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2021年09月30日

歯科助手の仕事内容と時給、志望動機の書き方|バイトでも働ける!

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歯科助手は資格がなくても働ける医療系バイトの一つです。患者さんの対応をしたり、歯科医師の業務をサポートしたりするのが主な仕事内容です。一方で、求人でもよく見かける「歯科衛生士」。この2つの違いがわからないという人もいるでしょう。歯科助手と歯科衛生士は似ているようで、役割が大きく異なります。また、実際に歯科助手のバイトに応募する際、自己PRや志望動機をどのように書けば良いのか困っている人もいるのではないでしょうか。この記事では、歯科助手の主な仕事内容や民間資格、自己PRと志望動機の書き方などをご紹介します。

歯科助手とは

歯科助手とは、歯科医師や歯科衛生士のアシスタント業務を行う職業です。歯科医師が使用する器具の準備、患者さんの唾液を吸い取るといった診療補助のほか、受付・会計業務などを行います。歯科衛生士とは異なり、歯科助手には国家資格がありません。また、歯科助手が患者さんの口腔内に直接的な処置を行うことはできません。口腔内での直接的な処置には、歯を削るのはもちろん、歯石を取ったり薬を塗ったりといった行為も含まれます。

受付業務を担うこともあるため、歯科医院の顔として、笑顔で丁寧な応対が求められます。歯科助手に必須の資格はないため、バイトやパートとして未経験でも働くことができます。なお、首都圏・東海・関西の三大都市圏における歯科助手を含む医療関係従事者職種の平均時給は1,323円(※)です。

専門用語を覚えたり、スピーディーな対応が求められたりするなど、大変な部分もありますが、歯科医師や歯科衛生士のサポートができる、やりがいのある仕事です。

アルバイト・パート募集時平均時給調査(2023年10月度)リクルートジョブズリサーチセンター

歯科助手の主な仕事内容

では、歯科助手の主な仕事内容を具体的に見ていきましょう。

受付・会計・電話対応・予約管理・清掃

歯科助手は来院した患者さんの受付や、治療が終わった後の会計、予約や問い合わせの電話対応、医院内の清掃などを行います。電話のほかに、歯科医院のWebサイトやメールによる予約対応を行うこともあります。そのほか、治療の順番が来た患者さんを呼び出したり、席やレントゲンへ誘導したりするのも歯科助手の仕事です。

カルテの整理

カルテには患者さんの治療記録や経過などが記載されており、紙と電子の2種類があります。歯科助手はカルテの整理を行います。カルテには患者さんの氏名や住所といった個人情報も記載されているため、管理には注意が必要です。

使用した器具の洗浄・消毒

口腔内を見るための鏡やピンセットなど、歯科医師が治療で使用した器具の洗浄や滅菌を行います。機械にオイルを差したり、器具に付いた血を洗って薬剤につけたりすることもあります。

歯科医師のサポート

治療に必要な器具を準備します。そのほか、治療中は歯科医師の指示を受けて器具を手渡ししたり、唾液を吸い取るバキュームを持ったり、歯に詰めるセメントを練ったりすることがあります。

<歯科助手と歯科衛生士の違い>
歯科衛生士は、歯科助手と違って歯科医療業務を行うことができます。歯石の除去などの予防処置、歯科医師のアシスタントとしての診療補助、歯磨き指導といった保健指導が主な業務です。歯科衛生士になるためには、国家試験に合格する必要があります。

歯科助手の主な民間資格

歯科助手は資格が必須ではないものの、民間資格を持っているとバイトやパートに応募するときに有利に働くことがあります。資格によっては、通信講座などで学ぶことも可能です。

歯科助手資格認定制度(公益社団法人日本歯科医師会)

認定している資格には「甲種」「乙種第一」「乙種第二」の3種類があります。いずれも、歯科助手としての実務経験がありながら、定められた講習を修了した人に与えられます。

甲種は、420時間以上の講習を修了するか、乙種第一の資格を持った上で3年以上業務に携わり、補充研修訓練基準による訓練を修了すると認定されます。
乙種第一は、歯科助手として主に診療室内の業務を行う人が、52時間以上の講習を修了すると取得できます。
乙種第二は、歯科助手として主に受付などの事務的な業務を行っている人が、40時間の講習を修了すると取得できます。

講習内容の例としては、「歯科助手の心得」「医療安全」「社会保険の概要」などがあります。

歯科助手検定試験(日本歯科助手検定協会)

基本的な歯科医療の知識などを問う3級、幅広い歯科医療の知識と診療方法の応用を問う2級、歯科医療の深い知識と診療体制に関する迅速な対応の可否を問う1級があります。

決まった受験資格はありません。受験料を支払い、申し込みをすれば、誰でも受けることができます。いずれの級も60分間の筆記試験を受けて、70%以上正解すれば合格となる資格です。試験内容としては、「歯科診療補助」「口腔衛生」「歯科臨床概論」などの領域から出題されます。

医療事務管理士・歯科(技能認定振興協会)

医療保険制度に関する知識や治療費の計算ができるスキルなどがあることを証明する資格です。

受験資格は特にありません。受験料を支払い、申し込みをすれば受験可能です。試験には実技試験と学科試験があります。実技は診療報酬明細書(レセプト)の作成に関する試験です。学科試験では、「保険請求事務」「医学一般」「法規」に関する問題が出題されます。

歯科助手の自己PRと志望動機の書き方

歯科助手のバイトに応募する際の、履歴書の書き方のポイントについて例文を交えてご紹介します。

自己PRの書き方のポイント

学校で勉強していることや、現在持っている資格、特技などの中で、歯科助手の仕事に活かせそうなものがあれば、自己PRに記載しましょう。例えば、「専門学校に通いながら歯科衛生士を目指している」「経理の資格を持っている」「PCの操作や情報処理が得意」といった内容も、アピールできるポイントです。

過去にバイトやパートで働いた経験がある人は、コミュニケーション力、接客力、責任感、協調性など、身に付けたスキルの中で歯科助手に役立つものを記載すると良いでしょう。会計や受付の経験があるなら、「電話・メール対応が得意」といったアピールもおすすめです。

また、すでに歯科助手の民間資格を持っている人や、資格取得を目指して勉強中の人は、その旨を記載しましょう。

歯科助手の自己PRの文例

文例1
私は大学で会計を専攻しており、簿記2級の資格を持っています。PCの操作も得意で、ExcelやWordについては、一通り使いこなすことができます。歯科助手の業務では、患者さまをお待たせしないため、治療の補助などを的確に行うことはもちろん、ミスなくスピーディーな会計業務も大切であると貴院のWebサイトで拝見しました。簿記2級の資格やPCの操作スキルは貴院の仕事でも十分活用できると考えております。

文例2
私は居酒屋でのアルバイトを2年間経験し、ほかのスタッフとスムーズに業務を行うための協調性や、お客さまのご要望に素早く対応するための接客力を身に付けることができました。歯科助手の仕事は未経験ですが、幅広い年代のお客さまと接する点や、歯科医師や歯科衛生士の方々と連携を取りながら業務を進めるという点で、過去の経験を活かして働くことができると考えております。

志望動機の書き方のポイント

志望動機を書く際には、「なぜ歯科助手を志望するのか」「なぜその歯科医院なのか」の2点が伝わるようにしましょう。この2点がわからないと、熱意が伝わりにくく、「ほかの歯科医院でも良いのでは?」と思われる可能性があります。

歯科助手の志望動機の文例

文例1
私の母は歯科衛生士です。自分の仕事に誇りを持って生き生きと働く母の姿を見て、「自分も将来は歯科衛生士になりたい」と考えるようになりました。憧れの歯科衛生士を目指すためにも、まずは歯科助手として働きながら、間近で歯科衛生士の仕事を見て学びたいと考え、貴院を志望いたしました。現在は歯科助手検定試験に向けて勉強しています。

文例2
貴院がいつも大勢の患者さまで混雑しているのを、以前からよく見かけておりました。インターネットの口コミなどを見ても「親切」「丁寧」と記載されており、貴院の評判が非常に良いことを知って、興味を持ちました。この地域にある複数の歯科医院の中でも、より多くの患者さまから支持され、信頼されている職場で働きたいと考え、貴院を志望いたしました。

患者さんやスタッフから信頼される歯科助手を目指そう

多くの器具を扱う歯科治療を歯科医師だけで行うことは難しく、サポート役の歯科助手の仕事は重視されています。実際に医療行為を行うことはなくても、歯科助手の仕事も間接的には患者さんの健康に関わるものです。責任感を持ってきちんと業務に取り組めば、患者さんはもちろん、歯科医院のスタッフからも信頼が得られるでしょう。「誰かの役に立ちたい」と考えている人や、将来歯科医や歯科衛生士になりたいと希望している人は、歯科助手のバイトを検討してみてはいかがでしょうか。

※2017年12月16日公開の記事を更新しました。

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