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2016年08月15日

夏バイトと言えばこれ! お化け屋敷の“お化け役”に仕事の魅力を聞いてみた!

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夏の風物詩といえばお化け屋敷! 実は歴史が古く、天保30年(1830年)に瓢仙という医者が自宅の庭に小屋を作って壁や天井に化け物の絵を描いたのが始まりだそう。

そんな数あるお化け屋敷の中でも、やっぱり怖いのは人間が扮した“お化け”が登場するもの! でも、お化けってどうやって決めているの? アルバイトでもできるの?

そんな素朴な疑問を人気お化け屋敷を運営する東京ドームシティ アトラクションズ内にあるお化け屋敷『赤ん坊地獄』のお化けバイト、伊藤朱里さんとアルバイト教育担当の今田丈雄さんに聞いてみました!

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アルバイト教育担当の今田丈雄(左)さんとお化けバイトの伊藤朱里さん(右)

 

人とは違うアルバイトをしてみたい! それで見つけた“お化けバイト”

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華奢で色白な女子大生、伊藤朱里さん(20)。
とーってもかわいい彼女ですが、実は高校生からお化けバイトを始め、今では社員の今田さんをはじめ、他のスタッフからも一目置かれるほどの“お化けのプロ”として活躍中なんです。

まず、お化けバイトを始めたきっかけを聞いてみると…。

伊藤さん「高校2年生のときにアルバイトを探していたんですが、周りの友達がやっていないような少し変わったアルバイトがしたかったんです。そんな時に、東京ドームシティアトラクションズのお化け屋敷でお化け役のアルバイトをSNSで見つけて“おもしろそう!”と思ったのがきっかけですね」

――と、いうことは伊藤さんは相当のお化け屋敷好きだったとか?

伊藤さん「実は…、お化け屋敷に行ったことは一度もなくて。高校の文化祭の出し物で入ったレベルです(笑)。だから、面接のときに面接担当者の方から“何をするか分かる?”と聞かれて“人をおどかす”としか答えられなくて…。」

 

お化けバイトは“おどかす”のではなく“恐怖というサービス”を提供する仕事

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――えっ!! お化け役って人をおどかすのが仕事じゃないんですか?

今田さん「お客様に対して“おどかしてやる”という気持ちではダメなんです。怖がっているお客様を見ていると、“怖がらせてやる”とか“もっと驚かせよう”と知らず知らずにお客様を下に見てしまう傾向があります。こうなってしまうとお化け役としては失格。私たちはお客様からお金をいただいていますから、恐怖というサービスを提供してお客様に楽しんでいただくことがお化け役の仕事なんです」

 

道に迷ったお客様を誘導するなど安全面のサポートも重要な業務

東京ドームシティ アトラクションズ お化けバイト
――なるほど!!お化け役もサービス業なんですね! ちなみにお化け屋敷の仕事ってどんなものがあるんですか?

伊藤さん「お化け役以外にも、裏方スタッフとして道に迷った人をサポートしたり、携帯を使っているなどルール違反をされるお客様に注意を促したりもします」

今田さん「一番大切なのはお客様に安全に楽しんでいただくことなので、非常口や消火器の場所などをきちんと覚えて非常時にはお客様を誘導することも仕事ですね」

 

他のお化け屋敷のお化けやホラー映画を観て動きを研究!

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――ただ、お化け役だけをすればいいってわけじゃないんですね。とはいえ、お客様が怖がるようにお化け役を研究したりするんですか?

今田さん「私たちのところでは、アルバイトがスタートする前にお化け屋敷プロデューサーの五味さんによるレクチャーや練習などを実施します」

伊藤さん「ある程度、教えてもらったら、あとは自己流ですね。私の場合だと、他のお化け屋敷に行って勉強したり、ホラー映画を見たりして動きを研究するようにしています。あとはお化け役のスタッフで“いい動きしているな”と思ったら、それを自分なりにアレンジしてみたり」

――やっぱり、いろいろと研究するんですね。ちなみに伊藤さんがお化け役をするにあたって心掛けていることは?

伊藤さん「お客様が入ってきたら、ちゃんとお客様の目線があるところに登場するようにします。お客様が後ろを向いているときに出たら怖さは半減しますから、出るタイミングはとても大切。また、お客様に触れそうで触れないぐらいの距離感で近づくのもポイントです」

――これまでに印象に残っているエピソードがあれば教えてください!

伊藤さん「超マッチョの外国人のお客様が集団で来場されて、こちらの方がコワくなってしまった…なんてことがありました。ちなみに外国人の方たちはとても優しかったですけどね(笑)」

 

お化け屋敷ファンの人をはじめ、お客様がコワ喜んでくれるのがクセになる!

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――やっぱりいろいろあるんですね。伊藤さんは3回目のお化け役ということですが、お化け屋敷バイトの魅力ってなんでしょう?

伊藤さん「お化け屋敷にどんどん愛着が湧いてくるんですよ。最初は人形とか怖いんですけど、ひと夏一緒にいるとどんどんかわいくなってくるんです。だからお客様が恐怖のあまり人形を叩いたりすると“やめてー!!”って叫びたくなるぐらい(笑)。

そして、東京ドームシティのお化け屋敷は毎年、お化け屋敷プロデューサーの五味弘文さんが手掛けているので、本当に趣向をこらしたお化けたちと出会えるのも魅力。毎年、いらっしゃる“お化け屋敷ファン”の方も多くて『ここのお化け屋敷に来るのが楽しみ!』などお客様からの声をいただけるのもやりがいですね。

あとは、“お化けバイトやっています”というとみんなから興味を持ってもらえるので、会話のネタには困りません(笑)」

――最後にお化け役に向いている人ってどんな人ですか?

今田さん「お化け屋敷は遊園地のアトラクションのひとつですから、お客様の安全を一番に考えられることが重要ですね。それと同時にお客様を楽しませることも大切な要素。人が喜んでくれることが好き、人を笑わせるのが好き…という人は向いていると思いますよ」

 

まとめ

お化け役はアルバイトでもできるんですね! お化け役に魅せられて3年もアルバイトを続けている伊藤さん。他のバイトでは経験できないような、おもしろさがあると言います。もし、募集を見かけたら、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

東京ドームシティアトラクションズ_赤ん坊地獄

取材協力
東京ドームシティアトラクションズ
「赤ん坊地獄」
お化け屋敷プロデューサー・五味弘文氏が手掛ける“赤ん坊を抱いて進む”ミッション型のお化け屋敷。2016年7月15日~9月25日までの夏期限定。
http://akanbozigoku.com/

取材・文 中屋麻依子
撮影 松谷祐増(TFK)

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