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2022年09月30日

何も自分で決められない人の操縦方法【困った人のトリセツ】(企画:トキオ・ナレッジ 漫画:カマタミワ)

ベストセラーを多数生み出すクリエイティブユニット・トキオ・ナレッジと、大人気漫画家カマタミワさんによる新シリーズ。

喫茶店で働く一見普通のパート主婦・照代は、人間観察や悩みを解決することが大の得意。毎回、性格に何らかの悩みを抱えているお客さんに、問題を解決する方法をこっそり伝授します。

●今回の登場人物


和佳照代(わか・てるよ)

43歳。喫茶「T&Nコーヒー」の店員。多種多様な人が訪れる喫茶店で働いているうちに、人間観察や悩みを聞くことが得意になった主婦。悩みを抱えている人や、自らの短所に気づいていない人を放っておけず、ついついアドバイスをしてしまうのが悩みの種。

困った人のトリセツ タウンワークマガジン townwork
真宵杉蔵(まよい・すぎぞう)

何も自分で決められないお客さん。男性(30代前半)

今回のテーマ:何も自分で決められない性格

困った人のトリセツ タウンワークマガジン townwork
困った人のトリセツ タウンワークマガジン townwork

【何も自分で決められない人の特徴】


(1)悩み疲れて電池が切れる

(2)選択肢を出させたがる

(3)捨てられない

【解説&対処法】
困った人のトリセツ タウンワークマガジン townwork

憧れの人になりきる、優先順位をつける、失敗は面白エピソードになる、と提案するのが効果的

仕事、恋愛、ファッション、グルメ、趣味etc.――人生は日々選択の連続です。即断即決できることもあれば、しっかり悩んで決めても迷いが捨てきれないこともあるでしょう。
その後の人生を左右するようなことは、迷ったり悩んだりして当然です。けれど、ほとんどのことは眠るころには忘れているくらい、「どっちでもいい」あるいは「どうでもいい」ことです。なのに「決められない」ようなら、少々問題アリ。

“自分で決められない人”はナチュラルに相手をイラつかせるばかりか、場合によっては大揉めから絶縁に至ることもあります。仕事なら「頼りないな…」というイメージが付きまといます。

「時間の浪費」も、決められないことによるデメリットです。
決められない時間が長ければ長いほど、可処分時間は減ってしまいます。「可処分時間」とは、個人が自由に使える時間のこと。自宅ソファでのひとり時間や、気の置けない仲間とすごす時間――チルタイムや趣味の時間が減るのも大問題ですが、睡眠時間を削ったりするようなら事態は深刻。睡眠時間が減ってパフォーマンスが低下し、残業が増えてパートナーや友人との可処分時間が減るという悪循環は避けたいものです。

また、近年の多様性社会に向けた取り組みは、決められない人にとっては逆風でしかないでしょう。
ニーズに合わせてあらゆるモノ・コトに選択肢が増えるのは喜ばしいことですが、彼ら彼女たちは選択肢が増えれば増えるほど、悩む時間が増えてしまうからです。
どうでもいい選択の連続で知らず知らずクオリティ・オブ・ライフを下げてしまうその前に、カイゼンしてあげましょう、そうしましょう。まずは、改めて特徴を見ていきましょう。

ひとつ目の「悩み疲れて電池が切れる」は、おひとり様であれば「ご自由にどうぞ!」なのですが、誰かといる場合に発動してしまうと厄介です。
買い物などは、この特徴がよく発動するシチュエーションだと言えるでしょう。さんざん悩んだ挙句、最終的に「選ばない」という謎時間。「疲れたからまたにする」というフレーズとあわせて、相手の疲労感をマシマシにする鉄板コンボと言えるでしょう。

ふたつ目の「選択肢を出させがち」も、それだけなら大した問題ではありません。「出させがち」なのにもかかわらず、「決められない」から相手がモヤッとしてしまうのです。
とはいえ、「決められない」のは彼ら彼女たちが選択肢のメリット&デメリットに敏感なだけにすぎません。少しだけデメリットに目が行ってしまうからこそ、「なんでもいいよ」と言っておきながら、なんだかんだと決められない理由を挙げて、最終的に相手をイラッとさせてしまうのでしょう。

最後の「捨てられない」は、誰に迷惑をかけることでもないがゆえに、彼ら彼女たちの根深い病巣だと言えるでしょう。「いつか使いそう」とか「いつか整理しよう」とか思っているうちに、財布やバッグ、部屋は不要なのに捨てられないモノで溢れてしまいます。「捨てる」ことすら決められないのは、かなり重症です。

カイゼンの方法はシーンに合わせて3つ――まずはショッピングや食事の「優先順位を決めさせる」ことをオススメします。
例えば洋服を選ぶなら「①プライス ②カラー ③持っていないもの」、食事だったら「①カロリー ②プライス ③ヘルシー」といった具合です。重要なのは、決めたルールを徹底させること。「コスパを第一優先にしてるけど、レアなんだよなー」と、適用がゆるゆるだと意味がありません。この優先順位決めは、とても大切な選択なので、時間がある時に過去の経験を踏まえてじっくり考えさせてOKです。

言動に迷った時は、「憧れの人になりきる」がベスト。
例えば、困っている人がいて声をかけるかどうか迷った時に「自分が尊敬する○△さんだったらどうするか」を想像するよう提案しましょう。身近な人でも有名人でもかまいません。声をかけるもかけないも、脳内の○△さん次第。行動した結果、なんか変な感じになったとしても、当人のせいでも○△さんのせいでもありません。脳内の○△さんに反省を促しましょう。

最後に紹介したいのは、選択を求められるあらゆるシーンで使える「ネタにするという強い気持ち」です。
「あとで誰かに話すエピソードになるじゃん」と繰り返し言い聞かせることで、成功すれば万々歳、失敗しても元は取れるという思考回路が定着するでしょう。選択肢のデメリットばかりそれでもブツブツ言うようなら、中途半端によさげなほうを選ばず、あえて失敗しそうなほうを選ぶのもアリ、と提案してあげましょう。最初から失敗するのがわかっていれば後悔もなく、むしろ余裕をもって「でしょうね!」と楽しめるという成功体験は、きっと「決められない人」を救うカギになることでしょう。

 

▼過去のシリーズはこちら▼

「メンドウな女のトリセツ」第2回

●漫画:カマタミワ

東京都在住。一人暮らし歴20年のイラストレーター・漫画家。ブログ『一人暮らしカマタミワの半径3メートルのカオス』が人気。livedoor blog公式ブロガー

HP:http://kamatamiwa.com//
Twitter:@kamatamiwa

●最新著書

カマタミワ
『気づいたら独身のプロでした』

KADOKAWA 刊
1,210円(税込)

https://www.amazon.co.jp/dp/4046810742

●構成・文:トキオ・ナレッジ

弁護士、放送作家、大手メーカー工場長、デザイナー、茶人、フリーライター、シンクタンクSE、イラストレーター、カメラマン、新聞記者、ノンキャリア官僚、フリーターらで構成される雑談集団。著書に『めんどうな女のトリセツ』のほか、『正しいブスのほめ方』『正しい太鼓のもち方』『スルーする技術』『盛り合わせを選んだらお店のカモ! 大人の経済学常識』など多数。

●最新著書

トキオナレッジ おとな キレイ 養成講座 タウンワークマガジン
「イケメントレーナーpresents ずぼら女子のためのおとなキレイ養成講座」

ジービー 刊
1,404円(税込)

https://www.amazon.co.jp/dp/4906993478/

●著書

メンドウな女のトリセツ タウンワーク
「めんどうな女のトリセツ」

宝島社 刊
1,296円(税込)

https://www.amazon.co.jp/dp/4800239648

※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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