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2021年07月14日

樋口晃平さんインタビュー「一握りの人しか活躍できない俳優の世界。今はただ夢中にやるだけ」

樋口晃平 インタビュー タウンワークマガジン townwork恋愛リアリティーショー番組『恋とオオカミには騙されない』(ABEMA)に出演し、俳優・モデルとして活躍している樋口晃平さん。1年半前にプロサッカー育成選手から芸能界に転身しました。経歴がキラキラすぎる!と思いきや、葛藤と挫折の中から今の道を見つけたそう。つまずいても立ち上がれた理由や、やりたいことに進むコツなどを聞きました。

 

サッカー選手になるには“好きの熱量”が足りないと思い知らされた

樋口晃平 インタビュー タウンワークマガジン townwork――樋口さんは昔からサッカー選手になるのが夢だったのですか?

小学生のときに「キャプテン翼」に憧れてプロ選手を目指した絵に描いたようなサッカー少年でした。地元の兵庫県でサッカーが強い高校に入学してレギュラーもとれたので、正直、プロになれるのではという自信はありました。

――それで実際にプロ選手の育成チームにスカウトされたんですよね。順風満帆すぎる人生じゃないですか!

と、思いますよね。僕も最初はそう思っていました。高校卒業後は大学に進学しようと考えていましたが、サッカー選手になる夢を諦められなくて、親を説得してプロ選手の育成チームに入りました。とはいえ、育成チームに入ったからといって、プロ選手になれるとは限りません。実力主義で、いつ契約終了になってもおかしくない厳しい世界。兵庫では自信満々でしたが、そんなサッカー少年たちが全国からチームに集まっていて、見事に自信を打ち砕かれました。

――自信を打ち砕かれたのは、樋口さんよりも他の選手のほうが技術が上だったからでしょうか?

それもありますし、僕の何倍も何十倍もサッカーが好きという気持ちが強かったことです。監督に言われて納得したのは「プロとして生き残るのは天才でも才能があるやつでもなく、サッカー小僧だ」という言葉でした。サッカー小僧とは、何よりもサッカーが好きでその気持ちを長く持ち続けられる人のことです。

――樋口さんはサッカー小僧には…

なれなかったです。上には上がいることを強く感じて、サッカー選手になる夢を諦めました。

――18歳で夢を諦めるのはなかなかキツイ状態ですよね。普通なら、これからチャレンジするような年齢なのに。

ものすごくつらかったです。親の反対を押し切って出てきていますし、大学も進学しなかったし、この先どうすればいいんだろうと。「自分は何をしているのか」ととても落ち込みました。

 

スカウトをきっかけに芸能界への可能性を模索した

樋口晃平 インタビュー タウンワークマガジン townwork――そこから芸能界に方向転換した理由がすごく気になります。もともと興味があったのですか?

弟が芸能活動をしていたので、多少、身近ではあったのですが「芸能界よりも、サッカーのほうがかっこいい」と思っていました。でも、チームを辞めて地元に帰ろうと考えていたとき、都内に買い物に行ったんです。それまで練習着とジャージで過ごしていたので地元に戻る前に東京で買い物をしたいなと思って。そうしたら、芸能事務所の方がスカウトしてくださったんです。

――まさにシンデレラストーリーじゃないですか!でも、それって樋口さんがイケメンだったから次の道がすぐ見つかったのでは…と考えてしまうのですが。

いえ、このタイミングでは事務所に所属しませんでした。

でもスカウトされたことで、自信がついたのは事実です。芸能界という可能性もあるんだ、と。それから、自分でいろいろと調べました。もし、自分が芸能界に入るならどんな人になりたいのか、それに向けて何をすればいいのか。考えた結果、竹内涼真さんのようなかっこよくて演技もできる俳優になりたいと思いました。まずは、美容室に行って、美容師さんに似合うヘアスタイルをアドバイスしてもらったりして、ビジュアル面から変えていくことにしました。そして、SNSも頻繁に更新してアピールしていたら、いろいろなご縁が繋がって、今の事務所でお世話になっています。

――イケメンだから苦労なく芸能界に転身できたと思っていたのですが、いろいろと行動されていたんですね。

やっぱり行動しないと何も始まらないので。事務所に入ってからも、右も左もわからない中、どうしてもやりたいことだけはマネージャーさんに相談していました。

――どうしてもやりたいこととは?

『恋とオオカミには騙されない』に出たいと言い続けていました。元々この番組が好きだったのと、この番組に出ていた出演者の方に憧れの方がたくさんいらっしゃったので出たいと思いました。一度、オーディションに落ちたのですが、諦めずにチャレンジしていたら見事に受かり、そのときの嬉しさはいまでも忘れることができません。

 

ハマるかどうかはやってみないとわからない。だからやるだけ

樋口晃平 インタビュー タウンワークマガジン townwork――サッカー小僧にはなれなかったですが、俳優小僧にはなれそうですか?

俳優の世界もサッカーと同じで、一握りの人しか活躍できないことは分かっています。そして、どれだけ夢中になって好きでいられるかが大切なことも。でも、お芝居をしたときに、サッカーに夢中になったときの“ハマった”という感覚があったんです。だから、今はお芝居に夢中になっています。それでも、サッカー小僧になれなかった経験から、両親には一般的に大学を卒業する22歳まではこの世界で勝負させてくれと言っています。22歳までに俳優として大きな仕事が掴めなかったら辞めますと。今は2回目の勝負中なんです。

――2回目の勝負、頑張ってほしいです。樋口さんの話を聞いているとやりたいことが明確なタイプな気がするのですが、昔からそうでしたか?

趣味も多いですし、いろいろとやりたいことはあるタイプだと思います。でも、やってみて「ちょっと違う」「思ったより楽しくない」と思ってやめることも多いです。さっきも言いましたが、とりあえず行動することが大切で、もしダメだったら次に行けばいいと考えるようにしています。そのほうが世界も広がるし、本当にやりたいことがわかると思うので。

――やってみないと自分がハマるかわからないですものね。でも、樋口さんほどやりたいことが明確じゃない人は何をすればいいと思いますか?

気になることは何でもやってみればいいと思いますが、アルバイトはやりたいことを見つけるいいきっかけになると思います。僕自身もサッカー選手を諦めたときに、まずはバイトをしようと思って、アルバイト情報のサイトで「サッカー、バイト」「スポーツ、バイト」と検索して、どんな仕事があるのか調べていました。やりたいことがそこまで明確じゃなくても「なんとなく気になる」「ちょっと好き」ぐらいでいいと思うんです。まずは動いてみることで、やりたいことや好きが生まれることがあると思います。

樋口晃平 インタビュー タウンワークマガジン townwork

■Profile
樋口晃平
(ひぐち・こうへい)

2000年11月30日生まれ、兵庫県出身。高校卒業後、SC相模原のプロ育成選手になるが退団。2020年に芸能界デビュー。現在、俳優・モデルとして活躍中。

公式Twitter:@kouheihiguchi99
公式Instagram:@1130kouhei
公式TikTok:@kouhei1199

 
取材・文/中屋麻依子 撮影/八木虎造

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