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2018年02月28日

留学経験を就活で最大限アピールする方法とは?自己PRの例文付き

留学 就活 経験 面接 履歴書 バイト タウンワーク海外で学びながら異文化交流をした経験は、人生の大きな財産です。貴重な留学経験を就活でアピールしたいと、留学経験者の多くが考えることでしょう。一方で、留学経験者が増え、単純に経験を語るだけでは有利にならないのが近年の就活事情でもあります。
この記事では、留学経験を就活で最大限にアピールする際のポイントを、自己PRの例文とともにご紹介します。

留学経験を就活でアピールするときのポイント

留学 就活 経験 面接 履歴書 バイト タウンワーク就活でアピールする際に必要な要素は、「留学の動機」「留学先の選択」「最終的に身に付けたこと」「現地での体験」が基本です。具体的に説明することで、留学経験のアピールに自分の色を出しましょう。

留学を決意した明確な動機

動機は、具体的にアピールしましょう。単に語学や異文化を学ぶためといった漠然とした動機では、企業の採用担当者の目には留まりません。例えば、「日本に来た留学生が自分の意見をはっきりと主張し議論をする姿を見て、日本とは異なる国の教育に関心を持ち、自分も学びたいと思った」「英語をマスターして、アメリカのベンチャー企業でインターンシップを経験するため」など、明確にまとめることが大切です。
また、「〇〇の分野では△△大学の研究が最も進んでいると考えたから」「アメリカは留学生が多く、世界中の文化に触れる機会があると思ったから」など、留学先を選んだ理由も説明できるようにしておく必要があります。

留学して身に付いたこと

留学経験で身に付いたものとして真っ先に挙がるのは語学力です。ただし、語学力アップだけでは留学経験者として当然と見られるため、差別化が難しいポイントでもあります。どの程度レベルアップしたのかを、試験結果や留学先で語学を役立てた例を使ってアピールすることが大切です。学校の成績やTOEIC、TOEFLなどのスコアは一つの材料になります。
留学で海外の大学の学位を取得している人は、アピールポイントになります。日本の大学ではなく留学での学位取得を選んだ理由や、学位取得の過程で学んだ日本との違いなどをまとめて伝えると説得力が増します。語学留学の場合は、英語の資格に関する試験の結果がどれくらいアップしたのかを定量的に示せると効果的です。ただし、TOEICのスコアが600点未満、英検2級程度では「語学留学したのに、この結果か?」と思われる可能性もあるので、希望する企業が英語力についてどのような基準を設けているか、事前に確認しておく必要があります。

学業以外で得たスキルも忘れずにアピールしましょう。「留学先で企業のインターンシップに参加し、アメリカ人の合理的な仕事の仕方を学んだ」「ボランティアで日本語の授業のアシスタントを務め、最後は自分でも教えられるようになった」などと具体的に記載すると、採用担当者の目に留まりやすくなります。

留学中に困難を克服したエピソード

異文化での生活で直面した困難と、どのように克服したかというエピソードは、留学経験者だからこそ語れるものです。「英語の授業に付いていけなかった」「学校が日本人ばかりだった」など、留学によくある課題をどのように克服して語学力を上げたのかというエピソードは、身に付けた語学力と同様、アピールポイントになります。
また、「財布を盗まれた」「ホストファミリーとのコミュニケーションで苦労した」など生活面でのトラブルをどう解決したかという話も、課題を自らの力で解決する能力としてアピールできるでしょう。

国籍・文化の壁を超えて築いた人脈

多様な国籍・文化の人と交流できるのは留学の大きなメリットです。さらに、交流レベルにとどまらず、「人脈」と呼べるまでの関係を構築できていると、日本にいるだけではなかなか得られないことなので、アピールポイントになります。その際、文化的背景による考え方の違いから生じる誤解やすれ違いを乗り越えて、深い関係を築くに至った経験を実際の体験と絡めて伝えることが重要です。

留学して成長したこと

語学力や学位、スキルの獲得以外にも、自分が成長したと思う点はしっかりとまとめておきましょう。日本では当たり前のように考えていたことも、海外では当たり前ではなく、価値観の転換を迫られることがあります。その点をアピールしましょう。例えば、「授業は知識を学ぶものと考えていたが、アメリカの大学で授業を受け、意見を出して議論に参加をすることの大切さを知った。この経験から、自分の頭で深く思考することの重要性を学び、何事にも主体的に参加して積極的に発言するようになった」などと行動の変化も加えると、より具体的です。

留学経験を仕事でどう活かしたいか

留学経験をアピールする場合、留学経験そのものではなく、経験を希望する企業の仕事でどう活かすのかを伝えましょう。例えば、アメリカの大学で最新のプログラミングを学んだ経験ならIT企業への有力なアピール材料になります。語学力についても、海外とのやり取りが多い部署で、英語のコミュニケーション力の高さを活かせることをアピールできるでしょう。

留学経験を就活でアピールする際の注意点

留学 就活 経験 面接 履歴書 バイト タウンワーク伝え方を間違えると、留学経験のアピールがかえってマイナスになってしまう場合があります。具体的には以下の点に注意しましょう。

留学経験だけでは有利にならない

留学はもはや特別なことではありません。「独立行政法人日本学生支援機構」(JASSO)の調査によると、大学などが把握している日本人学生の海外留学状況は、2016年度で9万6641人(対前年度比1万2185人増)となっています。10万人近い学生が海外で学んでいる状況の中では、留学経験自体にさほど珍しさはなく、それだけで採用担当者が興味を持って話を聞いてくれることはあまりないでしょう。

【引用】
「協定等に基づく日本人学生留学状況及び協定等に基づかない日本人学生留学状況(在籍大学等把握分)の合計」(独立行政法人日本学生支援機構)
https://goo.gl/zoCdoq

遊びに行っただけと思われないようにする

留学経験のアピールは具体的に話すことが大切ですが、エピソードの伝え方には注意が必要です。成長した点を明確に伝えられないと、エピソードの印象が強くなり、採用担当者は単なる思い出話のように感じてしまいます。経験から得たものや成長した点がアピールのポイントであり、エピソードはイメージさせやすくするための補足として組み込みましょう。

中途半端な語学力をアピールしすぎない

納得感のある実績がない場合、語学力をアピールするのは危険です。短期間、語学留学をしただけで、「英語力を活かした仕事がしたい」と言ったり、日常会話レベルなのに「ビジネスレベル」と話を盛ったりするのは、かえってマイナスになります。語学力をアピールしたい場合は、TOEICやTOEFLのスコアや、英語を使ってバイトやインターンシップをした経験など裏付けとなる具体的な成果を伝えましょう。

留学経験を活かす自己PRの例文

留学 就活 経験 面接 履歴書 バイト タウンワーク留学経験をアピールする際のポイントを押さえたら、自分の経験を踏まえて自己PRを作ってみましょう。参考となる例文を3つご紹介します。

<例文1>
私は4年間、アメリカの大学に留学し、プログラミングを学びました。新たな発想でITサービスを生み出しているアメリカで、実際のビジネスを見ながらプログラミングを学びたいと考えたからです。留学先では、新しいITビジネスを目指すクラスメイトに刺激を受け、彼らと話をするために必死で英語を勉強しました。半年ほどで英語の授業に付いていくことができるようになり、最終的には新しいサービスのアイデアや、それをマネタイズするのに必要な技術を議論できるまでになりました。留学中に現地のIT企業でインターンシップも経験し、実践的なプログラミングについても間近で学びましたので、貴社でもエンジニアとして即戦力で働くことができると考えています。
<例文2>
2年間の留学期間中は、さまざまな国の留学生が暮らす寮で生活をしました。文化や考え方の違いから、寮生の間で衝突が絶えず、一時期はそれぞれの国が派閥のようになって対立をしてしまいました。自分の役割を果たせば良いとする考えを持つ人が多数を占める中で、日本人である私は、みんなで一歩ずつ譲り合い、協力し合うことでより良い環境が生まれるということを伝えたいと思い、リーダーシップを取って各国の代表的な人物と話し合いました。最終的に、協力による効率化というメリットを理解されたことをきっかけとして、私が寮のリーダーとなり、生活面でも学業面でも助け合う仲間と良い関係を築くことができました。国内よりも海外での売り上げのほうが圧倒的に多い貴社においても、この経験を活かすことができるのではないかと考えております。
<例文3>
英語への苦手意識を克服するため、期間を決めてとことん勉強しようと決意し、1年間の語学留学をしました。留学当初は、学校の授業にもクラスメイトとの会話にもほとんど付いていくことができませんでした。しかし、授業以外にも、ホストファミリーと積極的に話をしたり、クラスメイトと日常会話の練習をしたりして、一日のほとんどの時間を英語学習に費やした結果、帰国するときにはTOEICで800点を取ることができました。この結果に満足せず、帰国後も満点を目指して勉強を続けており、現在は880点までスコアを伸ばしています。英語を使ったビジネスメールを作成することができますので、海外物流サービスを手掛ける貴社でもお役に立てると考えています。

大切なのは留学経験ではなく、留学で何を身に付けたか

留学経験を就活に活かすためには、採用担当者の目に留まるアピールをできるかどうかが鍵となります。企業側が見たいのは経験ではなく、経験によって獲得したスキルとそれがビジネスにどう活かされるのかという点です。スキルには語学や技術的な能力はもちろん、課題解決力なども含まれます。
まず、自分の留学経験を振り返り、記憶に残っているエピソードを掘り起こしながら、獲得したスキルや成長したと思うことを書き出してみましょう。そこから実際のビジネスでどう役立つかを考え、自己PRへとつなげていくことで、留学経験をアピールポイントに作り上げていくことができます。

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