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2020年12月08日

「引越しは人生に関わる仕事」力仕事がメインの職場で女性リーダーが活躍できる理由

引っ越し アート インタビュー タウンワーク townwork春は就職や入学など新しい人生が始まる季節。そんな節目でお世話になるのが引越業者。住み慣れた街を離れて、新天地でのスタートを気持ちよく切るためにも、大切な荷物をしっかり運んでくれる人たちにお願いしたいものです。

引越業者というと体格のいい男性をイメージする人が多いと思いますが、最近はたくさんの女性が引越作業で活躍しています。「引越しのプロ」とはどんな人で、どんな気持ちで荷物を運んでいるのでしょうか? 笑顔が爽やかな女性スタッフ、アート引越センター板橋支店・レディースリーダーの栗原のぞみさんにお話を伺いました。

 

子育てしながらレディースリーダーとして活躍中

昨年からレディースリーダーという役職に就き、女性スタッフたちの指導をする栗原さん。自宅に帰れば保育園に通う子供を育てるママでありながら、現在でも引越しスタッフとして活躍中です。

――3月というと引越しシーズンというイメージですが?

そうですね。仕事量が普段の2倍くらいになるイメージです。でも最近は働き方改革も進んで、そこまでキツくはないですよ。昔は子供を育てながらこういう仕事はできなかったですね。

――業界もかなり変化したようですね。では今、栗原さんは普段どういった業務をされていますか?

レディースリーダーという役職に就いてからは、スタッフの教育や引越作業に同行して指導するのがメインではありますが、通常の引越作業も行っています。

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――レディースリーダーとはどういった役職ですか?

引越しや梱包作業で、お客様への気遣いや気配りをどういう形で発揮すべきかをスタッフに指導する役割です。女性の力はやはり男性ほどはありません。そういうところをカバーしながら、よりよく作業を進めるための方法を定期的に指導しています。

東京北ブロックのリーダーとして、各リーダーがどういう対応しているのかを実際の引越作業で確認しつつ、助言しています。

――普段の一日のスケジュールを教えてください。

引越しがある日だと、子供を保育園に預けてから8時に出社しています。そのあと9時か9時半くらいにはお客様のお宅に到着して作業を始めることが多いです。一日仕事の時もあれば、朝の便・午後の便と2回作業することもありますね。だいたい18時くらいに帰社して、子供を迎えに行っています。

――アート引越センターは「女性活躍推進プロジェクト」を推進していることでも知られています。その効果はどんなところに感じますか。

そうですね。産休育休をとって戻ってこられる方も増えましたし、長く続ける方が前より増えたと思います。わたしも産休・育休をとった後に戻って来ましたが、より大きな車を運転するために休暇の合間に中型自動車免許の勉強をしていました。

 

引越しの仕事は「達成感」がわかりやすい

現在はレディースリーダーとして指導する側でもある栗原さん。引越しの仕事を始められたのは高校時代のことでした。

――引越しの仕事をしようと思ったきっかけを教えてください。

近所にたまたまアート引越センターがあったのがきっかけでした。元々ソフトボールをやっていたこともあって、身体を動かすバイトをやりたいなと思っていたんです。正社員になったのは2017年くらいですが、高校時代からずっとアルバイトしていたので、もう7年くらいここで働いていることになりますね。

――アルバイトから社員になろうと思ったのは、仕事にそれだけの魅力があったからだと思います。具体的にどういうことが理由でしたか?

単純ですが、きっかけはアルバイトをしていた時、「正社員ってすごい!」っていう憧れに近い思いを抱いたからです(笑)。それに、「毎日、仕事内容が違う」と感じたことも大きい理由でした同じ場所に行くことがないですし、日々違う家財を扱っていますからね。言い方が悪いかもしれないですけど、毎日やっていても飽きません。梱包作業の質をどう上げていくかなど、日々、自分の中でのチャレンジもあって、すごくハマってしまって。

――レベルを上げていく楽しさ、みたいなことですね。実際、バイトのころから比べると、引越業務はどのくらい能力が上がったと思いますか?

アルバイトのころからすると……本当に10数倍は上がっていると思います(笑)

――そんなに! 

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いろんな経験やコツみたいなものを掴んできた気はしますね。引越作業って力が必要なイメージがあると思いますし、実際にある程度は力も必要です。でも、経験していくにつれ、「力があまりなくても、コツを掴めば重いものも上げられる」と皆が口を揃えて言いますね。

以前はよく腰が痛くなっていましたけど、正しい持ち上げ方を知ってからは痛みがなくなりました。コツさえ掴めば普通の女性でも家族用の冷蔵庫を普通に持てるようになりますよ。

――そこまで成長するわけですね。

それは自分でも感じます。引越しは「完了した」というのが目に見えてわかるので、これだけ成長したな、といった達成感がわかりやすいんです。日々目標をクリアしていったり、アンケートで褒めていただいたり、目標が立てやすいのが自分には合っていると思いますね。

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「隙間ができたらもったいない」と思ってしまうのが職業病

――引越業界にいて、つい日常やってしまったり気にしたりしてしまう「あるある」や職業病みたいなことがあれば教えてもらえますか?

そうですね~、仕事場だけでなく家の収納でも「隙間ができたらもったいない」と思ってしまいますね。隙間に綺麗に荷物が収まると「決まった!」って(笑)。あと収納に関しては、お客様の家の荷物のまとめ方を見て勉強することもありますね。「家でもやってみよう」と思うことがよくあります。

それから、仕事中はエレベーターが来るのを待たずに階段を上がっちゃうことが多いのですが、日常でもすぐ駆け上がってしまうところがありますね。一段飛ばしで上がってしまいます(笑)

――自然と身体が動いてしまうのがすごい。ちなみにマンションの引越しでエレベーターが養生されているところをよく見ますが、エレベーターがない家の引越しって最高何階くらいまでお仕事されたことありますか?

一時的なエレベーター点検にあたってしまって、10階くらいまで運んだことがあります。でも東北の震災で計画停電にあたってしまった人は、20階くらいまで荷物を持って階段を上ったこともあるそうです。

――それはすごい!

トラックドライバーになると、作業後などにコンビニに寄ることが多いので、コンビニを見かけるとすぐ駐車場があるかどうかチェックしちゃいますね。

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――都心だと駐車場があるコンビニは珍しいですからね。しかし運転するのは2トンロング車と普通車よりだいぶ大きいだけに、乗り始めは大変じゃなかったですか?

運転するのは好きですけど、最初のころはうっかり細い道に入って出られなくなってしまって、営業所に「助けてください!」なんて電話したこともありました(笑)。でもちょっと自慢になりますが、車を壁や樹にぶつけて傷つけたことはありません。トラックに対する愛は深いです!

 

人生に関わる仕事をできることが嬉しい

家庭を持ったことで、引越しという家族にとっての一大行事の意味をより強く感じるようになったという栗原さん。ご自身に子供ができたことで、仕事の意識が大きく変わったそう。

――成長とともに、仕事への向き合い方に変化はありますか?

自分が家庭を持ったことで、引越しが人生の中でいかに大事な出来事かが身にしみてわかりましたね。結婚や出産のタイミングで引越しする人が多いので、その場に立ち会えるのが嬉しいです。ご家族への配慮の大切さは、重点的にスタッフたちに伝えていきたいなと思っています。

――自分が家族を持ったことであらためて思った、アート引越センターのよさってどういうところだと思いますか?

休みがとりやすいのがいいところだと思っています。意外と希望休がとりやすいです。引越しが多い土日が忙しい職場ではありますが、そこは交代制で希望が通りやすくなっています。子供が熱を出すなどして急に出られなくなった時も、管理職の人がしっかりフォローしてくれるので、ありがたいですね。社内は管理職になった人のほとんどが引越しスタッフ出身というのがその理由かもしれません。

――そうなのですね。困った時に頼りやすいのはありがたいです。

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あとは、年に一回、職種変更の希望が出せるのもいいですね。わたしもケガした時に営業職の手伝いや受付・電話対応などいろいろやらせてもらいました。

――栗原さんもいろいろ働いてみて今の職種に決めたのですね。

ひと通り全部やってみましたけど、引越しの仕事がいちばん合っていましたね。社内に「指名サービス」というのがあって、お客様にご指名頂くことがあります。以前に引越しを担当させていただいた方が指名してくださった時は嬉しかったです。しかも、行ってみたら家族が一人増えていらして。あらためて引越しが人生に関わる仕事だなって思えましたし、そのお手伝いができていることに喜びを感じますね。

プロフィール
栗原のぞみ
(くりはらのぞみ)
高校時代のアルバイト経験を経て、2017年にアート引越センターの正社員に。現在は板橋支店・レディースリーダーとして東京北ブロックの女性従業員リーダーを束ねる。子育てしながら働くワーキングママでもある。

撮影協力:アート引越センター

(文/大坪ケムタ、撮影/齋藤大輔、編集/鈴木一禾(プレスラボ))

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