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2015年01月13日

あなたの部屋はどっち?──人生を良くする部屋、悪くする部屋│岩崎夏海

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『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』作者の岩崎夏海さんが、混沌とした現代をどうとらえればいいのか? を書き綴っていく社会評論コラム。この記事は岩崎夏海メールマガジン『ハックルベリーに会いに行く』よりお届けします。

自分を変えたければ、環境を変えることだ

よく「自分を変えたい」という人がいる。そういう人はいろいろと努力している。本を読んだり、習い事をしたり、トレーニングをしたり、医者に行ってみたり。

しかし、それで必ずしも変化できるわけではない。なぜなら、そうしたことで外面は変化するかも知れないが、内面までは変化しないからだ。性格や生活まで変化しない。根底は一緒のままなので、元の木阿弥になる場合が多いのである。

それよりも、よっぽど簡単な変化の方法がある。それは環境を変えることだ。もっというと、環境の中でも最も影響の大きい「部屋」を変えることだ。これで人生が変わる。内面から変わるのである。しかも自然と変わるので、ほとんど努力もいらない。簡単に、しかも劇的に変わることができるのだ。

大切なのは「良い部屋とは何か?」を知るということ

自分の生活を良くしたい人、性格を良くしたい人、人生を良くしたい人は、部屋を良い部屋に変えるといい。それだけだ。それだけで、人は部屋から影響を受けるので、良い方向へと変化していく。

もちろん、良い部屋に住まなければいけないから、そこは注意が必要だろう。間違って悪い部屋に住んでしまうと、かえって悪くなってしまう。生活も性格も人生も、今よりも悪くなってしまう。これでは台なしだ。

だから、大切なのは「良い部屋とは何か?」というのを知るということである。その知識を蓄えたり、もっといえば自分で作れるようになったら最高だ。

肝心なのは、次の二つのことである。

一つ、良い部屋とは何かを知ること。
二つ、自分の部屋を良い部屋に作り替えること。

この二つで、生活が、性格が、人生が良くなるのである。ぼくの場合は、仕事が上手くいき、お金が入ってきて、生涯の伴侶と出会うこともできた。何もかも上手くいった。これも引越のおかげである。

では、その肝心なことの一つ、「良い部屋とは何か?」は、どうやって知ればいいのか? 以下に要点をまとめてみた。

一、少し狭いくらいの部屋に住む。

ここがポイントだ。というより、盲点だった。それまでぼくは、広い部屋こそが最高だと思っていた。しかし、広い部屋にはいろいろと弊害がある。

まず、汚れやすくなる。

次に、身の丈に合わないものを側に置いてしまう。そのため、自我が肥大して周囲との折り合いが悪くなる。

「起きて半畳寝て一畳」とは至言である。少し狭いくらいが人間には相応しいのだ。一人で生きるなら四畳半+キッチンくらいで十分である。これ以上広くなると、いろいろややこしくなる。少し狭いくらいの広さの部屋に住むことが、まずは肝要なのだ。

二、職住近接

今思うと、通勤時間ほど無駄なものはない。時間も体力も損なわれる。帰りの満員電車で隣り合った人に酒臭い息を吹きかけられたりすると、生きる気力さえ萎える。いいことが一つもない。

肝に銘じておきたいのは、時間や体力や健全な精神は、お金には変えられないということだ。お金は回すもので、使えばまた入ってくる。しかし、失われた時間や体力や健全な精神は、一度失うと取り返しようがない。

だから、それらをお金で買うのである。そのために、職場に近い場所に住むのだ。終電を気にしなかったり、満員電車に乗ることがなくなるだけで、生活や人生の中で、実にさまざまな恩恵を得られるようになる。

三、部屋を「生かす」

良い部屋と悪い部屋との最大の違いは、「生きているか死んでいるか」ということだ。こういうとオカルトチックに聞こえるかも知れないが、要は「新鮮で清潔な状態が保たれているかどうか」である。

部屋を新鮮で清潔な状態に保つためには、常に掃除をすること、さらには「掃除をしやすい環境」を作ることがだいじである。

これを人体にたとえると、「血流」を促すようなものだ。人体の新陳代謝を良くするためには、血流の活性化が欠かせない。そのためには、心臓の働きを良くしたり、血液をさらさらにしたりする必要がある。要は、血流が活性化するよう、血液周りの環境から整える必要があるのだ。

部屋もこれと同じで、「掃除」を促すためには、掃除をしやすい環境から作ってやる必要がある。部屋の心臓ともいえる「掃除用具」にこだわったり、血管にあたる「動線」を確保したり。

これが、部屋の生き死にを決定するのである。
  
  
企画:プレタポルテby夜間飛行

部屋を活かせば人生が変わる書影◆部屋を活かせば人生が変わる
人は必ず変わることができる。しかしそれは並外れた才能や努力ではなく、環境によって。「部屋を考える会」は、仕事でも恋愛でも、人生がうまくいかず悩んでいる人に、部屋を変え、人生を変えていくための方法――ヘヤカツ――を伝授すべく結成された。代表は岩崎夏海氏。
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岩崎夏海岩崎夏海(いわさきなつみ)
1968年生。東京都日野市出身。 東京芸術大学建築科卒業後、作詞家の秋元康氏に師事。放送作家として『とんねるずのみなさんのおかげです』『ダウンタウンのごっつええ感じ』など、主にバラエティ番組の制作に参加。その後AKB48のプロデュースなどにも携わる。 2009年12月、初めての出版作品となる『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』(累計273万部)を著す。近著に自身が代表を務める「部屋を考える会」著「部屋を活かせば人生が変わる」(累計3万部)などがある。