メンドウな女(ヒト)のトリセツ・学生版 第15回「きったない女」
●登場人物

派手すぎず、地味すぎず、どこにでもいる普通の女子大生。人付き合いが上手なのが唯一の取り柄。なのだが…、それによっていつもめんどうな女に振り回されている。そして、心の中ではけっこう修羅っている。彼氏はいないが、彼氏みたいな人はいる。
(1)スマホの画面が常に割れている
(2)どこでも座る
(3)人の家も自分の家感覚
対処法
遊ぶときは必ず外で。部屋には招かないこと。モノを貸さないことも重要。
「清潔感」という言葉ともっとも遠い人種。それが、今回の「きったない女」です。
彼女たちがきったない、そしてきったないままで平気なのは、やはりとてつもないめんどくさがりだからでしょう。
バッグからスマホの充電器を引っ張り出したら、イヤホン・鍵・ペンなど中身全部をサルベージ(※)してしまうくらいなら微笑ましいという見方もできます。けれど、そういうタイプの人は見た目だけではなく、遅刻は当たり前で約束にルーズだったり、貸してあげたものを雑に扱ったりと、実害をこうむることも少なくありません。根本的な問題が性格にあるので、改善させるには根気と時間を要します。ですから今回は、被害を最小限に抑えるという観点から対処法を考えてみましょう。
※サルベージ…本来は「海難救助」や沈没船などの「引き上げ作業」の意味。ここでは、バッグに入っているものをまとめて出してしまうという意味合いで用いています。
即効性があるのは、部屋には招かないこと。
ファミレスのテーブルでさえ、まるで我が家のように一瞬で散らかしてしまう彼女たちですから、帰った後の片付けが大変なのは言うまでもありません。必ず何がしかの忘れ物をしていくのも、地味にストレスが溜まるものです。
外で会う際は、ハンカチやティッシュ、場合や季節によっては消毒ジェル的なアイテムの携帯を忘れないようにしましょう。特にフードコート的なところで料理をシェアする際は必須です。あなたにシェアする気がなくても、彼女たちのシェア圧に抗うことはできません。
いざシェアするとなったら、どこで何を触っているかわかりませんから水際での除菌・消毒はマスト。怠ると、すぐに風邪をひかされてしまいます。
物を貸さないことも重要なポイント。特に新しいもの、大切なものは気をつけましょう。貸す場合は「あげるつもりで貸す」くらいの気持ちが必要です。
以上を徹底すると、当然「超潔癖だよね!」とか「細かいよね」というイヤミを言われることは避けられません。その場合、潔癖でなくても否定せずに受け入れましょう。超潔癖と思わせることによって、さすがの彼女たちも少なくともあなたの前では、清潔感を意識してくれるはずです。
●漫画:カマタミワ
東京都在住。一人暮らし歴20年のイラストレーター・漫画家。ブログ『一人暮らしカマタミワの半径3メートルのカオス』が人気。livedoor blog公式ブロガー
HP: http://www.miwah.com/
twitter: @kamatamiwa
●最新著書
KADOKAWA 刊
1,100円(税込)
弁護士、放送作家、大手メーカー工場長、デザイナー、茶人、フリーライター、シンクタンクSE、イラストレーター、カメラマン、新聞記者、ノンキャリア官僚、フリーターらで構成される雑談集団。著書に『めんどうな女のトリセツ』のほか、『正しいブスのほめ方』『正しい太鼓のもち方』『スルーする技術』『盛り合わせを選んだらお店のカモ! 大人の経済学常識』など多数。
●最新著書
「イケメントレーナーpresents ずぼら女子のためのおとなキレイ養成講座」
2017年12月19日発売!
ジービー 刊
1,404円(税込)
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●著書
宝島社 刊
1,296円(税込)
※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。