1/21大寒は卵が最も美味しい時期。でも食べるだけじゃない、殻の驚くべき活用術
2016年1月21日は大寒。暦の上で、一年で最も寒いこの時期に、寒さをこらえて鶏が産んだ卵は美味しくて滋養たっぷりなんだそう。
なるほど、では早速卵かけごはんでも……、さあ卵を割って、殻をポイっと……と、ちょっと待って! 実は卵は中身だけでなく、殻にもスゴイ活用法があるんです。美味しくって栄養があって、さらに殻まで活用できるなんて……なんて無駄がないんでしょう。でもネット上には「へー」とうなずけるものから、「本当に?」と勘ぐってしまうような眉唾な情報でいっぱい。
そこで筆者が卵の殻にまつわるウワサを実際に検証してみました。
2、卵の殻の内膜は小鼻パックになるらしい
3、卵の卵白と殻を合わせてパックになるらしい
4、卵の殻でマグカップの茶渋が落ちるらしい
今回試したのはこの4つ。卵のポテンシャルとやらを見せていただきましょう。
1、卵の殻で鍋のこびりつきがきれいになるらしい
まず一つ目のこのウワサ。
「頑固なこびりつきが卵の殻で落ちるわけないじゃん!」という気持ちでいっぱいですが、ネット上のウワサによると卵の殻で傷をつけることなく汚れを落とせるらしいのです……。
そんなわけで対戦相手はこちら。10年くらい汚れを落とすことをあきらめたまま使われているヤカンです。本当にこの10年くらいこびりついた頑固な汚れが卵の殻でどうこうなるというのでしょうか。
こちらは、ナイロンのネットなどに卵の殻を入れてこするという方法で検証してみました。
!?
お、落ちてる……!
30分ほどこすってこちらです。正直、眉唾でしたが落ちました……! 汚れがひどすぎて完全に曇っていたのに、ちょっとこちらを映せるぐらいになりました。ジャージ姿の筆者がうっかり映りそうになっています。
結構骨の折れる作業ではありましたがあと1時間ぐらいかけたらすべてピカピカになったかもしれません。鍋の汚れのほか、コンロの汚れや、ガラスコップの曇り取りなんかにも使えるそうですよ。
2、卵の殻の内膜(卵殻膜)は小鼻パックになるらしい
続いてのウワサ、卵の殻の内膜(卵殻膜)は小鼻パックになるらしいというもの。実は、卵殻膜にはコラーゲンやヒアルロン酸、グルコサミンなど美容や健康をアップさせる成分がたくさん含まれているのだそう。中国や日本でも、昔の人たちは卵殻膜を絆創膏として使用していたそうですよ。
卵の中身は料理に使い、殻は少し洗って水分を軽く飛ばしておきました。そして卵殻膜を殻から剥がしていく作業に入るのですが……。卵殻膜、めっちゃ剥がしづらい。卵の殻を割りながら少しづつ剥がしていきます。
卵殻膜は洗顔後の肌にそのままペタッと貼り付けました。
貼ってしばらく置くと、膜が水分を失って貼りつき、肌がつっぱってきます。カピカピになりますのでそのタイミングで膜をはがします。剥がした膜、水分を失って花びらのよう。
「ものすごい良い!」とまではいかないけれども、肌がつるつるになった気がしました。そして、翌朝の実感として笑いジワが薄くなったような……? これは、殻を取っておいてまたやってみようと思います。ちなみにうぶ毛も一緒に抜けました。パックですが、卵アレルギーの人はやらないでくださいね。
3、卵の卵白と殻を合わせてパックになるらしい
卵白を泡立てたものは「メレンゲ」と呼ばれ、お菓子作りや料理に活用されます。そのメレンゲがパックになるらしいというウワサを検証します。
まずはパックにするために卵白を泡立てました。これがまた骨の折れる作業なんですよね。卵2個分の卵白を、ハンドミキサーを使って泡立てました。
塗りました。肌に塗った時の注意点として、だんだん時間が経つと卵白が水分と分離してきます。だいたい20分もすると水分がポタポタと垂れてくるので、卵白を塗ったら風呂場に直行できるような状態にしておくのがベストです。
黄ニキビができかけていたのですが、卵白パックの翌朝見たら、赤くなっているだけになっていたのが素直にうれしかったです。(※効果には個人差があります)そして肌がつるつるになりましたし、翌朝の肌を見た母親がパックの方法を聞いてきたので大成功だと思います。ただ、卵の殻を混ぜたところ、流す際にお風呂場の床に散らばって大変でした。ジャリジャリするし正直、殻は無くてもいいかもしれません。
4、卵の殻でマグカップの茶渋が落ちるらしい
そして最後に砕いた卵の殻をマグカップに入れてお湯を注いで一晩待つと、茶渋が落ちるというウワサを検証します。卵の殻でコンロや鍋の汚れが簡単に落ちておりますからね! こちらも期待できそうな気はしますが……!
この状態で一晩放置します。
そして翌日。殻を取り除き、こすってみました。あれ、落ちてない……。もしかして条件に問題があったのでしょうか……。今回の結果は、乾燥して保存していた卵の殻を使用してお湯を注ぐという条件下での結果ですが、茶渋は落ちませんでした。
が、後日調べたところ、「細かく砕いた殻と少量の水を入れてこする」とキレイにとれるそうなので、皆さんぜひ試してみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか? 安く手に入り、美味しくて栄養もある卵は、一人暮らしの学生の強い味方ですよね。ぜひ食べた後の殻も活用してみてくださいね。
※効果は個人差があり、あくまでライター個人の感想です。また、卵アレルギーの方は直接肌への使用はおやめください。
文・写真・イラスト:井口エリ(ちぷたそ)