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2015年04月13日

新卒採用の面接官は何を見ているか│岩崎夏海

採用

『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』作者の岩崎夏海さんが、混沌とした現代をどうとらえればいいのか? を書き綴っていく社会評論コラム。この記事は岩崎夏海メールマガジン『ハックルベリーに会いに行く』よりお届けします。

大事なのは「内容」ではなく「答え方」にある

知人の学生が就活をしているというので、「面接で何を聞かれた?」と尋ねたところ、「たわいもないことです」という返事が返ってきた。それで、「たわいもないこととは何?」と聞いたところ、「朝ご飯、何を食べましたか?」と聞かれた、というのだ。

その学生は、「そんなことを聞いて何が分かるのですかね?」と言っていたのだが、それを聞いて、「なるほど、学生は就活の面接官が何を見ているのか、分かってないのだ」というのが分かった。

結論から言うと、面接官は「答え方」を見ているのである。そこで「パン」と答えようが「ご飯」と答えようが、そんなことは問題ではない。問題はただ一つ、「どのような答え方をするか」ということだけだ。それこそが、唯一無二の評価対象なのである。

例えば、しどろもどろな答え方は「あわてんぼうだな」という評価につながるし、なかなか思い出せない人は「忘れっぽい人だな」という評価につながる。また、すらすら答えればいいかというと、そうでもない。あまり早く答えすぎると「せわしないな」という評価につながってしまうし、よどみなく答えすぎても、「心がこもってない」と思われる。

これは、ベンジャミン・フランクリンが自伝の中で述べていたのだが、人間というのは不思議なもので、つたない喋り方の方が、相手が真剣に聞いてくれるし、印象も良くなったりする。

そんなふうに、面接官は学生が「何を答えるか」は全く見ておらず、「どう答えるか」のみに集中している。だから、質問はなんでもいいのである。しかし、当の学生がそれに気づいていないのが面白いと思った。

企画:プレタポルテby夜間飛行

◆岩崎夏海メールマガジン「ハックルベリーに会いに行く」
毎朝6時、スマホに2000字の「未来予測」が届きます。このメルマガは、『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』(通称『もしドラ』)作者の岩崎夏海が、長年コンテンツ業界で仕事をする中で培った「価値の読み解き方」を駆使し、混沌とした現代をどうとらえればいいのか?――また未来はどうなるのか?――を書き綴っていく社会評論コラムです。ご購読・詳細はこちら

岩崎夏海岩崎夏海(いわさきなつみ)
1968年生。東京都日野市出身。 東京芸術大学建築科卒業後、作詞家の秋元康氏に師事。放送作家として『とんねるずのみなさんのおかげです』『ダウンタウンのごっつええ感じ』など、主にバラエティ番組の制作に参加。その後AKB48のプロデュースなどにも携わる。 2009年12月、初めての出版作品となる『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』(累計273万部)を著す。近著に自身が代表を務める「部屋を考える会」著「部屋を活かせば人生が変わる」(累計3万部)などがある。