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2020年08月28日

登録販売者とは? 資格難易度、合格率、合格後の就業の実務経験有無や志望動機&自己PR例文も合わせて解説

登録販売者 資格 試験 対策 タウンワーク townwork医薬品販売の専門資格である登録販売者。気になる資格取得の難易度から合格率をはじめ、資格取得後に必要となる実務経験の内容、面接時の志望動機や自己PR例文までを紹介します。

登録販売者とは?

登録販売者とは、薬局やドラッグストアなどで医薬品を販売する専門職。主な仕事内容はお客さまからの薬の問い合わせに対し、効果や副作用、使用方法などの説明を行い適切な薬をアドバイスします。他にも店内の品出しやレジ業務、商品補充や管理、清掃などの店舗運営業務も行います。
登録販売者と薬剤師との違いは、薬剤師は調剤ができること、また、扱える薬に違いがあることです。薬剤師は、市販の医薬品のうち、服用に注意が必要な第一類医薬品の販売ができます。第二類と第三類は、薬剤師でも登録販売者でも販売ができます。市販の医薬品の約9割が第二類と第三類のため、登録販売者が活躍できる場面は多いです。

 

登録販売者の勤務先は?社員、アルバイトどちらが多い?

勤務先は薬局、ドラッグストアだけでなく、医薬品を扱うスーパーやコンビニ、ホームセンター、家電量販店など多岐に渡り、働く場所の選択肢が多いです。医薬品を販売する業態が拡大しているため、ますます需要が高まる仕事のひとつでしょう。就業形態は、フルタイム勤務の正社員が多め。ただ、アルバイトやパートの募集も多くあり、午前中だけの勤務など自分のライフスタイルに合わせて選べ、長く続けられるのもメリットです。

 

登録販売者の資格

登録販売者の資格を取得するには、年に1回行われる登録販売者試験での合格が必須です。年齢制限や実務経験などの受験資格はなく、誰でも挑戦できる間口の広い資格です。都道府県知事が認定する資格のため、資格取得後に登録販売者として勤務するには勤務先の都道府県で販売従事登録を行います。国家資格ではないですが、薬事法の中でも名称が出る公的資格のため、雇用側から医薬品の知識があると認められる信用度の高い資格です。

 

試験内容と難易度

試験内容は「医薬品に共通する特性と基本的な知識」「人体の働きと医薬品」「主な医薬品とその作用」「薬事関連法規・制度」「医薬品の適正使用・安全対策」の5項目が出題範囲です。これらは、厚生労働省が公開している「試験問題の作成に関する手引き」から出題されます。気になる難易度ですが、2018年度の合格率は全国平均で41.3%(※)。総出題数の7割以上の正答率、各試験項目の出題数では正答率が3.5割以上が合格基準点です。簡単に合格できる資格ではないですが、試験対策をしっかり行えば、充分合格が狙える資格と言えます。

(※)出典:厚生労働省医薬・生活衛生局 平成30年度登録販売者試験実施状況より

 

資格取得方法は?費用は?

資格取得のためにはスクールでの受講、通信講座、独学で学ぶなどさまざまな方法があります。それぞれの費用目安は以下です。スクール、通信講座はコースにもよりますが数カ月から1年ぐらいの受講期間が一般的です。また、独学でも合格している人は多い資格のひとつです。

・スクール…約7万円前後
・通信講座…約4~5万円前後
・独学…2000円~1万円程度(1冊2000円程度のテキストを数冊)

受験費用は都道府県により異なり1万3千円~1万8千円です。

また、講座の受講には、雇用保険の被保険者又は被保険者であった場合は国の一般教育訓練給付制度を利用することもできるので自分が対象者かどうか確認をしてみるといいでしょう。

厚生労働省 教育訓練給付の支給申請手続について

 

登録販売者の給料

正社員の平均年収は324.8万円(厚生労働省/令和元年賃金構造基本統計調査より)。勤務先にもよりますが月給20万円前後が平均のよう。薬局やドラッグストアなどの店舗勤務の場合は店舗管理者などに昇進することで給料がアップします。アルバイト・パートの場合は、勤務先によっては資格手当が支給されることもあります。

 

合格後の就業

試験に合格した後、すぐに登録販売者として働くことはできず、勤務先の都道府県に販売従事登録が必要です。登録の申請に必要な書類は「販売従事登録申請書」「医師の診断書」「戸籍謄本」「使用関係を示す書類」「試験の合格通知書」の5つ。登録手数料は都道府県により異なりますが、7000円~10000円程度で、申請から約2週間で「販売従事登録証」が発行されます。

実務経験の有無による仕事の違い

実務経験がなくても働けますが、単独で売り場に立つには直近5年の間に2年以上の実務経験(月80時間以上)が必要です。実務経験がない場合、薬剤師や要件を満たした登録販売者の管理・指導のもとで従事しなければいけません。そのため、薬局やドラッグストアに勤めて実務経験を積みながら、資格取得を目指し、合格後すぐに単独で働けるよう準備する人も多いようです。

 

志望動機と自己PR例文

志望動機で大切なのは、なぜこの職種を選んだかを簡潔に伝えること。資格が必要な専門職を選んだ理由を述べることでやる気や仕事に対する思い入れが分かります。また数ある勤務先の中で「なぜ、この店舗を選んだか」も重要な動機です。自己PRでは経験者は以前の勤務先での実績は大きなPRに。未経験者であれば、これまで接客経験や店舗勤務でのスキルをアピールしましょう。実績やスキルは具体的なエピソードを交えるのがポイントです。

志望動機の例文

「以前、ドラッグストア勤務の際、お客さまからのお問合せに的確に答えられるようになりたいと資格取得を目指しました。ただ、小規模店舗だったため固定のお客さまが多く、もっと幅広い年齢層の方たちの薬に対する不安を解消したり、有益なアドバイスをしたいと考え、貴店のような多くのお客さまが訪れる大型店に勤務したいと思い応募しました。子育てもひと段落し、腰を据えて長く働きたいと考えており、専門資格を武器に地元に密着できるような接客で末永く勤務できればと思っております」

自己PRの例文

「これまでスーパー、ドラッグストアなど接客業を中心に働いてきて、人と接する仕事の楽しさが大きなやりがいになっています。先日まで勤務していたドラッグストアではお客さまの症状を丁寧にヒアリングし、適切な薬や飲み方を説明するだけでなく、日常の過ごし方などプラスαのアドバイスをすることを心掛けていました。その甲斐あってか、売上げにも貢献でき、本社からパート部門の売上貢献賞をいただけるまでになりました。さまざまな層のお客様がいらっしゃる貴店でも、どの世代にも親身に寄り添う丁寧な接客をしたいと思っております」
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