スマホ使いすぎじゃない? スマホの疲れを癒す方法を専門家に聞く
スマホというものがある。多くの人が持っている、なくてはならないものだ。その昔は音楽を聴くときはウォークマン、地図を見るときは地図帳など、それぞれに必要とする道具があったけれど、今やスマホがその全てを担ってくれる。

その結果、スマホをとにかく使いまくる!
スマホはもはや時間に関係なく使う。寝る直前までスマホをいじり、起きたら起きたですぐにスマホをチェックする。日中はもちろんスマホ漬けだ。スマホを休まず使いまくる、それが現代人である。

四六時中スマホです!
それだけスマホを使っていれば疲れる。今までになかった疲れだ。スマホの誕生により生まれた疲れなのだ。この疲れを癒したい。ということで、専門家に癒す方法を聞こうと思う。

専門家を訪ねました!
森林セラピー
スマホの疲れを癒すべく、「一般社団法人 森と未来(https://fwithf.org)」の代表理事で、森林セラピストの「小野なぎさ」さんを訪ねた。森林を活用した研修プログラムの開発、健康リゾートホテル事業、海外のメンタルヘルス事業を行っている癒しのスペシャリストだ。

森林セラピストの「小野なぎさ」さん
地主:いきなりですが、スマホも使いすぎると疲れますよね?
小野さん:そうですね、もしかしたら疲れているかもしれません
地主:それをどうすれば癒せるかをお聞きしたいな、と思いまして
小野さん:まずは休めることですね。効果というよりも、一度煮詰まった状態から離れられる、リセットする環境に身を置くことが重要なんです
地主:自然が多いとことに行くとかですかね?
小野さん:そうですね、最近は流れが早いじゃないですか。今日もらった種を明日までに咲かせなきゃいけないみたいな。自然の流れから外れたことをしています。
自然の中に行くと無理のないスピードを思い出すことができるはずです
地主:自然のスピードが大切なんですね
小野さん:現代は光も当たらない機械に囲まれた空間の中にいることが多いです。森の中に入るとそれがフラットな状態に戻るんです
地主:具体的にどうすればいいですかね?
小野さん:森にでかけ、本来のあるべき姿になることがいいのかと思います。余計な装備は捨ててフラットな状態のもどることが精神的にいいはずです
地主:つまり裸ですかね?
小野さん:裸と表現するのかは難しいところですけど、そうですね
やはり疲れているのだ。最近は確かに流れが早い。毎年新しいモデルが発売される。iPhoneもそうだし、Androidもそうだ。Androidに限れば、いろいろなメーカーが出している。急激な成長を毎年、なんなら四季ごとに求められているのだ。ストレスである。

疲れを癒すべき真剣にお話を聞きます!
地主:自然の中に行くことがいいのがわかりました。では、どんな森がいいんですかね?
小野さん:そうですね、こればかりは好みの問題なので、自分が好きな森がいいと思うのですが、日本人は広葉樹の明るい森が好きな人が多いですね。疲れている人は、計画的に植えられている針葉樹が好きな方も多いです
地主:疲れている人は針葉樹を好むんですか?
小野さん:真面目な性格で、頭が混乱していると、整頓されていることに安心するのかもしれません

広葉樹はこんな感じ

針葉樹はこんな感じ。確かに整理された感がある
地主:確かに針葉樹の方が落ち着く気がします!
小野さん:あとやっぱり、スマホに限った話ではないですが、80%くらいがいいじゃないですかね。フル充電よりも80%くらいの充電が心地よいはずです。毎日100%でいると落ちたとき辛いですから
地主:確かに、常に100%じゃなきゃ、と思うと疲れますもんね
小野さん:そうです、80%くらいで森の中に行って、上を見上げます。人間で考えるとスマホを使うときは常に下を向いています。上を向いて、緑を見ながら歩くのがポイントです
地主:なるほど!
小野さん:あとはやはり、太陽光ですね! 急速に充電することはいいことではない気がします。ガンガンにプロテイン飲ませている感じですよね。だから太陽光で充電するんです!
地主:確かに陽の光浴びるとホッとする感じや、充電できている気がします!
小野さん:風通しのいい木陰にハンモックを吊るして眠る、とかで随分と癒されますよ、たぶん
地主:いいですね、考えただけで幸せです!
小野さん:スマホの待ち受けを森の写真にするとかでもいいかもしれません
地主:試してみます!

まとめるとこうです!

ということで、檜原村にきました!
森を求めて!
小野さんにお話を聞いた結果、やはり森に出かけることが大切だとわかった。我々は都会の中で生活することが普通になり、自然を忘れているのだ。ということで、自然を求めて、東京都の本州では唯一の村である「檜原村」を訪れた。

日本の滝百選にも選ばれた「払沢の滝」

パワースポットにもなっている「神戸岩」
檜原村にはたくさんの自然があった。さすが村だ。景観も美しく東京にこのような場所があったのか、と驚く。ここで先ほど、先生が教えてくれたことを試して、癒されようではないか。

癒されるよね、

スマホさん!

スマホさん!!!
スマホのことです!
疲れを癒そうとしているのは、人間ではなくスマホの話。我々がずっとスマホを使っているので、スマホも疲れると思うのだ。今までのことは全部スマホの疲れのこと。小野さんに聞いた疲れの癒し方もスマホについてだ。

スマホに上を向いて移動してもらう

スマホは歩けないので、私が紐を引っ張っています!
小野さんの返答がなんだかフワフワしているのは、スマホの癒し方なんて考えたことがないからだ。人間だとこうだけど、スマホだったらこうかな、と考えてもらった。そして、それを実行すべく、山の中にやってきたのだ。

服(カバー)を

脱がして、

裸になってもらう
考えてみれば、スマホは基本的にずっと働いているのだ。しかも、新機種が出たらお払い箱になる、というストレスも抱えている。人間で考えるともうストレスしかないのだ。だから、癒してあげたかったのだ。

ソーラーパネルを準備して、

ハンモックを設置して、

癒してあげる!
小野さんが教えてくれたことを、スマホにしてあげる。基本的にスマホは無口だし、表情もないから、わからないのだけれど、癒されていると思う。なかなか気持ちよさそうにハンモックに寝転がっているのだ。裸で。

スマホが使えないので人間は暇です!
裸でハンモックで横になるスマホに話しかけた。「疲れが取れた?」と。すると「そうおっしゃるのはごもっともです」と丁寧な返事がきた。嬉しいことではないか。来年、iPhone8が出たらたぶん買い換えるけど、それまでは仲良くしたいのだ。

スマホはツンデレなのかな! (充電も80%にしました!)
人間でもいけます!
ということで、スマホの疲れを癒してあげた。今までやったことがなかったので、どうしたらいいか困ったけれど、上記の方法でスマホは満足してくれたようだ。きっとよりバイトが見つかるのではないだろうか。
ちなみに、小野さんが言っていたことは、人間にも当てはまること。やっぱり自然っていいんですよ!

壁紙を森にすれば、スマホも癒されるし、人間もスマホを触る度に癒される!
取材・文:地主恵亮
協力:一般社団法人 森と未来(https://fwithf.org)