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2020年09月02日

松尾太陽インタビュー『悩みを引きずるより、目の前にあることに一生懸命に取り組むことで前に進める』

松尾太陽 超特急 タカシ 音楽 インタビュー タウンワーク townwork超特急のボーカルとしても活躍するタカシさんが、“松尾太陽”としてソロデビュー。超特急のボーカルとして、ソロアーティストとして、歌に向き合う姿勢や、仕事観についてインタビュー。9月2日にリリースされるデビューミニアルバム『うたうたい』の制作エピソードについても伺いました。

 

これからも歌い続けていく――決意を綴ったソロデビュー作品『うたうたい』完成

——まずはソロデビューが決まった時の心境から教えてください。

昨年の9月に開催した初の単独ライブ『Utautai』を経て、ソロ活動をしていこうという話にはなったのですが、嬉しい反面、“僕がソロデビューしていいのかな?”という迷いや不安がありました。でも、ライブが延期や中止になる現状の中で、少しでも何かを届けるツールの1つになるのであれば是非やりたいと思えたことで気持ちが固まりました。

——音楽性もCity Popsを基調としていて、超特急とは違う一面が感じられました。

ソロは幼少期に影響を受けたCity Popsをテーマにしました。収録曲(6曲)は、すべてオリジナルで、全曲違うクリエイターの方に楽曲を提供して頂けたので、どの曲をとっても新しい自分を引き出してもらえたことに感謝しています。

——制作時に印象に残っているクリエイターの方とのやりとりがあれば教えて下さい。

「libra」を作ってくださったShe Her Her Hersさんはレコーディングにも立ち会ってくださいました。歌詞を頂いた時、すごく長い文章だったので驚いたのですが、実際に読み進めていくと、歌詞の後に“この曲を作った時の思い”や、“僕に対するメッセージ”を書いてくださっていたんです。まさか文面でメッセージまで頂けるとは思っていなかったので、ソロに向けて背中を力強く押してもらえたように感じました。

——ご自身の作詞作曲「掌(てのひら)」も収録されていますね。

18歳で上京してきた時の想いや覚悟を改めて歌にすることで、“これからも歌を歌い続けよう”という決意を形にしています。自分自身への決意であり、みなさんにとっても、何かしらの決断をするきっかけになれば嬉しいです。一緒に決断や決心を重ねて、失敗したら励ましあって、同じ時を過ごしていけたらという気持ちを込めました。

——冒頭には“夜行バス”というフレーズも出てきますね。

高校時代は、大阪の学校に通いながら、土日のイベントやフリーライブのために金曜日の夜行バスで上京して、日曜日の夜行で帰るということも多くて。“夢を追いかける姿”をイメージした時に、一番最初に思い浮かんだのが夜行バスでした。

——まさにご自身が反映されている部分ですね。そして、ミュージックビデオも公開されている、リード曲の「Sorrow」についても聞かせてください。

最初はモノトーンの映像で始まって、サビにかけて色鮮やかな世界観が広がるのですが、完成を見た時に浮かぶ景色がありました。僕たちが超特急としてステージに上がる時は、いつも8号車(ファンの名称)がペンライトを照らして迎えてくれるんです。その光が幻想的でいつも感動するのですが、その瞬間に似た感動がありました。

楽曲に関しては、今回収録した曲すべてに言えることですが、聴いてくれる方たちが悲しみを乗り越えて、未来に笑顔でいられるようにという願いをこめた作品になっているので、ぜひ聴いて頂ければと思います。

 

ボーカリストになると思っていなかった自分が、超特急に出会って変化していった

松尾太陽 超特急 タカシ 音楽 インタビュー タウンワーク townwork——ここからは、仕事観について伺いたいのですが、歌うことが仕事になったと感じたのはいつ頃でしょうか?

強く意識するようになったのは2年前に超特急が新体制となり、ボーカルが僕だけになった時期ですね。それまでも一生懸命に歌っていましたが、1人になり担うものが増えた時に、改めて自分の歌=得意とする部分や、苦手な部分と向き合ったんです。

——以前の記事では、最初は俳優志望だったとありましたが、いつの間にか気持ちの面でもボーカリストになっていった感じなのでしょうか?

今は松尾太陽として俳優活動もしていますが、メンバーがいて、8号車がいてくれて活動を続けていく中で、自然と“自分は超特急のボーカルだ”という思いが芽生えて、どんどん大切なものへと変化していきました。

 

昔の自分が今の僕を見たら「ウソでしょ!?」って総ツッコミをいれると思う(笑)

松尾太陽 超特急 タカシ 音楽 インタビュー タウンワーク townwork——そんな松尾さんが、今回、ご自身を“うたうたい”と表現されたことに、強い思いを感じます。

不思議ですよね。きっと10年前だったら、自分自身に「ウソでしょ!?」って総ツッコミを入れていたと思います(笑)。それだけ超特急で過ごした時間の影響が大きかったんだと思います。

今回、超特急でいる自分も含めて、自分を“うたうたい”と表現しましたが、今でも心の深いところでは、まだ歌い手としては未熟すぎて“自分はボーカルだ”と言い切っていいのか不安な時もあるんです。でも、それはマイナスな意味としてだけでなく、自分の中のアイデンティティというか、“もっと良い歌が歌いたい、もっと上を目指したい”という気持ちだとも感じています。

——まだまだ妥協できないと。

はい。まだまだ自分に満足は出来ないですし、もっと魅力のあるボーカリストになりたいと思っています。

 

人の評価に気をとられることなく、悔しさをバネに出来るようになった

松尾太陽 超特急 タカシ 音楽 インタビュー タウンワーク townwork——では活動を続けた中で、落ち込んだ時の対処法を伺いたいのですが。

基本的には、美味しいごはんを食べて、ぐっすり寝たら浮上できるタイプです(笑)。でも以前は、少しでも失敗したら全てを否定して、“もうダメだ”と思っていた時期もありました。たとえばライブイベントやテレビ番組にしても、「もう声をかけてもらえないんじゃないか」とか、すごく評価が気になってしまって。自分が上手く出来ないと、チームに迷惑をかけてしまうかもしれないというプレッシャーもありました。

——それをどう乗り越えたのでしょうか?

悔しさをバネにしたり、反骨精神に変えることが出来るようになりました。また次にチャンスが来るかは分からない。だけど、次の機会をもらえた時に、「前より成長してる」とか「前よりカッコよくなってる」と感じてもらえるように頑張ろうと考えられるようになりました。

 

過去に願った強い思いや経験が、今の自分を支えてくれる

松尾太陽 超特急 タカシ 音楽 インタビュー タウンワーク townwork——次にすべきことを見つけることで悩みや不安と向き合うと。

そうですね。昔を振り返ると、高校に通いながら事務所に通っていた頃は、慣れないことばかりで凹むことも多かったのですが、無我夢中すぎて……芸能の活動をして、大阪東京間を往復して、学校もテストもあってと、とにかく1つ1つのことに対して必死にやるしかなかった。でも、その時のほうが悩みを引きずることなく、身軽に次に次にと進めていた気がするんです。

もちろん問題にちゃんと向き合うことも必要ですが、考えすぎて何も出来なくなっていたら悪循環でしかないことに気付いたというか。高校時代に自然とやっていたことを、今改めて実践できている気がしますし、それを積み重ねていけたらいいなと思っています。

——「掌」の歌詞にも“過去の自分が乗り超えてみせる”という一節がありますが、今のお話とも通じますね。

過去の強い気持ちや行動が、今の自分を支えるということなので。ちなみに凹んだ時は、あえて後戻りが出来ないように「自分にとってココが生きる場所だよ」と言い聞かせたり、歌詞にもある“「大丈夫だから!」”を唱えるようにしています。そうやって、自分を信じることや、思い込む力も大事だと思うので。

 

未来をイメージする“未来会議”の中には、必ず8号車が存在してる

松尾太陽 超特急 タカシ 音楽 インタビュー タウンワーク townwork——これまでも、ボーカリストとして、俳優として様々なチャレンジをされていますが、新しいことに取り組むのは好きですか?

挑戦は好きです。頭の中で、未来を明るくするための将来設計をたてているのですが、その時に“こうなりたい”とか、“何をしたらワクワクできるのか?”、“どうしたら誰かを笑顔に出来るだろう?”という前向きな“未来会議”をよくするんです(笑)。

——“未来会議”とはステキな言葉ですね!

ありがとうございます。未来会議は、ネガティブな発想ではなく、どうしたら楽しめるか、前に進めるかをイメージします。でも、そうやって自分の中で未来会議をしていると、気づけばいつも必ず超特急のファンである8号車が登場しているんです(笑)。

8号車が作ってくれる景色とか、笑顔とか……。それに気づいた時に、改めて8号車からパワーをもらっていることを感じますし、応援してもらっている以上のものを返していきたいので、超特急としても松尾太陽としても、これからも音楽や歌で色々な楽しみを届けていけたらと思っています。

■ Profile
松尾太陽
(まつお たかし)

1996年9月23日生まれ 大阪府出身
2012年6月に超特急のボーカルとしてCDデビュー。昨年9月に自身初となる単独公演『Utautai』を開催し、チケットは完売。両親の影響で慣れ親しんだCity PopsをテーマにしたMini Album『うたうたい』で9月2日にソロデビューが決定。今作には、自身で作詞作曲をした楽曲が収録される他、Vaundy・大塚愛・堂島孝平・浅田信一など、豪華クリエイターからの楽曲提供を受け、完全オリジナル作品となっている。

◆松尾太陽 OFFCIAL SITE: https://matsuo-takashi.jp/
◆松尾太陽 OFFICIAL Twitter:@takashi_m0923

企画・編集:ぽっくんワールド企画 撮影・河井彩美 取材・文:原 千夏

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