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2017年12月20日

【悩み相談】つい現実逃避して落ち込んでしまう自分を変えたい(名越康文)

名越康文 夜間飛行 コラム 現実逃避

進路や恋愛など重要なことでもつい現実逃避してしまう。このような性格の改善方法について、テレビなどでおなじみの精神科医・名越康文先生(@nakoshiyasufumi)にお話しを伺いました。

Q.現実逃避して重要なことを先延ばしにしてしまう自分を変えたい

名越康文 夜間飛行 コラム 現実逃避

昔から進路や恋愛においてかなり重要なことでも現実逃避をしてしまいます。向き合った時のつらさや苦しさに耐えられません。最終的には自分のやる気次第だとは思うものの、あまりにつらいとやる気すら湧いてきません。最近になってこのままではだめなのじゃないかと不安に思うことが増えました。ただ、こう不安になりながらも、やっぱり無理とかできないと先延ばし先延ばしにしている現状です。
先生は身体を動かすことの重要性について重点をおいて発信しておられますが、現実逃避する性格にも何かしら有効であったり関わりがあったりするでしょうか。

A.ほとんどの人は「やる気を出す」方法を知らない

名越康文 夜間飛行 コラム 現実逃避

ご質問、ありがとうございます。

「最終的には自分のやる気次第」と書かれていますが、現実には、その「やる気」を出すための方法を、ほとんどの人は手にしていないんですよね。

もちろん、世の中には「やる気のある人」はいます。また、同じ人でも、やる気がないときもあれば、やる気に溢れているときもある。でも「こうすればやる気が出る」という、マスターキーのような方法論を自分のものにしている人は、めったにおられません。

つまり「やる気次第」というのは確かに正しいのだけど、その「やる気」をどうしたらいいか、ということこそが問題なのだということですね。

ご質問にもあるとおり、「身体を動かす」ということは、やる気を引き出すうえでも、有効です。なぜなら、「やる気」というのは結局のところ、その人の意識レベルを上げることによってしか生まれないわけです。

意識レベルを上げるには、よく言われる「考え方を変える」というような一種のリフレーミング(ものごとのとらえ方や価値観を変える・ズラす)を狙っても、案外、その効用はその場限りのことがとても多いというのが、僕の経験的な実感です。それよりも、身体全体を細胞レベルで活性化させるほうが、より持続的で根本的だと考えます。

「やる気のない自分」は本当の自分ではない

名越康文 夜間飛行 コラム 現実逃避

では、そもそも意識レベルとは何なのか、どうすればそれが上がったり、下がったりするのか。そうした疑問がわいてくるのも当然ですが、そこからお話を始めると、本が一冊出来上がってしまいそうです(笑)。

そのあたりは、僕の心理学の中核を占めるテーマなので、興味があれば、メルマガのバックナンバーや書籍を読んでみていただくとして、ここでは、次のことだけを、心に留めておいていただければと思います。

それは、「やる気のないあなた」は、本当のあなたではない、ということです。

どんな人でも、意識レベルを上げて、本来の自分にタッチすることができれば、自分がもともとやりたかったことが次第に見えてきます。そうすると自然と、やる気もわいてくる。

別の言い方をすれば、「すぐ現実逃避してしまう」のは、性格ではなく、今のあなたの「状態」だと捉える、ということですね。(実際にも、そうなんです。)

もちろん、人には体癖のように、生まれ持った性質もありますが、ご相談の内容にあるような状況は、意識レベルを高めることで、必ず変えることができると思います。

口から吸って鼻から吐く呼吸法を試してみる

名越康文 夜間飛行 コラム 現実逃避

では具体的に、何をやるのか。意識レベルを上げる方法は、いろいろあります。ここでは、呼吸を利用した方法をご紹介しましょう。

まず、息を口から吸いこんでください。そうしたら吸い込んだ空気を、お腹の下のほうに落とします。そして、鼻からゆっくりと3回に分けて息を吐き切ります。

これを繰り返し、10回ぐらいやってみてください。やるのは、できれば朝がいいですが、朝やるのが辛ければ、他の時間でもかまいません。また、気分が落ちてイライラするときなどにはいつでもやってみてください。

読者の中には、呼吸法というと「鼻から吸って、口から吐く」というイメージを持っている方も多いでしょうけれど、口から吸って、鼻から吐く呼吸は、どちらかというと、身体を覚醒させることにフォーカスした呼吸法です。

質問者の方はもちろんのこと、どうも身体が重くて、だるい。やる気が出ない、という読者の方は、ぜひ試してみてください。

※この記事は公式メルマガ「生きるための対話」よりお届けします。

企画:プレタポルテby夜間飛行

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精神科医・名越康文名越康文(なこしやすふみ)
1960年、奈良県生まれ。精神科医。臨床に携わる一方で、テレビ・ラジオでコメンテーター、映画評論、漫画分析など様々な分野で活躍中。著書に『毎日トクしている人の秘密』(PHP、2012)、『自分を支える心の技法 対人関係を変える9つのレッスン』(医学書院、2012)、『驚く力 さえない毎日から抜け出す64のヒント』(夜間飛行、2013)などがある。