どん兵衛のうどんを「油そば」にアレンジして食べる方法を、そばにて実践してみました!
作り方は以下の通り。
2.1に粉末スープの3分の1と、ごま油大さじ1を入れてよく混ぜる。
ごま油を入れると、温かい麺に絡んで香ばしい香りがふわっと立ちのぼってきます。これは食欲をそそられる! 麺をすすってみると、粉末スープの和の味とごま油の風味もケンカすることなく、相性ぴったりです。これはなかなか美味しい!
ただ、麺との相性を楽しむなら、やはりもとのアレンジの通り「うどん」を使った方がいいでしょう。あえて「そば」をこの味にするメリットが、あまり感じられませんでした…。
・意外性:★★★★
・おいしさ:★★★
以上7品でお試しは終了。個人的なベストは豆乳、という結果になりました!
年越しそばを食べ終えたら、2016年はもうすぐそこ。新年の目標は、学校生活でもアルバイトでも、今回のアレンジのように“チャレンジ精神”を大切にする…ということでいかがでしょうか? それではみなさん、良いお年を!
文:山田彩(エフェクト) 企画:エフェクト
※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。