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2017年07月05日

50の仕事を経験した作家・有川真由美さんに聞く「やりたいこと・天職をみつける」ために今すぐ始められる5つのこと

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自分に合う仕事ってなんだろう? その前に、そもそもやりたい仕事が見つからない! そんな悩みを持つ人、って多いですよね。大学を卒業してから50種類以上の職業についた作家、有川真由美さんに「天職」を見つけるために、学生のうちに始められる5つのことを教えてもらいました。

かなり遠回りしたからこそ作家の仕事に出合えた


現在、私の職業は作家です。働く人を応援する本を執筆したり、働くことについての講演会を日本全国で開いたり、趣味である旅行に関するエッセイを書いたりなどしています。

ただ、ここにくるまで事務職や塾講師、コンパニオンやアパレルの販売、カメラマンなど50職種以上の仕事をしてきました。

私の場合、かなり遠回りしましたが、今の仕事と出合うことができた。回り道をしたからこそ自信をもって伝えられる、学生のうちにやればより早く見つけられる「天職と出合うコツ」を紹介します。

周りに流されて仕事を決めるのは失敗のもと


アルバイト、就職、転職。これからの人生、仕事を選ぶ場面は何度か出てくると思います。そのときに、してはいけないのが周りに流されてしまうこと。私は大学卒業後、周りが「安定企業が一番」と考える人が多く、「みんながそう言うなら自分も安定企業で働こう」と思い、仕事内容よりも会社の大きさで就職を決めました。

でも、これが大失敗。事務職での入社でしたが、自分には事務仕事がまったく合わず、この会社で数年後も働く未来が描けず、結局半年で退社。仕事を選ぶ基準は人それぞれだとは思いますが、自分のはっきりとした意志がない場合、「みんながそうだから」で選ぶのはとても危険ですよ。

その1:アルバイトやボランティアなどで多くの仕事を経験する


はっきりいって、経験したことのない仕事が向いているか向いてないかなんて、働くまで分かりません。実際に私も事務職を経験して「合わない!」と気が付きましたから。だからこそ、経験すべき。学生時代はアルバイトやボランティアなどで多くの仕事を経験できるチャンス。興味のあるもの、気になるもの、ぐらいの感覚でいいから仕事に携わってみましょう。

そうすれば、経験して「楽しい」か「楽しくない」かが分かるので、自分なりの基準ができてきます。

その2:小さい頃、好きだったものを思い出してみる


バイトでもボランティアでも何か仕事を経験しようと思ったとき、何に興味があるかわからない…という人もいるのでは。そういう人は小・中学生の頃、自分が何が好きだったかを思い出してみてください。

絵を描くのが好きだった、モノをコツコツ作るのが好きだった、みんなの前に出て発表することが好きだった。具体的な科目でもいいですし、行動でもいいです。意外と天職の基本となるものは子どもの頃に出合っていることが多く、幼少期に好きだったものは大人になっても好きである傾向があるため、参考になるはずです。

その3:自分の子どもの頃を知る他人に聞いてみる


自分が子どもの頃、何が好きだったのか思い出せない…。そんな人もいるでしょう。そういうときは自分の幼少期を知る幼なじみや親戚、近所のおばさんなど、他人に聞いてみるのがおすすめ。親は自分の子どもをひいき目に見たり、将来をコントロールしようとしたりして客観的ではない可能性があるので、あまり参考になりません(笑)。

ちなみに私は、ベビーシッターだったおばあさんに「アナタは昔から本ばかり読んでいた」と言われ「そういえば文章が好きだった…」と思い出した経験があります。意外と自分のことは自分で分からないもの。人からの意見が意外な自分の一面を引き出してくれることもありますよ。

その4:社会人の友人を作って情報を仕入れる


年上の人は少し苦手、と思う人もいるかもしれませんが、学生のうちにこそ学生以外の社会人の友人を作ってほしい。アルバイト先の店長や社員さん、ゼミの先生、ボランティアや習い事で知り合った人。社会で働いている人は学生よりも情報も多く持っています。

たとえば、アナタが絵を描くことが好きでデザインの仕事に興味を持ったら、大人たちに話すことで、実際にその仕事に就いている人を紹介してくれたり、よいデザイン事務所を教えてくれたりと有益な情報をもたらしてくれる可能性があります。

そして、大人たちは年下に頼られることが結構好きな人が多いもの(笑)。そんな世話焼きの年上の友達ができれば、天職に近づく第一歩になるかもしれません。

その5:海外旅行をする。できれば長期


私自身、旅が大好きで世界各国に訪れていますが、学生のうちにもっと行けばよかったと後悔することしきり(笑)。特に海外旅行は自分を信じる力が強くなる。言葉が通じたり、バスに乗って目的地に行けたりするだけで大きな自信につながります。確かに面倒で大変なこともありますが、だからこそ、うまくいったときの喜びは自信になるんです! そしてその自信が日本で生きることも多々あります。

できれば1ヵ月ぐらいヨーロッパに行ったりするなど、長期で世界を周るのがオススメ。もし、今、悩みを抱えているのであれば、世界の大きさに自分の悩みの小ささを実感したりもするので。この夏休みは、ぜひ、海外旅行へ!

まとめ

チャレンジしやすい5つのコツを教えてくれた有川さん。まずはひとつからでもいいので、実践してみてはどうでしょうか? いままで知らなかった自分の「好きなこと」が見つかるかもしれませんよ。

■Profile
有川真由美

作家・写真家。働く女性をテーマとした著書を得意とし、アドバイザー的存在として書籍や雑誌のほか、講演会を開くなどして活躍中。著書に『働くことを考えはじめたとき読む本』『旅するように生きてみたら』など多数。
http://mayumi-arikawa.com/

取材・文:中屋麻依子

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