メンドウな女(ヒト)のトリセツ・学生版 第24回「なんで?」「なんで?」ばかり聞く女
●登場人物

派手すぎず、地味すぎず、どこにでもいる普通の女子大生。人付き合いが上手なのが唯一の取り柄。なのだが…、それによっていつもめんどうな女に振り回されている。そして、心の中ではけっこう修羅っている。彼氏はいないが、彼氏みたいな人はいる。
(1)すぐに「なんで?」と聞いてくる
(2)聞くだけで実はそんなに興味がない
(3)人の気持ちに鈍感
対処法
■「なんでだろうね? 私も知りたかった」で切り返すのがオススメ
疑問に思ったことを質問するのは当然なのですが、あまりになんでもかんでも「なんで? なんで?」と聞かれると、知っていることでも「自分で調べてほしい…」ってなってしまうものです。そんな子どものように質問攻めしてくる人、あなたの周りにもいませんか?
めんどうなのは、こっちが質問攻めをめんどうに思っていることに、まったく気づいてくれないところ。わかりやすく「めんどくさい!」とツッコんだところで、「知っていることを答えるだけなのに、なんでめんどうなの? なんで?ねぇ、なんで?」となってしまうだけ。
心が広い人は多少「めんどくさいなぁ」と思いながらも、ちゃんと答えてあげるかもしれませんが、そんな人をも困らせるのが、お互い初めて行く場所、初めて経験することでも「これはなんで?」と、聞いてくるという点です。
どんなに温和な人でも「知らねーよ!」とイラッとさせてしまう、この困った人たちに、私たちはどう対処すればよいのでしょう?
しつこいと感じた時にいちばん簡単なのは、冷たく「自分で調べれば?」「知らない」とあしらう作戦です。けれども、これには欠点があります。「なんで?」「なんで?」ばかり聞く女に、「知っているのに教えてくれないケチ」と思われる可能性があるばかりか、「使えない人」と見下されてしまう危険すらあるのです。2人っきりの場合、空気も悪くなってしまいます。
だからといって全部に答えてあげると、質問攻めはどんどん加速していくばかり。おすすめの返し方は「なんでだろうね? 私も知りたかったんだ~」です。この言い方なら、質問に答えずして共感を生むことができるため、悪い印象を与えません。
コンボで使いたいのが、「ちょっと調べてみてよ」と自分で調べさせること。調べてもらったら、「そうなんだ! スッキリした!」と褒めてあげましょう。
これを続けると「人に聞くよりも、教えてあげることのほうが気持ちいい!」と彼女たちも気づいてくれます。あなたが質問攻めに苦しむこともなくなるでしょう。
ちなみに、この人たちが「知ったところでどうでもいいこと」ばかり聞くのには理由があります。彼女たちは「質問」がコミュニケーションのひとつだと考えているのです。なので、多少の「なんで?」は「私とお話を続けたいんだなぁ」という優しい姿勢で受け止めてあげてください。
●漫画:カマタミワ
東京都在住。一人暮らし歴20年のイラストレーター・漫画家。ブログ『一人暮らしカマタミワの半径3メートルのカオス』が人気。livedoor blog公式ブロガー
HP: http://www.miwah.com/
twitter: @kamatamiwa
●最新著書
KADOKAWA 刊
1,100円(税込)
弁護士、放送作家、大手メーカー工場長、デザイナー、茶人、フリーライター、シンクタンクSE、イラストレーター、カメラマン、新聞記者、ノンキャリア官僚、フリーターらで構成される雑談集団。著書に『めんどうな女のトリセツ』のほか、『正しいブスのほめ方』『正しい太鼓のもち方』『スルーする技術』『盛り合わせを選んだらお店のカモ! 大人の経済学常識』など多数。
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●著書
宝島社 刊
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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。