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2022年02月15日

菅波美玲(≠ME)インタビュー「自分に満足しないで常に課題をどう達成するか考えています」

菅波美玲 ≠ME インタビュー タウンワークマガジン townwork昨年メジャーデビューして以来、さわやかな青春路線で人気を呼んでいる≠ME。バレンタインシーズンに発売の3rdシングル「チョコレートメランコリー」は一転、まさかのダークな執着愛の歌に。普段は明るい笑顔が印象的な菅波美玲さんも、怖い台詞でドッキリさせます。アイドル活動に関する話では、感謝をすることもされることも大事にしているようで、人としての温かみが滲み出ました。

 

バイトで「ありがとう」と言われるのが嬉しくて

――美玲さんはバイト経験はあるんですか?

高2の12月から卒業するまで、お寿司屋さんで接客をしてました。周りがアルバイトをし始めて、「美玲はできなそう」と言われたのが悔しくて(笑)、そういうイメージを変えたかったんです。

――実際、1年以上、勤めたんですね。

テニス部と両立させました。お寿司の名前と値段を覚えたり、レジでお会計をしたり、失礼のないように席までご案内するのがアルバイトの仕事。お客さんとしてお店に行ったら当たり前のことが、働く側になると大変なんだとわかって、良い経験になりました。

何より「ありがとう」と言われるのがすごく嬉しくて。毎日、そう言われるために頑張っていたところがありました。今もファンの方に「ありがとう。応援してるよ」と言われると、すごく励みになるので、お礼って頑張る原動力だと思います。

――アイドルに関しては、小学生の頃にAKB48にハマって板野友美さん推しだったそうですが、中高時代は離れていたんですか?

アイドルよりボカロにハマって、HoneyWorksさんの曲を歌う鎖那さんが大好きになりました。声がすっごくかわいくて、テスト勉強中もずっとBGMにしていました。

でも、高校生のとき、欅坂46さんの「サイレントマジョリティー」のMVを観たら、自分より年下や同い年の人たちが輝いていて。それから、またアイドルの曲も聴くようになりました。

 

アイドルのライブを観て私も人を笑顔にしたいなと

菅波美玲 ≠ME インタビュー タウンワークマガジン townwork――自分がアイドルを目指したのは、大学生になって上京してからとか。

地元の福島県いわき市以外の世界を見たくて、東京の大学に進学したんですけど、それまでアイドルのライブを生で観たこともなくて。上京してから、まねきケチャさんのライブに行って、「すごい!」と思いました。お客さんが目をキラキラさせていて。

「私もこんなふうに人を笑顔にしたい」と思って、ノイミー(≠ME)のオーディションではまねきケチャさんの「きみわずらい」を歌いました。最初の特別定期公演でも「きみわずらい」をカバーさせていただいて、運命を感じて1人で盛り上がっていました(笑)。

――ノイミーに入って、最初は未経験のダンスで苦労したそうですね。

ダンスは本当にできなくて、ステップもちゃんと踏めなくて、半年くらい泣いてばかりの日々でした。周りはできる子が多かったから、レッスンの映像を観ると、私の動きが明らかに違うんです。

それがイヤで、ダンス動画を毎日ずーっと観ていました。気づいたら2時間経っていたこともあります。夜寝る前と朝起きてから観ると、頭が覚えて体に入ると聞いて、それはずっとやっていました。

――2019年2月の結成から半年で夏フェスに出るようになった頃には、ちゃんと踊れてましたよね。

自分では(2020年11月発表の)「P.I.C.」で変わったと思います。カッコイイ曲で難しかったんですけど、体の使い方だったり見せ方だったり、私は意外とこういう系が好きなんだと気づけたんです。自分で「こんな表情ができるんだ」とも思いました。

 

泣いてるとメンバーが黙ってハグしてくれました

菅波美玲 ≠ME インタビュー タウンワークマガジン townwork――苦しかった時期に、何かを支えにしたりもしました?

メンバーの存在が大きいです。私はよく泣くんですけど、必ずメンバーが何も言わず、ギューッとハグしてくれて。意外と最年少のなつみん(川中子奈月心)がすぐ来てくれて、最年長組の私が助けてもらいました(笑)。あと、(冨田)菜々風が「ダンスが上手くなったね」と言ってくれたり、メンバーに誉められるのが一番嬉しいです。

それに、レベルアップしてファンの方を驚かせたくて。私、「超絶ヒロイン」でサビ前の<好きでいて>のパートを歌っていて、初披露のときにファンの皆さんに、「ハーッ」と目に見える反応をしてもらえたんです。「もっとメロメロにさせたい!」と思いました(笑)。

――アイドルとして大事にするようになったこともありますか?

感謝は言葉にして伝えるようにしています。自粛期間とかファンの方に会えない時期があって、ちょっと恥ずかしかったけど、自分の気持ちを手紙に書いてSHOWROOMで読んだんですね。そしたら「美玲ちゃんはそんなことを考えていたんだね」「ますます応援したくなった」と言ってもらえて。やっぱり言葉は大切だと思います。

 

「約束したでしょ?」の台詞に念を込めました

菅波美玲 ≠ME インタビュー タウンワークマガジン townwork――新曲の「チョコレートメランコリー」はこれまでの青春路線と打って変わって、ダークなバレンタインソングになりました。最初聴いたときは驚きました?

ビックリしました。タイトルにチョコレートが入っていて甘い曲かと思ったら、ブラックな感じで始まって。この女の子が作るチョコレートには、何か危ないものが入っているんじゃないかという(笑)。

――そんな中で、美玲さんの「一緒にいくって約束したでしょ?」の台詞が怖いです(笑)。

最初に音源を聴いて、「ついにノイミーの曲に台詞が入るんだ」と。私はライブで(=LOVEの「イコラブ沼」をカバーした)「ノイミー沼」の台詞を担当していて、今回もぜひ自分が言いたかったので、歌割りをもらえて嬉しかったです。

同時に、どう言えばいいか、すごく考えて練習しました。溜めて言うか、虚無な感じにするか。携帯にいろいろなパターンを録音して、自分で聴いてみました。

――最終的に、どんなイメージにしたんですか?

レコーディングでは2パターン録りました。感情のないバージョンと念を込めたバージョンと。どっちが使われるかと思ったら、念を込めたほうでした。

たぶんこの女の子は相手の男の子が好きすぎて、自分の中で物語を作ってしまったんですよね。行きすぎた行動に走って、最後に<話したことない君のため>とあって、「話したこともないのに<約束した>って……?」という、まさかの展開でした(笑)。

 

自分の声を聴いてリラックスして歌う研究をしてます

菅波美玲 ≠ME インタビュー タウンワークマガジン townwork――この曲の歌では、どんなことを意識しましたか?

闇の部分を出しつつ、歌声は暗くも明るくもなりすぎず、微妙なラインで行きました。さややん(谷崎早耶)と2人で歌うパートがあって、最年長組として色気も出したいと思いました。

――先ほどダンスのことをうかがいましたが、歌もかなり頑張ってきたんですよね?

デビューステージで「≠ME」を歌ったときから、私は<気づいた>の<い>で表情が強張っていて、音も外れて、お母さんにも「力が入りすぎじゃない?」と言われました。それから、リラックスして歌う研究をするようになりました。

私は自己肯定感が低くなりがちなんです。でも、力を抜くためには楽しさが大事で、「大丈夫! 私はできるぞ」と思いながら歌うようにしています。

――自分なりの練習方法もありますか?

自分の歌を録音して何回も聴きます。「ここの音程を外しているな」とか「こっちの声のほうがいいな」とかわかるので。自分の声はあまり好きではないですけど、どんな声なのか自分が一番知ってないといけないので。しっかり聴いて、歌もうまくなりたいです。

 

周りを広く見るようになりました

――ところで、もうすぐ大学卒業ですね。

まだ卒論に手こずってます。提出だけでなく、発表もしないといけなくて。私、アイドルをやってますけど、大勢の人に注目されるのは苦手で(笑)。

――中野サンプラザでライブまでやりながら(笑)。

でも、その発表を乗り越えたら、大人の階段をひとつ昇れると思います。同級生は就職が決まっていて、私もアイドル1本でやっていくので、さらに頑張らないといけないですね。

――デビューして忙しくなった中で、ちゃんと4年で卒業。

お母さん、お父さんと大学は卒業することを約束して、ノイミーの活動を始めたので。レポートがあるときは、夜中までパソコンを打っていました。

――アイドルになってから、人として変わったところもありますか?

変わったと思います。以前はあまり周りを見ずに行動していたのが、グループの最年長組として、年下の子たちが悩んでいないか、広く見るようになった気がします。

――見た目も洗練されたのでは?

ノイミーはかわいい子ばかりなので、「ヤバい! 私もかわいくならなきゃ」というのはあります。メイクの仕方から、「こうしたほうが映りが良い」「こっちの顔のほうが良く見える」ということも研究しました。自撮りでのカメラの見方や画角もすごく考えます。

――福島訛りも出なくなりました?

「んだ」が抜けないくらいですね(笑)。

 

すべてが完璧な人間になりたいんです

菅波美玲 ≠ME インタビュー タウンワークマガジン townwork――大学を卒業したら、学校がなくなる分の時間でしたいこともありますか?

インスタグラムを始めたいです。ノイミーでは今3人やっていて、私は大学があって写真を撮る時間がちょっとなかったんですけど、卒業したら、もっと撮れるので。ツイッターでなくインスタだけやっている方の目にも留まればいいなと思います。

あとは、ゲームとかアニメとか趣味を活かした仕事も、もっとしていきたいです。ファッション誌でモデル系のお仕事もできたら。

――個人での活動も広げていくんですね。

完璧な人間になりたいです。歌もダンスも表情もトークも全部、完璧にできるようになりたくて。

――すごく高い目標ですね。

目標は高く持ちたいなと。大事なのは自分に満足しないことだと思うんです。課題を見つけて、どうしたら達成できるか常に考えて、行動に移す。初心者から始めたダンスも「グループで一番うまくなるぞ!」という気持ちで、向上心をさらに高めて頑張っていきます。

 

■Profile
菅波美玲
(すがなみ・みれい)

2000年2月5日生まれ。福島県出身。
2019年2月、指原莉乃がプロデュースする≠MEのメンバーオーディションに合格。同年8月に初のオリジナル曲「≠ME」を配信リリース。2021年4月にデビューミニアルバム『超特急 ≠ME行き』を発売。

菅波美玲OFFICIAL Twitter:@suganami_mirei
≠ME OFFICIAL Twitter:@Notequal_ME
≠ME OFFICIAL SITE:https://not-equal-me.jp/

企画・編集:ぽっくんワールド企画 撮影:河野英喜 取材・文:斉藤貴志

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