メンドウな女(ヒト)のトリセツ・学生版 第21回「馴れ馴れしい女」
●登場人物

派手すぎず、地味すぎず、どこにでもいる普通の女子大生。人付き合いが上手なのが唯一の取り柄。なのだが…、それによっていつもめんどうな女に振り回されている。そして、心の中ではけっこう修羅っている。彼氏はいないが、彼氏みたいな人はいる。
(1)いきなりタメ口&あだ名付け
(2)質問が無神経
(3)上下関係をまったく気にしない
対処法
■「友だちでしたっけ?」とカウンターの言葉を投げかけてナメられることを防ぐ
初対面のはずなのに、数年来の親友かのように接してくる人に出くわしたことはありませんか?
ぜんぜん打ち解けていないのに、けっこうパーソナルな部分にまでグイグイ入ってくる人――人見知りにとってはまさに天敵とでも言うべき存在です。同じ時間をしばらく共有するなら、気さくな人がいいし、なるべく早く仲良くなれればいいと思うものなのに、この人たちから溢れ出る「そういうんじゃない」感……困ったものです。
この人たちをメンドウに感じてしまう原因のひとつは、自分の気持ちがまだ「この人と仲良くしたい」というOKを出していないからでしょう。まったく相手の情報がないのですから、当然と言えば当然です。
仲良くなろうと思っていない状態で、仲の良い人にしか話さないようなことをグイグイ聞かれたり、ウィークポイントをいじってこられたら、つい拒絶反応が出てしまうのも仕方ありません。仲良くなるどころかマイナススタートです。では、そんな彼女たちにはどう対処すればいいでしょうか。
まず、彼女たちがそんな態度で接してくるのは、はっきり言ってあなたがナメられているからです。そう、いきなりあなたはナメられてしまっていたのです。馴れ馴れしさが加速しがちなのは、そのためです。だったら、こちらもカウンターでジャブを打っておきましょう。
「え? 待って。友だちだったっけ?」
これです。おそらく相手は「えっ……なんで?」となりますから、「昔から友だちみたいな感じでくるんで、ビックリしました」と続けましょう。最初のカウンターパンチの機会を逃してしまっても大丈夫。決して焦らず、「さっきから思ってたんですけど」と冷静になって立て直しましょう。
とはいえ、いきなり対決姿勢を前面に出すと、ちょっと空気がスンッとなることもあります。盛り上がっている空気を壊したくないのであれば、笑いながら「仲良くなったら言います(笑)」でソフトランディングさせましょう。
それでもグイグイ来るようなら、「仲良くなったら言いますよ(笑)」をおかわり。一言一句変えずに言ってください。「さっきからそればっかじゃん!」とツッコまれたら、「だってまだ仲良くないし」です。(笑)を取って言うのがポイントです。
くれぐれも、空気に飲まれてマウントを取られないようにしてください。
●漫画:カマタミワ
東京都在住。一人暮らし歴20年のイラストレーター・漫画家。ブログ『一人暮らしカマタミワの半径3メートルのカオス』が人気。livedoor blog公式ブロガー
HP: http://www.miwah.com/
twitter: @kamatamiwa
●最新著書
KADOKAWA 刊
1,100円(税込)
弁護士、放送作家、大手メーカー工場長、デザイナー、茶人、フリーライター、シンクタンクSE、イラストレーター、カメラマン、新聞記者、ノンキャリア官僚、フリーターらで構成される雑談集団。著書に『めんどうな女のトリセツ』のほか、『正しいブスのほめ方』『正しい太鼓のもち方』『スルーする技術』『盛り合わせを選んだらお店のカモ! 大人の経済学常識』など多数。
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