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2016年08月05日

あの人の仕事観:俳優 岡田将生さん

10代で仕事を始めて、20歳のときに本気で俳優の仕事に向き合ったという岡田将生さん。その理由や辛くても仕事に向かっていけるモチベーションをお伺いしました。

岡田将生さん

――岡田さんはスカウトでこの世界に入られたそうですが、もともと俳優という仕事に興味はあったのですか?

「やっていくうちに惹かれていったというのが正直な気持ちです。でも、20歳のときに、俳優の仕事1本でやっていこうと決めて大学を辞めてからは大きく変わりました」

――仕事に専念すると決断した大きな決め手は何でしたか?

「17歳でデビューして、俳優のお仕事をさせていただいているうちに、どんどんこの仕事に対して深く興味を持つようになり、好きになりました。俳優の仕事に正解はなく、実力勝負の世界で、決してひとりではできないし…と頭を悩ませることも多いですが、その分、魅力がたくさんある。才能のある素晴らしい人たちに出会えたり、いままでにない新しい仕事に挑戦できたり」

あの人の仕事観:岡田将生さん

――新しい仕事に挑戦することは、やはり楽しいですか?

「新しい仕事に取り組んでいるときは“楽しさ”よりもプレッシャーが強いですね。楽しいと思えるのは撮影が終わった後の方が多いです。いままでやったことのないことに取り組むときは、やっぱり大変ですし、しんどいですけど、完成した作品を観たり、この役を演じられて良かったと思えたりすると“楽しかった”と思えるんですよね」

――苦労の先の楽しさなんですね。ちなみに、最近、新しいことに挑戦して大変だった経験があれば教えてください。

「映画『秘密THE TOP SECRET』に出演したことは僕にとって大きな挑戦でした。作品自体がかなりシリアスで重い内容をテーマにしており、いままで僕が演じたことのない難しい役どころを与えられたことと、初めて大友啓史監督のもとで作品づくりに携わったことはチャレンジでしたね。ここ最近、明るくハッピーな作品に携わることが多かったので、『秘密THE TOP SECRET』で与えられた新人捜査官の青木一行という役は過去に家族を殺されたというトラウマを持つまったく逆の人物。だから、演じることに怖さがあったんです。

大友監督からは撮影に入る前に連絡がきて『ずっとこの作品のことを考えてくれ』と言われまして。最近では1、2週間で映画を撮ってしまうものもある中、3ヵ月は『秘密THE TOP SECRET』のことで頭がいっぱいでした」

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――実際に撮影して“怖さ”は払拭できたんですか?

「ずっと怖かったですよ。大友監督はカット割りをせずに、長回しをすることで有名。本当に1シーンを1日中撮っていることもザラにあります。そうすると、どんどん体力が落ちてきて芝居の質も下がってきがちになります。でも、大友監督はすぐに見抜きますから、いついかなるときでも全力でぶつかっていかないといけない。だから監督からOKが出てやっと安心ができるという(笑)。ちゃんとご飯を食べないと、みるみるうちに痩せていっていましたからね(笑)。ホント、プレッシャーをかけ続けられる日々でした」

――そんなプレッシャーと戦いながら挑戦して、何か得たものはありましたか?

「なにもないですね」

――えっ!! ないんですか?

「よく“この役を演じて得たものは?”なんて聞かれますけど、正直、よく分からないんです。得たものとか、成長とかはそんなに簡単に自分で分かるものではないと思いますし。ただ、ひとつ言えるのは、役者として大友組のような素晴らしい現場にいられたことは幸せだったということです。

いままで僕が演じたことのないような役を僕に与えてくださるなら、プレッシャーと戦ってでもチャレンジしようと思うんですよ」

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――岡田さんは、監督をはじめ、誰かに求められることが仕事のモチベーションなんですね。

「そうですね。僕にこの役を与えてくれたのなら、撮り終わった後に“岡田でよかった”と思ってもらえるような仕事をしたいです。そして、僕がこの仕事を続けているのは、面白い作品に参加したい、という気持ちも強いです。今回『秘密THE TOP SECRET』で演じた青木という役も、僕以外の誰かが演じたらとても嫌でしたし。面白い作品や役を逃したくない気持ちは人一倍強いかもしれません」

――岡田さんが思う“面白い”とは何なのでしょうか?

「結構、直感なんですよね。脚本を読んだときに“この役は面白そうだ”とか“これは絶対に参加したい”とか瞬間的に判断することが多いです。ですから、具体的に説明するのは難しいんですが…(笑)。でも、いままでやったことのない役やご一緒したことがない方たちとの仕事は“ピン”ときますね。やっぱり、仕事は新しいチャレンジがたくさんあった方が面白いですから」

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●Profile
おかだまさき/1989年生まれ、東京都出身。2007年、映画『天然コケッコー』でメインキャストを務める。2009年『ホノアカボーイ』で映画初主演。この年、第33回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。2010年には『告白』『悪人』で第34回日本アカデミー賞優秀助演男優賞をダブル受賞。2016年10月には映画『何者』の公開が控えている。
●映画紹介
『秘密THE TOP SECRET』
<8月6日(土)全国ロードショー>pr
被害者の脳をスキャンして記憶を映像化するという捜査法で迷宮入り事件の解決に挑む警察庁の特別機関「第九」。室長の薪剛(生田斗真)をはじめ、新人捜査官の青木一行(岡田将生)ら第九チームに与えられたミッションは家族殺しの罪により死刑となった露口浩一(椎名桔平)の脳を見て、行方不明になっている長女・絹子(織田梨沙)を捜し出すというもの。しかし、この捜査をきっかけに事件は次々と連鎖し、第九最大の秘密につながっていく。

※とらばーゆより転載
取材・文:中屋麻依子