メンドウな女(ヒト)のトリセツ・学生版 第14回「許可を取らない女」
●登場人物
派手すぎず、地味すぎず、どこにでもいる普通の女子大生。人付き合いが上手なのが唯一の取り柄。なのだが…、それによっていつもめんどうな女に振り回されている。そして、心の中ではけっこう修羅っている。彼氏はいないが、彼氏みたいな人はいる。
(1)相手の確認を取らずにやってしまう
(2)自分では気が利くほうだと思っている
(3)自分の中の普通はみんなの普通
対処法
■とにかく先手を打つ。おすすめは「当たり前のことばかり確認する」こと
世の中にいろんな考えの人がいるのは当然ですが、「許可を取らない女」たちは、「世の中にはいろんな考えの人がいるのは当然だけど、基本的にはみんな私と同じ考え」と思い込んでいます。なぜでしょう?
マンガではすべてが悪いほうに転がってしまいましたが、基本的にはいちいち確認する時間が減るため、物事がとてもスピーディーに進みます。そう、悪く転がりさえしなければ、「許可を求めない行為」こそ正義。効率を重視する人ほど、このワナに陥りがちなのです。
そうして一度でも成功体験を味わってしまうと、「許可を取らない度」は天井知らず。声かけも「どうする?」から、いつの間にか「こうするね!」に変わっています。最終的には、「こうしてる!」からの「こうした~」まで発展するのです。
そんな「許可を取らない女」たちへの対処法は、先手を打つに限ります。
当然のことながら「あ! 待って!!」と思った時はもう手遅れ。飲食店なら苦手な料理がテーブルに並び、唐揚げにはレモンがかけられ、焼き鳥はバラバラ、果ては見ようと思っていた映画のオチを話され、明日の朝は早いのに勝手に2軒目の予約を取られてしまいます。唐揚げに勝手にレモンをかける人は、それくらい平気でやってきます。侮ってはいけません。
とはいえ、何もされていないのに「基本的にぜんぶ一旦、とりあえず私に確認してね」なんて言ってしまうと、それこそあなたのほうがめんどうな女になってしまいます。
そこでおすすめしたいのが、「当たり前のことばかり確認する」という作戦です。
極端な話、飲食店なら「お箸取っていい?」くらいからいきましょう。当たり前のことを2~3発も放り込めば、そこは効率重視な彼女たちのこと。「いちいち聞かなくていいよw」となることでしょう。
そう言われたら、すかさず「ほら、でも世の中にはお箸を触られるのがイヤな人もいるじゃん?」という流れから、「唐揚げレモン問題」を提起してください。あなたが唐揚げにレモンをかける派でも、かけない派でもどちらでも構いません。ゴールは、「一言聞くって大事だよね」という教訓を共有すること。「相手にしてほしいことは、まずは自分からする」――これは、人生の処方箋でもありませう。ぜひ心がけてみてください。
●漫画:カマタミワ
東京都在住。一人暮らし歴20年のイラストレーター・漫画家。ブログ『一人暮らしカマタミワの半径3メートルのカオス』が人気。livedoor blog公式ブロガー
HP: http://www.miwah.com/
twitter: @kamatamiwa
●最新著書
KADOKAWA 刊
1,100円(税込)
弁護士、放送作家、大手メーカー工場長、デザイナー、茶人、フリーライター、シンクタンクSE、イラストレーター、カメラマン、新聞記者、ノンキャリア官僚、フリーターらで構成される雑談集団。著書に『めんどうな女のトリセツ』のほか、『正しいブスのほめ方』『正しい太鼓のもち方』『スルーする技術』『盛り合わせを選んだらお店のカモ! 大人の経済学常識』など多数。
●最新著書
「イケメントレーナーpresents ずぼら女子のためのおとなキレイ養成講座」
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●著書
宝島社 刊
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